はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

今年1月のNFT市場、前月比40%高と大幅に盛り返す=DappRadarレポート BAYC運営のYuga Labsが寄与

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Yuga Labsコレクションが好調

分散型アプリデータ企業DappRadarは2日、NFT(非代替トークン)およびDeFi(分散型金融)市場についての最新レポートを発表。2023年1月にNFTの取引量と販売数が急増しており、回復傾向だと述べている。

出典:DappRadar

23年1月のNFT取引高は、前月比で約40%増の約1,250億円(9億4,600万ドル)を記録。これは22年6月以来の高い水準だった。また、NFTの販売数も22年12月から42%増加し、920万個に達している。

背景としては、Yuga LabsのNFTコレクションの取引高増加が寄与している。Yuga LabsのNFTは23年1月のNFT取引量全体の約34%を占めていた。

Yuga Labsは、物語や体験、コミュニティを通じて未来を形成することを目指すWeb3企業。NFTコレクションとしては、主に「Bored Ape Yacht Club(BAYC)」「Meebits」「CryptoPunks」などを提供している。

特にBAYCは1月、新作ゲーム「Dookey Dash」のリリース計画を発表しており、このゲームをプレイするのに必要なNFTに対する需要が急増した格好だ。

関連BAYC、新作ゲームDookey Dash情報公開で取引急増

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

ブロックチェーン別の状況

ブロックチェーン別の割合では、イーサリアム(ETH)チェーンが首位で、NFT取引高の37%を占めた。2位はソラナ(SOL)チェーンで23%、3位はポリゴン(MATIC)チェーンで12%を占めている。

特にポリゴンでは、「Collect Donald Trump Cards」と「Mocaverse Realm Ticket Pass」のコレクションが人気を呼んでおり、同チェーンでの取引量は124%増加した。

「Collect Donald Trump Cards」は、米ドナルド・トランプ前大統領が昨年12月にリリースした公式NFTコレクション。4万4,000個のNFTが、発売からわずか数時間で完売している。「Mocaverse Realm Ticket Pass」はWeb3大手アニモカブランズが提供するNFTだ。

関連米トランプ前大統領、自身初の公式NFTコレクションをリリース

Blurがシェア急拡大

レポートは、NFTマーケットプレイス別の取引高にも言及。最大手OpenSeaでは、今年1月に取引高が約67%増加して、約655億円(4億9,500万ドル)に達した。NFT市場の総取引高の58%を占めていることになる。

出典:DappRadar

2位がBlur、3位がMagic Edenと続いた。

シェアを急拡大しているBlurは、手数料無料および高速アグリゲーション(集約)モデルでトレーダーを引き寄せているところだ。クリエイター手数料(ロイヤリティ)の徴収を強制しないため、ロイヤリティを重視するOpenSeaからはブラックリストに指定されており、一部NFTが扱えない状況だったが、これを迂回することに成功している。

関連OpenSeaの牙城を崩せるか? プロトレーダー向けNFT市場「Blur」の戦略とは

DeFiの状況

DappRadarは、DeFi(分散型金融)市場の状況についても報告。DeFiプロトコルへの預入総額「Total Value Locked(TVL)」は、22年12月比で約27%増の約9.9兆円(746億ドル)に達し、NFT市場同様に回復の兆しを見せていると分析した。

また、Lido Financeが、最大のDeFiプロトコルになったと指摘。イーサリアムのステーキングの報酬を最大化しようとするユーザーの間でリキッドステーキングデリバティブ(LSD)プロトコルの人気が高まったためであり、現在Lidoのプラットフォームで約1兆円(80億ドル)がステーキングされている。

リキッドステーキングは、イーサリアムのステーキング報酬を受け取りながら、その代替資産(stETH)を運用できるサービスである。

関連Shanghaiに向け、LidoでETH出金方法が投票へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
16:38
予測市場が急成長 カルシ(Kalshi)が1500億円調達と報道も
予測市場カルシが2ヶ月で評価額2倍超の110億ドルで10億ドル調達。取引量は10月に過去最高の44億ドルを記録。競合ポリマーケットも120億〜150億ドルでの追加調達を協議中で、予測市場への投資が加速。
16:33
暗号資産(仮想通貨)の申告分離課税が実現したら?押さえておきたい税務のポイント|Aerial Partners寄稿
仮想通貨の申告分離課税が現実味を帯びてきた今、投資家が知っておくべき税制変更のポイントを解説。税率の一定化、損益通算、特定口座の導入可能性など、制度導入後の注意点と準備すべきことをわかりやすく紹介します。
16:10
CAICAテクノロジーズ、JPYC決済ソリューションの提供を開始
CAICAテクノロジーズが日本円ステーブルコインJPYCの決済ソリューション提供を開始。企業向けにコンサルティングサービスと決済モジュールを提供し、ステーブルコイン決済の導入を支援する。
16:03
ナッジ、ステーブルコイン決済・還元対応クレカ「HashPortカード」発行開始
HashPortとナッジが日本初となる後払い型クリプトクレジットカード「HashPortカード」を発行開始。ステーブルコインJPYCで決済・還元が可能で、利用額の0.3%をJPYCで還元。年会費無料、カード発行手数料2,500円。
15:44
金融庁が語る暗号資産規制改革の全貌──銀行参入、インサイダー規制、DEX対応の狙い|独占取材
金融庁独占取材。暗号資産規制の金商法移行について、銀行グループ子会社の参入、インサイダー取引規制導入、分散型取引所(DEX)対応の狙いを詳しく聞く。投資家保護と健全なイノベーション両立への取り組みを解説。
13:55
Bitcoin Core、史上初の公開セキュリティ監査をクリア 「重大な脆弱性なし」
ビットコインの基盤ソフトウェアBitcoin Coreが16年の歴史で初となる第三者セキュリティ監査を完了した。Quarkslabによる4ヶ月間の徹底調査で致命的な脆弱性は発見されず、300兆円規模のネットワークの安全性が裏付けられた。
13:30
金融安定理事会、ステーブルコイン監視強化を表明 G20サミット前に警告
金融安定理事会(FSB)のベイリー議長がG20首脳会議を前にステーブルコイン規制強化を表明。市場規模3000億ドル突破を受け、ECBも警戒。2026年作業計画で国際協力推進。
13:05
仮想通貨団体ら、税制改正などをトランプ大統領に要望
ソラナ政策研究所など65以上の仮想通貨団体がトランプ大統領に書簡を提出。税制の改善、規制の明確化、イノベーションや開発者保護の取り組みを求めた。
13:00
Secured Finance CEOが語るJPYC固定金利レンディングの挑戦|独占インタビュー
Secured Finance菊池氏が語るJPYC固定金利レンディングの全貌。日本円を世界の金利ベンチマークにする構想、RWA担保展開、x402対応など最新戦略を独占取材。
11:25
米SEC、今年度の仮想通貨含む執行件数が3割減 アトキンス委員長就任後は記録的低水準に=報告
米SECの2025年度執行件数が30%減の56件、金銭的和解額も45%減の8億ドルと記録的低水準に。トランプ政権下でアトキンス委員長が就任し、仮想通貨規制を大幅緩和。前政権の「執行による規制」から明確なルール作りへ方針転換。
11:02
アバランチ財務企業「AVAX One」、最大63億円規模の自社株買いを承認
仮想通貨アバランチの財務企業AVAX Oneは、取締役会が最大で約63億円規模の自社株買いを承認したと発表。また、購入規模を増やしたり、購入期間を延長したりしていく可能性があるとも説明している。
10:30
バイナンスジャパン、PayPayで暗号資産購入が可能に
Binance JapanとPayPayが連携サービスを開始。PayPayマネーから1,000円で暗号資産を購入可能に。入金手数料無料、24時間365日利用可能、PayPayポイントも使える新サービス。
10:20
ビットコイン続落、トレジャリー企業の売り懸念とFOMC利下げ不透明感で市場心理最悪に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは続落基調が止まらず、一時は7か月ぶりとなる8万5000ドル台まで下落。背景には、世界最大のビットコイントレジャリー企業であるストラテジー社が、MSCIやナスダック100といった主要株価指数から除外される可能性がある。
10:05
コインベース、イーサリアム担保ローンを開始 最大約1.57億円まで借入可能
大手仮想通貨取引所コインベースがイーサリアム担保ローンサービスを開始。最大100万ドルのUSDC借入が可能に。Morphoプロトコル活用でBase上で運用。ニューヨーク州を除く米国ユーザーが利用可能。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧