はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

dYdX Chain(α版)メインネットローンチ、 ストレステストへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

dYdXエコシステムの分散化

分散型デリバティブ取引所dYdXは26日、Cosmosベースの独自ブロックチェーン「dYdX Chain」のメインネットを立ち上げ、アルファ版の運営を開始した。これはdYdXエコシステムが完全な非中央集権化を目指す上での重要な一歩となる。

dYdXはCoinMarketCapのDEXカテゴリーでオンチェーン取引量でトップに立っている。その従来モデルは、イーサリアムのL2技術「StarkEx」をベースにしており、注文マッチング機能はオフチェーンで単一組織が手掛けていたため、部分的に集中型のシステムを採用していた。

今回の「dYdX Chain(α)」は、コミュニティが主導するレイヤー1ブロックチェーンへの移行に向けた重要な一歩となる。アルファ版は、主としてネットワークの安定性を確認するストレステストの段階で、現在60以上のバリデーターを持つ。今後は、コミュニティの投票を通じて最終的にネットワーク上での取引を実現するベータ版のローンチが予定されている。

dYdX Chainはプルーフ・オブ・ステークを採用しており、暗号資産(仮想通貨)DYDXの保有者はバリデータに委任できるため、バリデータ報酬の還元が期待される。バリデータは、オーダーブックの管理やトランザクションの伝播、新しいブロックの生成などの役割を担当する。

関連:デリバティブ分散型取引所dYdX、コスモス上で独自チェーン構築へ

ガバナンス調整可能な項目

dYdX Chain(通称「V4」)は、Cosmos SDKをベースに、プロジェクトの要求に合わせて調整されたアプリ・ブロックチェーンとして設計されている。ガバナンスに関しては、専用のフォーラムが設けられ、ステーキング報酬の管理や新市場の追加などの提案はコミュニティ全体で行われることになる。なお、dYdX Foundationはこのガバナンス過程には直接参加しない方針を採っている。

dYdX Japan Communityが8月に公開したブログによれば、ガバナンスで調整可能な主要な項目には、手数料、トレード報酬、ガス代の分配方法や、バリデーターへの最低コミッション率などが挙げられる。

dYdXは、「金融機会の民主化」をミッションとして掲げており、過去のブログ記事「なぜ分散化が重要なのか」では、ブロックチェーンの真の価値は中間者を取り除く分散化にあると主張していた。

関連:デリバティブ分散型取引所dYdX、コスモス上の独自チェーン公開テストへ

Cosmos SDKとは

Tendermintがリリースしたオープンソースフレームワーク。ブロックチェーン自体の仕組みやバリデーターの報酬体系についてフルカスタマイズできる。独自トークンを使用でき、レンディング大手Compoundを始め、アプリケーション専用のブロックチェーン開発キットとして選択されてきた。

関連:初心者でもわかるコスモス(ATOM)とは|注目点と将来性を解説

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧