仮想通貨相場の動向
3日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比+2.95%の720万円(63,030ドル)で推移している。
64,000ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)で揉み合ってはいるものの、調整局面で買われ下値を切り上げている。少なくとも昨今のオンチェーンデータや地合いの良さから伸び代はあるように見受けられ、日柄調整が済めば、過去最高値67,000ドルの更新も見えてくるか。
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アルトシーズンの様相に
時価総額TOP10のラージキャップアルトで、本日にかけて過去最高値を更新したのは2銘柄。イーサリアム(ETH)とソラナ(SOL)がそれぞれ最高値を更新した。SOLは時価総額でカルダノ(ADA)を上回り、推定時価総額は640億ドル(7.3兆円)を超えた。
ここ数週間では、SHIBなどの犬系コインや、MANAやSANDなどメタバース関連銘柄の高騰と循環物色が続いた。今年5月以来となるアルトシーズン再来フェーズにおいて、大口投資家の資金流入や投資家のトレンド感度の高さは、日増しに強まっている。
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イーサリアム上昇の背景としては、米大手デリバティブ取引所CME(シカゴマーカンタイル取引所)が、最少ロットを従来の1/10まで下げ、大口のホールセールのみならず、リテール投資家の間口を広げたマイクロ・イーサリアム(ETH)先物取引のローンチ予定を発表したことが好感されたことなどが挙げられる。
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イーサリアム(ETH)は、7日間連続で新たに採掘された量をバーン(焼却)量が上回った。DeFi(分散型金融)とNFT(非代替性トークン)市場の需要増から来るトランザクション手数料(ガス代)高騰に伴うものだ。今年8月のロンドン・ハードフォークで、従来のオークション形式から新たなメカニズムに変更される改善提案「EIP-1559」が導入されて以降、「base fee(ベースフィー)」がマイナーに渡らず、バーンされる仕組みとなった。
その結果、11月までに3500億円相当の724,400ETHがバーンされ、市場供給数から消滅。希少価値をより高めている。
ただし、ガス代の高止まりは、「レイヤー2」と呼ばれる互換性のあるチェーンの発展を促す一方、dApps(分散型アプリケーション)やNFTゲームの一般利用者のユーザビリティーを著しく損ね、「イーサリアムキラー」と称される複数の代替チェーンにシェアを奪われやすくなることを意味する。
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機関投資家の動向
機関投資家は、ビットコインのみならず、主要なアルトコインにも目を向け始めている。
CoinSharesの最新レポートによれば、暗号資産(仮想通貨)金融商品に対する先週の流入額は2億8,800万ドルに。これまでの総流入額は過去最高の87億ドルに達した。
先々週まで米SEC(証券取引委員会)が「ビットコイン先物ETF」を認可したことで膨らんでいたビットコイン関連の金融商品への流入は落ち着いた。10月第3週には、1週間で14億ドル以上がビットコインETFなどに流れ込んでいたが、翌週は2.9億ドルに留まる。一方で、イーサリアムをはじめ、ソラナ、ポルカドット、カルダノへの資金流入は増加した。
2日には、オーストラリア最大手銀Commonwealth Bankが、2022年から暗号資産(仮想通貨)のサービスを始める予定があることについて、同国メディアAFRが報じた。Commonwealth Bankの2020年度総資産は、115兆円に及ぶ。
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