BOBAのユーティリティ
ボバネットワーク(BOBA)は10日、ガス代の支払いに2つのトークンを採用したことを発表した。さらに、暗号資産(仮想通貨)BOBAによるガス代の支払いに25%の割引が適用される。
ボバネットワーク(BOBA)はイーサリアムのスケーラビリティ問題の解決を目指すレイヤー2ソリューションを提供するプロジェクト。イーサリアムより安価で高速な取引体験を提供する。
最新の改良により、BOBAトークンはネットワーク上の全てのフィーの支払いに使用可能となった。これまでBOBAトークンのユースケースは、BOBA DAOへのガバナンス投票・委任やステーキング、スマートコントラクトの起動などに限られ、ガス代の支払いにはイーサリアム(ETH)のみが使用されていた。
ガス代とは
イーサリアムなどのブロックチェーン取引を行う際に発生するネットワーク手数料のこと。トークンの送信、DeFiの各種機能、価格オラクルの利用など全てのトランザクションで必要となる。
より複雑なスマートコントラクトほどより多くのガス代を要するほか、手数料の高い取引から優先して処理されるため、ネットワークが混雑するとガス代が高騰することがある。
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手数料の支払いに2つのトークン
発表によれば、ボバネットワークは手数料オプションに2トークン制(ETH、BOBA)を導入する最初のレイヤー2ソリューションとなる。
イーサリアムのレイヤー2を初めて使用する際、ユーザーはL1からL2にトークンを送信する際にL1でETHでガス代を支払う必要がある。イーサリアム・ネットワークからL2へETHを移し、そのままL2上でもETHをガス代の支払いに使用できるボバネットワークの特徴は、特に開発者にとって利点があった。
ガス代の支払い手段が増えたため、新規ユーザーはBOBAをL2にブリッジするだけでdApps等の利用が可能になる。デフォルト設定はETHだが、希望するユーザーはドロップダウンメニューからフィートークンを選択できる。また、BOBAを使用したガスコストは25%割引になる。
ボバネットワークのネイティブトークンである「BOBA」は、21年11月12日時点の仮想通貨オーエムジー(OMG)の保有者に対してエアドロップされた。日本では仮想通貨取引所ビットバンクが22年3月にBOBAの取扱いを開始している。
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21年4月にボバネットワークは、シリーズAで約1,900億円の評価価値として、55億円を調達完了を明らかにしていた。
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