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スイス中銀 CBDCの発行実験をSIX Digital Exchangeで実施へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CBDCのテストで進展

スイス国立銀行(SNB、中央銀行)のThomas Jordan総裁は26日、実験の一環としてホールセール型の中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行すると公表した。

これは単なる実験ではないと述べ、銀行の準備金に相当する実際のお金としてCBDCを発行すると説明。市場参加者の間で実際の取引をテストすると話した。

今回の発行は、同国のデジタル資産取引所「SIX Digital Exchange(SDX)」で行う。Jordan氏は今回のテストを「Point Zero Forum」というイベントで公表し、その内容をSDXや海外メディアが伝えている。

SDXによれば、発行は期間を限定して行う計画。また、SNBらが共同で行なっている「Project Helvetia」の一環としてテストすると述べている。Jordan氏は今回のテストを「近く開始する」と説明した。

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ホールセール型とは、金融機関同士の取引において利用されるCBDCのこと。個人や企業が使用するCBDCはリテール型と呼ばれている。

Jordan氏はリテール型のCBDCについては、導入しないと決めているわけではないが、現時点では慎重に考えていると説明した。

世界で開発・研究が進められるCBDCについては、日本でも実験が継続中。4月から日銀が「パイロット実験」を実施しており、民間企業の技術や知見も幅広く活用していくと述べている。

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CBDCとは

「Central Bank Digital Currency」の略。各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨を指す。

▶️仮想通貨用語集

関連中央銀行デジタル通貨(CBDC)とは|ビットコインとの違いと主なメリット

スイスと仮想通貨

スイスは以前から、暗号資産(仮想通貨)やブロックチェーン技術の先進国として知られる。

今年4月には、デジタル資産銀行Sygnumが、スイス国有の金融機関PostFinanceと提携したことを発表。PostFinanceは、Sygnumの企業向け銀行プラットフォームを介して、デジタル資産に関する銀行サービスを顧客に提供するとした。

関連スイス国有企業「PostFinance」、仮想通貨サービス提供へ シグナムと提携

また先月には、同国のツーク州が、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)による納税上限額を約2.3億円(150万スイスフラン)にまで引き上げたことがわかった。ツーク州は、2021年よりビットコインとイーサリアムによる納税の受付を開始している。

関連スイスのツーク州、ビットコインによる納税上限額を2億円超に引き上げ

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