はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

NFTが人気ブランドの新たな収入源に ナイキの関連収益は250億円

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFTを新たな収入源に

スポーツブランドのナイキや高級ファッションブランドのドルチェ&ガッバーナ(D&G)らの人気ブランドは、NFT(非代替性トークン)を新たな収入源とし、大きな収益を上げていることが公表された。

イーサリアム(ETH)ブロックチェーン上の大きなプロジェクトを分析した「Dune」のデータによると、ナイキのNFT関連の総収益は約250億円(1.85億ドル)。D&Gは約34億円(2,500万ドル)で、他にもアディダスやグッチらも、収入源としてNFTを活用している。

出典:Dune

NFTは2021年に国内外で広く普及。同年の需要の高まりは「NFT元年」と表現され、日本では昨年、「ユーキャン新語・流行語大賞」にNFTがノミネートされるほどであった。一方で現在は、優良NFTコレクションのフロアプライス(最低価格)が下落する事例も確認されている。

関連2021年の流行語大賞候補、仮想通貨関連用語で「NFT」がノミネートされる

関連NFT担保融資BendDAO、不良債権処理のためオークション機構を見直し

スポーツ用品やスニーカーなどを販売するナイキは昨年、DX(デジタルトランスフォーメーション)に向けて大きな動きを見せた。21年11月には独自のメタバース(仮想空間)エリア「NIKELAND(ナイキランド)」の設立を発表している。

関連ナイキもメタバース参入、ゲーム内に「NIKELAND」設立

また同12月には「RTFKT」を買収したことを発表。RTFKTはクリエイター主導の組織で、NFTやブロックチェーン認証、ゲームエンジン、拡張現実(AR)などの最新技術を活用し、スニーカーなどのデジタル製品を作っていた。

関連ナイキ、メタバース関連企業「RTFKT」を買収

高級ブランドのNFT参入

D&Gのような高級ブランドもNFT事業に参入している。同社は今年2月、独自のNFT関連コミュニティ「DGFamily」を発表。DGFamilyのメンバーには、限定スワッグパックなど現物とデジタル上の特典が付与され、特典には特別な「記念品」も含まれるとした。

関連伊ドルチェ&ガッバーナ、限定NFTコミュニティ「DGFamily」設立へ

また、上記画像の3位に入っている高級ジュエリーメーカーのティファニーは今月6日、同社初となるNFTコレクション「NFTiffs」を発行。海外メディアによると発行開始から数十分で全てのNFTが完売しており、ティファニーは約15億円を売り上げた計算になるという。

関連ティファニーのNFTが完売、約15億円を売上か

ハッキングの対象に

一方で、需要が高まったNFTは悪用される事例もある。

今月には、国連安全保障理事会の専門家パネルが、北朝鮮制裁委員会に提出した中間報告書案で「北朝鮮が今年に入り、サイバー攻撃を通じて数百億円相当の暗号資産(仮想通貨)を盗み取った」と指摘したことが分かった。

専門家パネルは、「未成熟な市場で相対的に規制水準が緩い」ことから、北朝鮮が資金調達とマネーロンダリングにNFT市場を悪用するケースが増加しているとも指摘。NFTを匿名性の高い口座での買い戻したりする手口で、マネロンしている可能性があるとの見方を示している。

関連北朝鮮、DeFiやNFT市場を主なターゲットに=国連安保理報告

マネーロンダリングとは

犯罪によって得られた収益金の出所などを隠蔽する行為のこと。

▶️仮想通貨用語集

関連「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/26 金曜日
11:37
中国環境省、環境管理にブロックチェーンなど先端技術を導入
中国生態環境部が12月25日、ブロックチェーン、AI、ビッグデータを環境管理に統合する方針を発表。全国炭素排出権取引市場ではデータ改ざん防止に既に活用。中国は仮想通貨を規制する一方、ブロックチェーン技術応用は国家レベルで積極推進。
10:36
パンテラ専門家の2026年仮想通貨12大予測 DAT企業統合や量子パニックなど
パンテラ・キャピタルのジェイ・ユー氏が2026年の仮想通貨業界12大予測を発表。AI技術の浸透、DAT企業の統合、トークン化ゴールドのRWA主役化、ステーブルコイン決済の拡大、量子コンピューターによるBTC懸念など、注目のトレンドを解説。
10:02
2025年仮想通貨デリバティブ市場レポート、取引高1300兆円突破=コイングラス
コイングラスが2025年の仮想通貨デリバティブ市場に関するレポートを公開。ETFやDAT企業などへの機関投資家による投資が加速したと分析している。
06:55
トラストウォレットで9億円以上不正出金、数百人のユーザーが被害か=報告
オンチェーン探偵のザックXBT氏が、トラストウォレットの複数ユーザーから資金の不正流出報告があったと明らかにした。クローム拡張機能のアップデート後に発生し最低でも600万ドル以上が盗まれたと推定。
06:40
金融庁、仮想通貨の担当部署を「課」に昇格へ
金融庁は、2026年7月の次期事務年度に仮想通貨の担当部署を「課」に昇格させる方針を固めたことがわかった。金融サービス変革への対応能力を強化する。
05:45
ロシアの主要証券取引所、2026年の規制発効で仮想通貨取引提供開始へ
ロシアのモスクワ証券取引所とサンクトペテルブルク証券取引所が、2026年に予定される仮想通貨規制の発効後に仮想通貨取引の提供を開始する準備ができていると発表した。
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
18:00
アルトコインを保有する上場企業一覧|ETH・SOL・XRPなど主要銘柄別に分析
イーサリアム、ソラナ、リップル社開発のXRPなど、ビットコイン以外の仮想通貨をトレジャリー戦略で保有する上場企業が急増中。銘柄別一覧とともに投資効率や保有動向をわかりやすく分析。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧