はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

テゾスで炭素クレジットの電子市場をローンチへ、英名門大学

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブロックチェーンで炭素クレジットを取引

英国の名門大学ケンブリッジ大は、暗号資産(仮想通貨)テゾス(XTZ)のブロックチェーンを活用し、炭素クレジットを取引できる分散型のマーケットプレイス(電子市場)のローンチを計画していることが分かった。

炭素クレジットとは、地球の温暖化対策において、どうしても削減できない温室効果ガスの排出量を、排出量の少ない国などに買い取ってもらう際に取引される排出枠のこと。環境に与える影響の少ないテゾスのブロックチェーンのメリットを活用し、グローバルに温暖化対策をサポートすることが目的だ。

テゾスのブロックチェーンは、コンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ステーク(PoS)を採用。これはビットコイン(BTC)などの仮想通貨が採用するプルーフ・オブ・ワーク(PoW)と違い、取引の検証にコンピューターの膨大な計算を必要としないため電力消費が少なく、環境への負荷も少ないとされている。

コンセンサスアルゴリズムとは

中央管理者がいないブロックチェーンで、合意形成を行う方法を指す。

▶️仮想通貨用語集

関連初心者でもわかる、ビットコインのマイニング(採掘)とは 3種類の方法を解説

炭素クレジットの取引は「二酸化炭素排出権取引」などとも呼ばれる。京都議定書に基づいて、温室効果ガスの削減を進めていく中で、その排出枠を国同士で取引するための制度として誕生。その後は民間組織にも取引制度が普及した。

一方で、取引では排出枠の発行や管理、取引で書類作成などに時間と手間がかかるという。この課題によって取引の普及が妨げられているため、問題の解決にブロックチェーンを活用し、作業の効率化などが実現できるのではないかと以前から注目されてきた。今回のケンブリッジ大学の計画は、その取り組みの事例となる。

テゾスを選んだ理由

今回のマーケットプレイスの構築を計画しているのは、ケンブリッジ大学のコンピューターサイエンス・テクノロジー学科と保全研究機関を拠点にする「Cambridge Centre for Carbon Credits(以下、4C)」という組織。信頼できる炭素クレジットのマーケットプレイスを設立することを主な目的として、今月に設立された。

現在はまだマーケットプレイスの原型を作成している段階で、これからケンブリッジ大学で、研究者やエンジニアの求人を行うとしている。

4Cは今回の発表で、テゾスのブロックチェーンを選んだ理由を以下のように説明した。

 

テゾスはエネルギー効率が良いブロックチェーンだ。第三者が全てのトランザクションを検証でき、持続可能な方法で運営されている。

 

この特徴が、「技術を通して持続可能な未来をサポートする」という我々のビジョンと一致した。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/07 金曜日
11:05
テザー、新たな提携でトークン化証券市場を加速
ステーブルコイン大手テザーが資産運用会社クレインシェアーズ、ビットフィネックス・セキュリティーズと戦略提携。トークン化証券市場は2030年に約1500兆円規模へ急拡大の見込み。
10:50
時価総額トップ100の仮想通貨の内の72銘柄、最高値から50%超下落
ギャラクシーのリサーチ部門は、時価総額トップ100の仮想通貨の内72銘柄の価格が過去最高値から50%以上下落していると報告。今後の相場の見通しに注目が集まっている。
10:25
「ビットコイン市場は脆弱な均衡状態に」Glassnodeが鍵となる価格水準を分析
Glassnodeが最新市場分析を発表。仮想通貨ビットコインは軽度の弱気相場にあると指摘した。ビットコインの持続的な回復あるいは下落に必要な水準を分析している。
10:05
JPモルガンのダイモンCEOがステーブルコイン事業参入を表明、他行との共同構築も検討
JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOがステーブルコインの将来は不透明としながらも事業参入を表明した。他の銀行との共同構築も検討している。
08:35
アイルランド中銀がコインベース欧州法人に約36億円の罰金、3000万件超の取引監視を怠ったと指摘
アイルランド中央銀行がコインベース欧州法人にマネーロンダリング対策違反で約38億円の罰金を科した。取引監視システムの設定ミスで総額31兆円相当の取引が未監視だった。
07:45
年間10兆ドル超のステーブルコイン取引を扱う7団体、決済標準化コンソーシアムを設立
ファイアブロックスやソラナ財団など7団体がブロックチェーン・ペイメンツ・コンソーシアムを設立した。クロスチェーンのステーブルコイン取引を標準化し、従来の決済と同様の利便性を図る。
07:05
SBIデジタルマーケット、チェーンリンクと提携
SBIデジタルマーケットは、チェーンリンクと戦略的パートナーシップを締結。これからチェーンリンクの技術を活用して、TradFiとDeFiの橋渡しをすると説明している。
06:45
グーグル・ファイナンスが予測市場データなどを統合、金融情報機能を大幅強化
グーグルが金融情報検索にカルシとポリマーケットのデータを統合し、将来の市場イベントに関する質問に回答できるようになった。
06:25
トム・リーのビットマインが210億円相当のイーサリアムを追加購入、2600億円の含み損抱えるも買い増し継続
ビットマインが6日にも約1.4億ドル相当のイーサリアムを追加購入。17億ドルの含み損を抱えながらも下落局面での買い増しを継続。
05:50
JPモルガン、ビットコイン価格予測を17万ドルに引き上げ その条件は=The Block
JPモルガンのアナリストがビットコインの今後6カ月から12カ月の価格予測を17万ドルに引き上げた。レバレッジ調整の進展と金に対する相対的な魅力の向上が理由だという。
05:30
アークのキャシー・ウッドCEO、2030年のビットコイン価格予測を大幅下方修正 150万ドルから120万ドルに
アークインベストのキャシー・ウッド氏が2030年のビットコイン強気予測を150万ドルから120万ドルに引き下げた。ステーブルコインの急速な普及が理由だという。
11/06 木曜日
16:25
ソラナ特化型戦略企業「SOLプラネット」が設立される
ソラナブロックチェーンに特化した戦略企業「株式会社SOLプラネット」が2025年11月4日に設立。外資系金融出身の野坂幸司氏がCEOを務め、企業向けにコンサルティングからインフラ構築まで一貫したサービスを提供する。
15:57
イギリス・カナダが米国に追随、ステーブルコイン規制を推進
イギリスとカナダが相次いでステーブルコイン規制計画を発表。イングランド銀行は米国と足並みを揃えた規制枠組みの導入を表明し、カナダも法定通貨担保型発行者への規制強化を打ち出した。
13:50
仮想通貨「最後の1000倍成長チャンス」はプライバシー分野、ゼロ知識証明技術が実用化された今が転換点
ソラナHeliusのMert Mumtaz CEOは、仮想通貨ではプライバシー領域が最後に残った課題であり、市場が未開拓であるため、「最後の1000倍」であり、大きなチャンスが期待できると主張した。
13:30
新規レイヤー1「モナド」、11月24日にメインネット稼働へ
モナド財団が11月24日にメインネットをローンチすると発表。毎秒1万件のトランザクション処理とEVM互換を実現する次世代レイヤー1ブロックチェーン。総額2億4000万ドルを調達し、約23万人へのエアドロップも実施。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧