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Ledger、仮想通貨の次世代ハードウォレット「Ledger Stax」公開 デザインはiPod発案者が担当

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新ウォレット、来春販売へ

フランスの大手暗号資産(仮想通貨)ウォレット企業Ledger社は7日、最新モデルのハードウェアウォレット「Ledger Stax」を発表した。Apple社のiPodやiPhoneなど主力製品の開発に携わったTony Fadell氏がデザイン面などで参画した。

Ledger Stax

新ウォレットでは液晶画面が以前のモデルより大きくなった。また、独自のE Ink(電子泳動方式)技術は、バッテリーがオフの状態でも自身のNFT(非代替性トークン)のデザインを記憶することができる。

Ledger社のPascal Gauthier CEOは、Apple社のヒット商品、デジタル音楽プレーヤー「iPod」発案者でスマートフォン「iPhone」のデザイン共同考案者であるFadell氏とともに開発したと説明。世界最高のセキュリティを備え、ユーザーフレンドリーな商品開発のプロが連携した優れた製品だと強調した。

新ウォレットでは、ビットコイン(BTC)など5,000以上の仮想通貨銘柄やNFT(非代替性トークン)コレクションを管理・保管が可能。Web3の世界を体験する上で自身の資産を安全に管理できるシステムだと紹介している。

このようなコールドウォレットは、仮に本体を紛失してもシークレットリカバリーフレーズがあれば復元できるのも強みの一つ。

また、ウォレットには磁石が内蔵されており、複数のウォレットを文字通り「スタック(積み重ねる)」できる。それぞれのウォレットに個別の名称をつけて分別管理も可能だ。

出典:Ledger

コールドウォレットとは

仮想通貨を保管するための財布の役割を果たす「ウォレット」の中で、インターネットと物理的に切り離されたものを指す。これに対して「ホットウォレット」はインターネットに接続されたウォレットのこと。

▶️仮想通貨用語集

新型ウォレットのリリースについて、Ledger社のGauthier CEOは以下のようにコメントした。

Ledger Nanoシリーズは累計500万個の売上を記録し、一度も不正にハックされたことがない、これまで最も成功した仮想通貨のハードウェアだ。ビットコインのみならず、仮想通貨はアイデンティとデジタル的な所有権を象徴している。

今がまさに一般ユーザーへの普及の時だ。同時にセキュリティ面でも妥協してはいけない。安全かつ、アクセスしやすいのがLedger Staxだ。

Ledger Staxは2023年3月(第1四半期)に販売・配送開始予定。すでに予約注文も開始しており、執筆時点での販売価格は39,997円(税込)だ。

ウォレット情勢の変化

Ledger社は、Web3業界でも定評のあるコールド(ハード)ウォレットの開発企業。

総額100億ドル規模の顧客資産の不正使用などが発覚し、債務超過で11月上旬に破綻したFTX騒動を受け、同社の提供するようなユーザー個人が秘密鍵を握る自主管理型ウォレットに対する需要は直近で急増したばかりだった。

関連:仮想通貨市場に激震、アラメダショックとFTX騒動の動向まとめ

11月中旬時点でLedger社やTrezor社のハードウォレットは、週間売上高が過去最高記録を更新。具体的な数値は明かさなかったものの、FTXからのバンクランが加速した「11月7日以降の売り上げは指数関数的に増加した」とTrezorの担当者も述べていた。

FTXが象徴する中央集権型取引所(CEX)からの資金逃避はオンチェーン上のデータからも確認されており、DEX(分散型取引所)なども逃避先として注目が高まっていた。

関連:自主管理型ウォレット、週間売上高が過去最高に

また、LedgerやTrezorなどの提供するハードウォレットではないものの、オンラインウォレットの代表格であるメタマスク(MetaMask)ではユーザーの管理情報の在り方が懸念される動きも浮上。11月下旬に開発企業コンセンシス(Consensys)がユーザーのIPアドレスなどの個人情報を収集していることが明記され、プライバシー面での管理体制に批判が集まった。

その後、コンセンシスはメタマスクのRPCノードがユーザーの個人情報を保管する期間の短縮を表明。しかし、11月のFTXやアラメダ騒動などを受け、業界全体がWeb3界隈の格言「Not Your Keys, Not Your Coins」を再考する機会となっている。

関連:メタマスク、顧客データの保存期間を制限へ

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