エコシステムの強化
日本発のゲーム特化型ブロックチェーンプロジェクト「Oasys」は6日、戦略的投資ラウンドと暗号資産(仮想通貨)OASトークンのパブリックセール完了を発表した。
11月30日に開始したパブリックトークンセールでは半日で目標額を超えるコミットメントを達成。5日間で計60ヶ国の投資家が参加した。
また、「エコシステムの強化」を目的とした戦略的投資ラウンドには、ZOZOの創業者である前澤友作氏が設立したMZ Web3 ファンドやゲーム大手のNexonなど以下の企業やファンドが参加。なお、具体的な資金調達額は非公開となっている。
- AAG
- ChainGuardians
- Galaxy Interactive
- Hyperithm
- Jets Capital
- Jsquare
- MZ Web3 ファンド
- Nexon
- Presto Labs
- YJM Games
新たな戦略的投資ラウンドの完了について、Oasysの森山大器ディレクターは以下のようにコメントした。
直近のWeb3業界を揺るがす重大な事件を受けて、分散的で強固な事業基盤を築くこと、また、真に面白いゲームやコンテンツで業界を牽引していくことの重要性が高まっていると言えます。
そのような中、今回のラウンドにゲーム事業者様、VC・ファンドの皆様など多方面よりご参画いただけたこと、またパブリックセールでも世界各国の個人投資家の方々にご参加いただけたことはOasysにとって非常に大きな意義があることです。引き続き、皆様にいち早く優良なブロックチェーンゲームをお届けできるよう、着実にプロジェクトを前進させてまいります。
なお、Oasysは7月上旬に25億円規模のトークン販売による資金調達を完了したばかり。Huobi Venturesやグリー、Jump CryptoやCrypto.com Capitalなど大手取引所やゲーム大手、複数の投資家などが参加していた。
Oasysとは
Oasysはシンガポールに拠点を置くブロックチェーンゲームに特化したプロジェクト。22年2月に始動したプロジェクトには初期バリデーターとして多数の国内ゲーム大手企業が参画しているが、長期的にはコミュニティを中心とするDAO(分散型自律型組織)への移行などを目指す。
NFT(非代替性トークン)を活用したP2E型のアクシーインフィニティ(AXS)などのブロックチェーンゲームは2021年に注目を集めた反面、スムーズなゲームプレイに必要な取引処理や、取引コストが課題となっていた。PoS(プルーフオブステーク)を合意形成アルゴリズムとして採用するOasysはゲームユーザーへの取引手数料の無料化と取引処理の高速化を掲げている。
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