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仮想通貨相場反発、サウジアラビア政府機関との提携でSAND前日比30%高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

7日の米NY株式市場では、ダウは前日比265.67ドル(0.8%)高、ナスダックは226.33ドル(1.9%)高で取引を終えた。

エコノミッククラブのパウエルFRB議長発言が警戒され下落基調にあったが、無難に通過したことで買い戻し優勢となった。

パウエル議長は、「痛みを伴わないインフレ抑制の成功はFRBの基本シナリオにはない。当面は利上げが必要」と慎重な見立てを示した上、大きく上振れした米雇用統計を念頭に、「今後も強い雇用指標が続いた場合、さらなる金利水準の引き上げが必要となる可能性もある」と釘を刺した。

一方、物価上昇ペースの鈍化であるディスインフレ・プロセスが始まったことにも再言及。FRBの金融政策について一定の成果を強調した。

関連:NYダウ4日ぶり反発 パウエル議長「ディスインフレ」に再び言及|8日金融短観

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインは前日比1.63%高の23,240ドルに。

BTC/USD日足

買いシグナルの1つである移動平均線のゴールデンクロスが成立した。50日単純移動平均(SMA)と200日SMAのゴールデンクロスは、21年9月以来1年5ヶ月ぶり。

関連:抵抗線で揉み合うビットコイン、移動平均線のゴールデンクロス迫る

つい先日には米雇用統計が大きく上振れ金融相場が反落したこともあり、14日にCPI(米消費者物価指数)を控える中、上値追いは限定的との見方もある。

デジタルカレンシーグループ(DCG)および小会社ジェネシス・グローバル・キャピタルが、債券整理の条件面について主要債権者と基本合意に達したことも市場の不確実性を後退させた。

暗号資産融資企業のジェネシスは、昨年6月に破綻した投資ファンドThree Arrows Capital(3AC)の債務不履行や昨年11月に破綻した大手暗号資産取引所FTXの影響を受けて流動性危機に陥り、破産申請の憂き目に遭った。

関連:スリーアローズを破産に追い込んだ3つの要因とは、共同創設者が語る

関連:仮想通貨融資企業ジェネシスが破産申請、ジェミナイやヴァンエックら債権者に

DCGは、傘下にビットコイン投資信託「GBTC」などの発行を手がける資産運用会社グレースケールを抱えており市場への影響は懸念される。

8日のFinancial Times(FT)の報道によれば、イーサリアム投資信託「Ethereum Trust(ETHE)」などの運用における自社持ち分を一部売却し、2,200万ドル分を確保したという。ジェネシスは推定負債額は10億ドル〜100億ドルに上る。

関連:DCG、グレースケール提供の仮想通貨投資信託の持ち分を一部売却=報道

アルトコイン相場

株やビットコインの反発に伴い、イーサリアム(ETH)が2.76%高、ポリゴン(MATIC)が3.55%高、ポルカドット(DOT)が5.08%高と主要アルトが買われた。

中東サウジアラビアのデジタル政府機関(DGA)との提携発表が材料視され、ザ・サンドボックス(SAND)は一時前日比30%急騰した。

香港を拠点とするWeb3大手アニモカ・ブランズが開発するサンドボックスは、メタバース(仮想空間)分散型ブロックチェーンゲームの代表格。国内取引所では、コインチェックやbitbankに上場する。

関連:メタバース系NFTゲーム「The Sandbox(SAND)」とは|主な特徴と将来性を解説

関連:The Sandbox、サウジアラビアとメタバースで提携 SAND高騰

AI銘柄も引き続き活況だ。

米マイクロソフトが1月23日にChatGPT開発を手がけるオープンAIに数十億ドル規模の追加巨額投資を発表して以降、暗号資産(仮想通貨)市場でも物色が進んだ。

関連:ビットコイン様子見ムード、株やアルト市場でAI関連銘柄の物色つづく

株式市場でも「AI(人工知能)」セクターは、一躍脚光を浴びている。

スイスの最大手銀行UBSのアナリストらによる分析によれば、22年11月30日にローンチされた「ChatGPT」は、翌年1月時点でアクティブユーザー1億人の大台に達するなど、前例のないスピードで急速に普及したサービスとして衝撃をもたらした。

シェア奪還の好機として、マイクロソフトは7日に自社検索エンジン「Bing」にオープンAIの技術を使った人工知能の導入を発表。WordやExcelを含む「Microsoft Office」製品との連携も視野に入れる。

競合企業の米グーグルは6日、対話型自然言語AIの「Bard」を数週間以内に公開すると発表しており、AI分野の競争激化が顕在化している。

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