はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

DeFiの1inch、イーサリアムL2「zkSync Era」にプロトコルをデプロイ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ユーザー体験の向上へ

DeFi(分散型金融)のアグリゲーター「1inch Network(以下、1inch)」は20日、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2ソリューション「zkSync Era」に、プロトコルをデプロイ(展開)したことを発表した。

具体的に今回デプロイしたのは、アグリゲート用の「1inch Aggregation Protocol」と、指値注文用の「1inch Limit Order Protocol」。これで1inchのユーザーは、より高い流動性にアクセスできるようになり、長期的にはより速くトレードできたり、より安い手数料で取引できたりするようになると説明している。

アグリゲーターとは

英単語「aggregator」の一般的な意味は「収集する人・組織」や「情報収集サイト」。DeFiのアグリゲーターである1inchは、DeFiへのワンストップアクセスを提供している。例えば1inchを活用すると、複数のネットワークにある何百もの分散型取引所の中から、最も効率的にトレードを行うことができる。

▶️仮想通貨用語集

関連DeFi(分散型金融)とは|初心者でもわかるメリット・デメリット、重要点を徹底解説

段階的にローンチされてきたzkSync Eraは、イーサリアムの仮想マシン(EVM)と互換性を持つ「zkEVM」に分類されるL2ソリューション。先月、メインネットのアルファ版が全てのユーザーに公開された。その際、まだアルファ版であるため、これから利用が増加していく中で、出金に遅延が起きないか、脆弱性がないかなどを確認していくと説明している。

関連イーサリアムL2「zkSync」、zkEVMのメインネットのアルファ版を全ユーザーに提供開始

今回の発表によると、zkSync Eraにデプロイされたプロジェクトは、まだ多くはない模様。1inchの共同創設者Sergej Kunz氏が、今回の発表で以下のようにコメントしている。

zkSync Eraは、非常に将来性の高いL2ソリューション。そのネットワーク上にデプロイする最初のプロジェクトの1つになれたことを嬉しく思う。

これからzkSync Eraが発展するにつれて、1inchのユーザーは、より速く、より安くトランザクションを行うことができるだろう。

また、zkSync Eraを開発するMatter LabsのAlex Gluchowski CEOは、以下のコメントを寄せた。

DeFiは、zkSync Era発展の原動力になっている。ローンチから3週間という短い期間で、運用のためにネットワークにロックされた仮想通貨の総価値「TVL(Total Value Locked)」は268万円(2億ドル)超に達した。

今後は1inchが、zkSync Eraの普及に貢献してくれると期待している。

関連今年初のGM Radio開催へ、ゲストはイーサリアムL2「zkSync」開発企業幹部

zkSync Eraの今後

zkSync Eraの公式ウェブサイトでは、200超のプロジェクトがzkSync Eraにデプロイするための登録を行なっていると説明。本記事執筆時点では、ここに1inchも記載されている。

他にもChainlinkやUniswap、SushiSwapなども記載されているが、エコシステムのページによると、この3つのプロジェクトは、デプロイ済みであるとは表示されていない。

関連Uniswap V3、Polygon zkEVMへの展開が決定

ゼロ知識証明を活用しながらEVMと互換性を持つzkEVMは、最近非常に注目度が高まっており、開発競争も激化している。zkSync Eraについては独自トークンの発行にも関心が集まるが、Gluchowski氏は3月に「今の時点ではトークンは必要ない」と述べていた。

トークンが必要ない理由は、まだ運用の大部分が中央集権化されているため。アルファ版では、Matter Labsが独断でコードをアップグレードしたり、シーケンサーやプルーバーといった役割を管理したりするようになっている。Gluchowski氏は、シーケンサーを分散化される時にはトークンが必要になるだろうと語った。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
03/29 土曜日
10:45
ブラックロックのビットコインETFを保有、トランプ大統領の息子が顧問の米上場企業
米ドミナリ・ホールディングス社がビットコイン保有戦略を開始し、ブラックロックのETFを購入。機関投資家の仮想通貨投資最新動向は。
10:00
欧州保険・年金機構(EIOPA)、保険会社が仮想通貨を100%裏付ける義務提案
EIOPAが保険会社の仮想通貨保有に100%の資本要件を提案。高リスクに対応するためとしている。欧州では特にルクセンブルクで保険会社の仮想通貨エクスポージャーが確認されている。 。
09:30
SEC、イーロン率いる政府効率化省(DOGE)と連携開始
米証券取引委員会(SEC)がイーロン・マスク氏の政府効率化省(DOGE)との連携を開始。トランプ政権下での規制機関改革と仮想通貨政策転換の最新動向を解説。
08:30
ビットコイン80万円下落、BTCメジャーSQ通過で需給悪化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは前日比で一時80万円の下落となった。アルトコイン市場も、ビットコインの急落に連動するかたちでほぼ全面安の展開となった。
07:45
トランプ大統領、仮想通貨取引所BitMEXの共同創設者3名に恩赦
トランプ大統領は、アーサー・ヘイズ氏ら仮想通貨取引所BitMEXの3名の共同創設者に恩赦を与えたことがわかった。同氏らは、意図的にマネーロンダリング対策を導入せず銀行秘密法に違反したと告発されていた。
07:15
アバランチ現物ETF、米グレースケールも申請
VanEckの後に申請 米ナスダックは3月27日、グレースケールのアバランチ(AVAX)現物ETFに関する19b-4申請書を米証券取引委員会(SEC)に提出した。この申請は、既…
07:02
ブラジル政府高官「ビットコイン準備金は国の繁栄に不可欠」
ブラジル副大統領首席補佐官がビットコインを「デジタルゴールド」と評価し、国際準備金の5%をビットコインに投資する法案を支持する。
06:40
イーロン・マスク氏、人工知能開発のXAIがX社を買収と発表 企業価値16兆円超の巨大統合に
イーロン・マスク氏が率いるAI企業XAIが旧ツイッター社X社を全株式交換で買収。XAIを800億ドル、X社を330億ドルと評価する統合により、AIとソーシャルメディアの融合を目指す。
06:15
Bybitハッカー、40億円相当のイーサリアムを売却 ETH価格は前日比6%安
Bybitハッキング犯による40億規模のイーサリアム大量売却が仮想通貨に影響。ETHが前日比-6.3%。
03/28 金曜日
13:15
イーサリアム「ペクトラ」の実装日が4月30日と仮決定、次期「フサカ」の動向は?
カオスつうかイーサリアムのコア開発者ティム・ベイコ氏が「ペクトラ」アップグレードの実装日を4月30日と仮決定。次期開発に関しても進捗が確認された。
11:30
米司法省、ハマス関連の仮想通貨約3000万円を押収 資金調達を阻止
米司法省が、イスラム系組織ハマスからUSDTなどの仮想通貨を20万ドル相当押収した。ハマスは仮想通貨による寄付募集やマネロンを行っていたとみられる。
10:50
リップル社、アフリカの決済企業Chipper Cashと提携
リップル社は、アフリカの決済企業Chipper Cashとパートナーシップを締結。仮想通貨を活用するリップルペイメントを導入し、アフリカにおける国際送金の速さやコスト効率を向上させる。
10:45
トランプ指名のアトキンス氏が仮想通貨規制方針示す SEC委員長指名公聴会で
米上院銀行委員会が、次期SEC委員長候補ポール・アトキンス氏の公聴会を開催した。ウォーレン議員が利益相反の可能性を追及した他、仮想通貨関連の議題も俎上に上った。
10:10
米政府、12億円相当のビットコイン移動 戦略的準備金に向けた準備か
トランプ大統領の大統領令に基づき、タイの犯罪組織から押収された846万ドル相当のビットコインが米政府によって移動されたことが観測された。
09:35
フランス国有投資銀行、40億円規模の仮想通貨ファンドを設立
2700万ドルのトークンファンド フランス国有投資銀行Bpifranceが3月27日、仮想通貨およびブロックチェーン分野における新たな投資戦略を発表した。仏国内のデジタル資産エ…

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧