はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨ヘッジファンド「Three Arrows Capital」、裁判所が清算を命令か=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

裁判所が清算を命令か

暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンド「Three Arrows Capital」は27日、英国領ヴァージン諸島(BVI)の裁判所から企業の清算を命じられたことが分かった。英メディア「Sky News」らが情報筋の話として29日に報じた。

企業の清算とは一般的に、資産を売却したり、債務を弁済したりして、企業の解散や破産手続きをすることを指し、今回の裁判所の命令は事実上の破産と見られる。Three Arrowsは多い時で約1.3兆円(100億ドル)〜約2.4兆円(180億ドル)を運用していたとされており、債務整理の難しさを指摘する声が上がっている。

Three Arrowsが財政困難に陥っていることは、連日の報道の通り。最近では今週、仮想通貨取引プラットフォーム「Voyager Digital」が同社に対し、債務不履行通知を発行したことを発表した。テラ騒動や仮想通貨市場全体の暴落によって損失を被っていることから、Three Arrowsを巡っては破産のリスクに対する懸念の声が以前から上がっている。

関連仮想通貨企業Voyager、Three Arrowsの債務不履行を発表

各メディアがコメントを求めても回答を得られない模様で、Three Arrowsの公式発表もないため正確な現状は把握できないが、情報筋の話では「Teneo Restructuring」が破産手続きを担うことも決まっているようだ。

Three Arrowsはシンガポールに拠点があるという情報やその後ドバイに移転したという報道もあるが、公式ウェブサイトには「BVIの法律を遵守している」と記載がある。

今後の影響

同社はテラのプロジェクトなど、多くの仮想通貨プロジェクトに投資をしている。公式ウェブサイトにはベースレイヤーとしてビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、ソラナ(SOL)など、その他にもDeFi(分散型金融)やゲームやNFT(非代替性トークン)、仮想通貨企業の株式、ファンドと投資範囲が広い。

DeFiとは

「Decentralized Finance」の略。ブロックチェーンを活用し、中央管理者不在の状態で行われる金融サービス、またはそのシステムを指す。

▶️仮想通貨用語集

関連DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

17日には「The Wall Street Journal」が同社について「デジタル資産市場の暴落で莫大な損失を被ったため、法律顧問と財務顧問を雇用した」と報道。Three Arrowsの共同創業者Kyle Davies氏は「資産の売却や他社からの救済を含めた選択肢を検討している」と話したという。こういった選択肢の検討がどこまで進んでいたかは不透明だ。

Three ArrowsはVoyagerの債務不履行に加え、複数の仮想通貨取引所でポジションが清算されたことも報じられていた。これから債務整理が行われることによって、仮想通貨などの資産が売却されるのではないかと懸念の声も上がっている。

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/24 土曜日
13:50
コミュニティ投票を提案 Sui上DEX「Cetus」の230億円盗難資金返還に向けて
Sui上のDEX Cetusが2.2億ドル仮想通貨盗難で6000万ドル回収に国際捜査連携、1億6200万ドル凍結資金の返還についてSuiコミュニティ投票を提案。
13:20
ステーブルコインが2兆ドル規模の米国債需要を創出可能=米財務長官
ベッセント米財務長官がステーブルコイン推進により2兆ドルの米国債需要が創出されると予測した。また、トランプ政権の関税交渉の行方についても見解を示している。
11:35
ビットコイン下落でストラテジー株が7.5%安、メタプラネットは一時ストップ安
トランプ大統領の関税発言を受けビットコインし関連企業の株価にも飛び火。一方、安全資産の金は大幅反発。
10:25
ビットコイン、史上最高値更新も大口売り圧力は限定的か=アナリスト
仮想通貨ビットコイン史上最高値更新中、Cryptoquantアナリストが大口投資家動向を分析。取引所流入3億ドルと低水準維持。MVRV比率の乖離現象で市場構造変化を指摘。
09:45
今回のビットコイン強気相場は機関投資家主導、個人からクジラへ移行=Matrixport
仮想通貨ビットコイン上昇を主導する層が個人投資家から機関投資家に移行しているとMatrixportが分析した。企業のビットコイン財務戦略採用で市場構造が変化していると述べる。
09:15
CZ、トランプ一族のWLFIとの関係に関するWSJ報道に反論
トランプ家の仮想通貨プロジェクトWLFIのフィクサーではないと、バイナンス前CEOのCZ氏がWSJの報道内容に反論した。これまでの経緯も明かしている。
08:20
ハイパーリキッドのHYPEトークン最高値更新、OIが90億ドル突破
仮想通貨分散型取引所HyperliquidのHYPEトークンが史上最高値37.24ドルを記録。オープンインタレスト93億ドル突破と大口10億ドルロングポジション構築が価格急騰を後押し。
07:32
スウェーデンのH100グループ、同国上場企業初のビットコイン戦略開始
スウェーデンのH100 Group ABが50万ドルで4.39ビットコインを購入し、同国初の上場企業による仮想通貨準備金戦略を開始。議会の国家ビットコイン準備金提案と同時期の動向として注目。
06:35
米セムラー、455ビットコインを追加購入
米ナスダック上場の医療技術企業セムラー・サイエンティフィックが仮想通貨ビットコインを455BTC追加購入し総保有数4264BTCに。一方で株主代表訴訟の可能性も浮上。
06:15
ビットコイン・イーサリアム・XRP反落、トランプのEU・アップル関税発言を受け
トランプ大統領がEU輸入品50%関税とアップル25%関税を発表後、仮想通貨ビットコインが11万ドルから10万8400ドルに急落。仮想通貨市場で2億ドル超の清算発生。
05/23 金曜日
18:05
ビットコインは今後どうなる?2025年の価格展望・注目材料
2025年5月、仮想通貨ビットコインは11万ドルに到達。今後どうなるのか?価格上昇を支える5つの注目材料と専門家の予測を解説します。
13:50
セイラー率いるストラテジー社のビットコイン戦略を徹底分析=VanEck
資産運用大手VanEckがストラテジー社(MSTR)のビットコイン戦略を分析。レバレッジをかけたBTC投資商品として評価し、プレミアム発生理由と主要リスクを解説した。
13:25
政府・日銀、デジタル円に関する第2次中間整理を公表 プライバシー保護と民間決済との共存策を検討
政府・日銀、CBDC第2次中間整理を発表。日銀が個人情報を扱わない「二層構造」でプライバシー保護を。民間決済手段との共存や相互運用性向上に向けた具体的検討結果をまとめた。
13:00
『ビットコインピザの日』15周年 ATH更新も長期保有者の利益確定は減少=データ
仮想通貨ビットコインは初取引を記念するピザ・デー15周年を迎え史上最高値を記録した。一方で、長期保有者の利益確定は昨年12月比で大幅減少している。
12:08
ビットコイン11万ドル台で推移、個人投資家の出遅れシグナルは持続性を示唆
ビットコインは11万ドル超の最高値圏で推移。ムーディーズによる米国債格下げを受け、ヘッジ手段としてのBTC需要が急増した。一方、SECはXRP・ライトコインETFの承認判断を8月に延期している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧