はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

自民党Web3PTが仮想通貨税制で緊急提言『税率20%の申告分離課税対象』など目指す

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3関連税制に関する提言書

自民党デジタル社会推進本部web3PTは11月10日、暗号資産(仮想通貨)やNFTに関する税制改正に向けた提言「”Web3関連税制に関する緊急提言」を公開した。

デジタル社会推進本部は、Web3(分散型ウェブ)を国家戦略の成長エンジンの一つと位置づけ、22年1月にプロジェクトチーム(Web3PT)を設置して検討を続けてきた。

Web3とは、ピアツーピアの分散型ネットワーク上で展開される”次世代インターネット”として注目を集める概念。NFT(非代替性トークン)や暗号資産、DAO(分散型自律組織)などのユースケースがあり、Web2のような中央管理者なしにプログラム上でサービスが提供される中で、税金を含む法務上の整備が課題となっている。

Web3PT(プロジェクトチーム)は、海外に対して競争力のある税制度を導入することで、Web3関連プロジェクトや投資家を含むエコシステム全体を国内に惹きつけると共に、国内でのトークン流通を促進する環境を整備することで税収増を図るという。

「Web3関連税制に関する緊急提言」のポイントは、企業が保有するトークン(仮想通貨)に対する期末課税や、NFT・仮想通貨の発行体に対する課税方法だけでなく、個人投資家の仮想通貨売買・利用における税務上の課題解決も図る内容となっている。

特に、個人の暗号資産の取引に関わる課税については、総合課税最大55%から分離課税20%への見直しが盛り込まれている。また、暗号資産同士の交換による損益を非課税とすることで、税務申告上の負担を軽減するねらい。

将来的に暗号資産が決済手段となることを見越し、税務上の障害を取り除くことで、取引や交換の利便性を発揮しやすくなると期待される。

「Web3関連税制に関する緊急提言」の要点は以下の通りだ。

    1.新規発行トークンに投資した法人の期末時価評価課税
    (1)自社発行の保有トークンを期末時価評価の対象外へ
    (2)第三者が保有する短期売買目的でないトークンを期末時価評価の対象外へ
    2.個人の暗号資産の取引に関わる課税
    (1)暗号資産取引(現物・デリバティブ)による損益を申告分離課税の対象へ
    (2)暗号資産同士の交換による損益を非課税へ

関連:日本政府、仮想通貨の法人税のルールを見直す方針

Web3PTとは

今年8月には、金融庁や経済産業省が、企業が自社で発行・保有する暗号資産に対する課税方法を見直す方針を示していた。

Web3PT座長で自民党の平将明議員は、有望なスタートアップ企業が海外に流出することを防ぐ狙いで、新しい方針を2023年度税制改正で議論する計画を明かした。

Web3PTは今週、22年3月に発表した提言書「NFTホワイトペーパー」について、第2弾を作成する計画を発表した。ポイントは、暗号資産(仮想通貨)を巡る税制改革、会計課題、上場審査、分散型自律組織(DAO)に対する環境整備、の4つ。Web3PTは、デジタルエコノミー案件を請け負ってきた弁護士チームで構成され、Web3当事者との議論を重ねている。

関連:金融庁の「貯蓄から投資」を促す姿勢鮮明に、NISA拡充やスタートアップ向け暗号資産税制改正など

関連:自民党Web3PT、NFTホワイトペーパー第2弾起草へ=報道

CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
01/23 木曜日
18:00
CoinPost求人案内|BD(ビジネスディベロップメント)事業部
Web3メディア国内No.1のCoinPostで、営業や新規事業開発の担当者を募集する。アジアを中心に世界各地での商談・イベント参加(年5-10回の海外出張)を通じ、新規事業の立案から実行まで担当いただき、英語力を活かしグローバルに活躍できる環境です。ストックオプション制度あり。チャレンジ精神のある方歓迎。
13:45
米民主党議員、トランプミームコインを批判 「国家安全保障を危険に晒す恐れ」
米民主党の幹部議員が、トランプ大統領夫妻によるミームコイン発行は利益相反と国家安全保障リスクを含む可能性があると批判した。業界からも、大統領とミームコインの密接な関係を懸念する声が上がっている。
12:55
LINEメッセンジャー基盤のDappポータルが世界同時リリース Kaiaブロックチェーン使用
LINE NEXTが、Dappsポータルを提供開始。ユーザーが報酬を獲得できる数々のWeb3ゲームが世界中のLINEユーザーに解放される。
12:38
期待感剥落のビットコイン冴えない値動き、トランプ新政権の見通し掴めず
米株式市場が堅調な中、ビットコインは10万ドル台で軟調な展開。CMEのFedWatch は今月のFOMCでの据え置きを予想する一方、ブラックロックは6億ドル相当のビットコインを追加購入。2月にはXRPとソラナの先物取引開始も予定され、機関投資家の動向が注目される。
11:05
米地裁、トルネードキャッシュへの制裁は違法と判決 価格は2倍高騰
米テキサス州地裁が仮想通貨ミキサー「トルネードキャッシュ」への制裁を違法と判断した。米財務省の権限超越行為としている。
09:22
XRPのイベント開催へ リップル社が内容を発表
リップル社は、XRP Community Day 2025の開催と内容を発表。仮想通貨XRPの世界的な影響力、拡大するユースケース、イノベーションにスポットを当てることなどを説明している。
08:24
ビットワイズ、ドージコイン現物ETF立ち上げの関連書類を提出
米仮想通貨投資企業ビットワイズはデラウェア州当局にドージコインに関する「Bitwise Dogecoin ETF」を登録するための書類を提出した。
07:25
アルトマン氏のAI銘柄ワールドコインが大幅高、トランプ政権支持の大規模な人工知能投資を受け
仮想通貨Worldcoinの価格が22日、前日比25%上昇して2.4ドルを記録。トランプ米大統領がOpenAIを中心とした5,000億ドル規模(77兆円)までのAIインフラ投資構想「Stargateプロジェクト」を発表したことを受けたものだ。
06:50
ブラックロックCEO「BTCは約70万ドルまで上昇する可能性」
ブラックロックのCEOは、仮想通貨ビットコインの価格は50万ドルから70万ドルぐらいまで上昇する可能性があると発言。ビットコインの強みについても語っている。
06:38
K33リサーチ、トランプミームコインの設計を批判も供給懸念は否定
K33リサーチのデファイアナリストはTRUMPコイントークノミクスはミームコインとしては時代遅れであり、市場は発行時に全量が流通する形態を好む傾向にあると指摘。「このトークノミクスは最悪と言わざるを得ない」と厳しい評価を下している。
06:10
米CME、XRPとソラナ先物取引を提供開始予定 現物ETF実現に向けた動き
仮想通貨ソラナETFに関するSECの審査タイムラインに関しては、VanEckの申請が先行しており、1月25日に最初の判断が下される予定だ。また、8月8日までに最終判断が行われる見込みである。
01/22 水曜日
18:15
SBI VCトレード、大口取引者向けにビットコインなど6銘柄の貸コイン優遇レート募集
SBI VCトレードが機関投資家向けに優遇年率の貸コインサービスを開始。BTCで年率5%、ETHで10%など、最大年率30%の高利回りを提供。1月23日より募集開始。資産1000万円以上が対象。
17:32
Solana News 24年12月 Recap|Soylana Japan寄稿
ソラナ(Solana)の12月を総括。AIエージェント開発が活発化し、Solana AI Hackathonには400以上のプロジェクトが参加。SanctumのCreator Coin、KaminoのDEX展開など新サービスも続々登場。EthereumのPudgy PenguinがSolanaでトークン発行するなど、エコシステムの拡大が進む。
13:30
「公正価値は3000万円超」、ビットコインは国家債務危機に対する有効なヘッジ手段=Bitwiseリサーチ
Bitwiseのリサーチ部門が、G20国債のデフォルトリスクからビットコインの公正価値を試算し、1BTCあたり約21万9,000ドル(約3,400万円)と発表した。
13:10
Osprey Funds、「TRUMP」など7銘柄のETF申請 新政権下のSECに期待か
トランプ政権発足を受け、Osprey Fundsらがミームコインを含む7つの仮想通貨ETFを申請した。新体制のSECの動向に期待が集まっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧