メタバースの原典小説の作者、ブロックチェーン「Lamina1」を立ち上げ

メタバース生みの親のブロックチェーン

メタバース(仮想現実)が初めて登場したとされるSF小説「スノウ・クラッシュ」の作者、ニール・スティーブンスン氏は8日、オープンメタバースのための暗号資産(仮想通貨)レイヤー1ブロックチェーン「Lamina1」を発表した。

「スノウ・クラッシュ」は1992年に発売された作品。スティーブンスン氏はこの小説で「メタバース」という言葉を生み出し、同用語の「生みの親」とされている人物だ。

「Lamina1」は、スティーブンスン氏と、ピーター・ヴェッセネス氏が共同で発表した。ヴェッセネス氏は、11年ごろから仮想通貨領域に携わっており、12年にはビットコイン(BTC)関連の財団を立ち上げたことで知られる。スティーブンスン氏は「Lamina1」のチェアマン、ヴェッセネス氏はCEO(最高経営責任者)を務める。

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同チェーンは今年末までにテストネットの立ち上げとベータネットの開始が予定されている。22年以降には「スノウ・クラッシュ」をテーマにしたバーチャル環境をリリースし、インフラを構築していく予定。

また、オープンメタバースを製作することを計画している開発者を支援するためのツールのリリースも計画されている。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。

▶️仮想通貨用語集

「Lamina1」は、カーボン・ネガティブのブロックチェーンとなることが計画されている。発表によると、活気のある経済を生み出すのに役立つ新しいインセンティブ・メカニズムを備えたエコシステムを提供するチェーンになるという。

同チェーンについて、スティーブンスン氏は以下のようにコメントしている。

スノウ・クラッシュの30周年と、メタバースを実際に構築することへの最近の関心から、オリジナルのコンセプトに忠実な方法でそれを行う方法について考えるようになった。(中略)Lamina1がサードパーティのクリエイターに採用されたとき、私たちは成功したと確信するだろう。

活況続くメタバース

2021年のメタ社(当時はフェイスブック)の改名以降、メタバースの開発は国内外で盛んにおこなわれている。人気NFT(非代替性トークン)コレクション「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」は独自のメタバース「Otherside」を開発中で、5月には高速ブロックチェーン「アバランチ(AVAX)」が、同ブロックチェーン上で展開するよう提案を行った。

国内では、吉本興業株式会社がメタバース・アバター事業「FANY X」を始動。6月初頭には、アイドルとメタバースの融合目指す「オーバース」が、仮想通貨ち取引所DMM BitcoinでIEO(イニシャル・エクスチェンジ・オファリング)を実施すると明かした。

また、株式会社スタートトゥデイの前澤友作 代表取締役は、Web3及びメタバース領域を専門とする、100億円規模の投資ファンド「MZ Web3ファンド」を立ち上げたことを発表している。

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