CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン先物の期日に合わせて価格が乱高下、ETFの前触れとされる”ETN”が米国で取引開始|仮想通貨市況

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場
仮想通貨市場は16日、Cboeのビットコイン先物決済に関する思惑買いで、1:30頃に830,000円まで上昇していたBTCは、8月の契約最終日時である4:45以降に警戒された買い戻しの上昇がないと見るや、売り仕掛けに遭う格好で700,000円まで急落。ETF期待の中、2015年にスウェーデンのNasdaq Stockholmで提供を開始したビットコインETNが、米国の証券ブローカーに提供したことが判明した。

仮想通貨市場

仮想通貨市場は16日、Cboeのビットコイン先物決済に関する思惑買いで、1:30頃に830,000円まで上昇していたBTCは、8月の契約最終日時である4:45以降に警戒された買い戻しの上昇がないと見るや、売り仕掛けに遭う格好で700,000円まで急落しました。

出典:CryptoWatch

7月20日、Cboeと同様ビットコイン先物を取り扱う米CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)が発表したように、取引量が日平均で、前期(Q1)から93%高となるなど、BTC先物への関心が高まっています。

ビットコインは、過去最高値から現在の価格で68%安となっていますが、この最高値の更新したタイミングは、CMEのBTC先物導入と同時期の12月中旬となり、ビットコインを売りから入る機会が伝統的な先物取引所で導入されたことで、その後の下落に影響が出たとの意見も多くなっています。

この意見には、サンフランシスコ連邦準備銀行の経済リサーチでも記載されており、同レポートでは、「ビットコインに否定的な投資家たちが市場に参入できるようになり、その結果、現在まで続く下落傾向に至った」としており、先物取引の影響度が再注目された格好です。

ビットコインは、昨年末の最高値から長期的にみると下落期にあることから、先物のコントラクト決済日時は、下落への影響がより注目されがちですが、上昇への影響が出るケースも見受けられます。

最終取引日を簡単に説明すると、そのコントラクトを決済(清算)しなければならない日時となり、買いを入れている場合は売る必要があり、売りで入っている人は買う必要があります。

この清算が最終取引日時に集中して行われることから、現物市場の相場へと影響し、本日の相場変動へと繋がった形が考えられます。

新たな上昇要因か?CoinShares社がビットコインETNに米ドル建てを追加

日本時間15日、イギリスに本社を置く仮想通貨投資ファンドCoinSharesが、2015年にスウェーデンのNasdaq Stockholmで提供を開始したビットコインETN(上場投資証券 )を「CXBTF」というティッカーシンボルで、米ドル建てで取引が行える様、米国の証券ブローカーに提供したことが判明しました。

これにより、米国の投資家は、BTCを直接買わなくてもBTCへの投資ができるようになりました。

ブルームバーグ紙によると、ETNは発行体(CoinShares社)が保証する債務商品ではありますが、Grayscale社が提供する高価なビットコイン投資信託と異なり、よりアクセスしやすい商品となっている様です。

ビットコインETFの前触れとされるビットコインETNについて、CoinShares社のCEOを務めるRyan Radloff氏は、「米ドルで投資している人にとっては、今までスウェーデンの法定通貨クローナでしか買えなかったETNを取引できるようになることは、正に第一歩の勝利と言っても過言ではないだろう」と強調しました。

一方で、VanEck版ビットコインETFの判断を9月30日に延長したSECは、今回のETNについてコメントを控えているようです。

このETNは、ETF同様証券に該当し、相場にこそ影響していないものの、多くのアナリストから期待の声が挙がっています。

参考記事:bloomberg

アルトコインに高騰通貨

本日アルトコインの中に、高騰した通貨が複数見られました。

特に大きな高騰を見せたのは、時価総額11位Ethereum Classic(ETC)、時価総額20位VeChain(VEN)、時価総額24位Lisk(LSK)です。

時価総額11位Ethereum Classic(ETC)は、米最大手取引所コインベースプロにて正式に取引が開始された後、再度高騰に転じました。

時価総額20位VeChain(VEN)は、昨日大手取引所Huobiに上場予定発表が行われ、本日1時間で20%以上の高騰(要因は不明)、その後も価格を伸ばし前日比30%を超えています(18時時点)。

時価総額24位Lisk(LSK)は、待望の「Lisk Core 1.0」のメインネットへのリリースが、Lisk公式ブログ上で発表されたことを受け、価格を高騰させています。

仮想通貨(ブロックチェーン)関連株

仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄

短期筋が先物を仕掛売りしたこともあり、地合いの悪さで引き続き全面安。8月末を予定する中国商務次官の訪米発表があったことで、米中貿易摩擦の改善期待から買い戻しの動きも観測されています。

メタップス(6172)やGMO(9449)、セレス(3696)などが、-4〜9%と大きく売られました。

そのほか、国内最大の女性向け美容サロン「ミュゼプラチナム」運営のRVH(6786)が、ブロックチェーン事業開始したことで、前場に急騰を見せるも、始値付近まで全戻し。

同社は、「マイナーガレージを子会社化することで、同社の有するブロックチェーン及び仮想通貨に関する技術・ノウハウを活用し、当社レディスサービス事業における300万人以上の女性顧客の属性管理やポイントサービスの統一等、更なるサービス拡充に向けた施策を検討する」としています。

有望視されている仮想通貨(ブロックチェーン)関連株の最新情報は、以下の記事でまとめているので参考にどうぞ。

CoinPostの関連記事

仮想通貨(ブロックチェーン)本命銘柄|関連株の最新情報まとめ
株式市場の仮想通貨(ブロックチェーン)の関連株一覧です。仮想通貨(暗号通貨)の将来性と市場の盛り上がりに伴い、時価総額(株価)の大幅上昇を期待できる本命銘柄と最新のポイント解説をまとめています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア