はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

開発環境改善へ、コスモスのEVMチェーン「Evmos」の構成変更と移行計画

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Evmosの取引形式を一本化

コスモスエコシステムのdApps(分散型アプリ)開発プラットフォームEvmosは、2024年第3四半期までに構成を変更し、コスモス形式のトランザクションは廃止して、イーサリアム形式のトランザクションのみで動作する方針を打ち出した。

Evmos側は、この変更がコスモスエコシステムからの離脱を意味するものではないと強調。その目的は開発環境の改善にあり、より多くのイーサリアムの開発者をコスモスエコシステムへ引き込むための処置だと述べている。

Evmosはコスモスネットワーク内で仮想マシン(EVM)に対応したブロックチェーンとして機能し、コスモス相互運用規格「IBC(Inter-Blockchain Communication)」を統合している。

現行システムでは、コスモスとイーサリアムのトランザクションを両方扱っているが、互換性の維持に技術的な課題が伴っていた。これまでコスモストランザクションが対応していた基本的な機能群――ステーキング、ガバナンス、相互運用性など――も、将来的にはイーサリアム形式に統一される予定である。

この戦略の変更は、イーサリアムで既に使用されているウォレットやツールがコスモス特有のアプリケーションやブロックチェーンとの連携を可能にすることを意図している。Evmosの共同創設者であるFederico Kunze Küllmer氏は、イーサリアムの開発者たちがコスモスプラットフォーム上での作業をより簡単に開始できるようになることに期待を表明している。

関連:初心者でもわかるコスモス(ATOM)とは|注目点と将来性を解説

ユーザーへの影響は?

コスモス形式のトランザクションの完全な廃止は2024年第3四半期までに完了予定である。それまでの移行期間中、Evmosはすべてのコスモス・トランザクション手数料を破棄する(バーンする)ことを約束した。

Evmosチェーンにアクセスしているコスモスベースのウォレット(例:Keplr)を使う既存ユーザーは、EVMウォレット(例:WalletConnect、Rabby、MetaMask)への移行が必要となる。また、Ledgerなどのハードウェアウォレットについては、イーサリアム・アプリケーションを介したサポートが継続される。

移行に関する具体的な期限はまだ明らかにされていないが、今後ガイダンスが提供されることが予想される。公式のアナウンスメントやアップデートに注目し、移行手順に関する最新情報を得ることが推奨される。

バーンとは

バーンとは、仮想通貨の供給量を減らす行為。具体的には、秘密鍵を持たないウォレットアドレスにトークンが送られ、回収不可能にする。

関連:デリバティブ分散型取引所dYdX、コスモス上の独自チェーン公開テストへ

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/15 木曜日
08:41
テザー社、AI開発プラットフォーム「QVAC」を発表 ビットコインとUSDT決済も対応
テザー社が分散型AI開発プラットフォーム「QVAC」を発表。ユーザーのデバイス上でAIが動作し、クラウド接続不要。AIエージェントがビットコインやUSDTで自律取引が可能。2025年第3四半期リリース予定。
06:35
イーサリアム財団、セキュリティ向上計画を発表
イーサリアム財団は、仮想通貨イーサリアムのセキュリティを向上させる取り組みを発表。イーサリアムの目標は、インターネットや世界経済を安全に支えることができる文明規模のインフラになることだとした。
05/14 水曜日
17:53
実需主導へと変わるWeb3:Hotcoin、SafePal、NERO Chainが描く未来|香港Web3 Festival2025
Web3 Festivalで注目を集めた3社のリーダーたちが、業界の転換期における生存戦略を語る。SafePalのヴェロニカ氏は実用的サービスの重要性を、HotcoinのスティーブンCOOは差別化戦略を、NERO Chainのポール氏はRWAの可能性を強調した。Web3の次のステージを見据えた貴重な洞察が満載。
15:00
「ビットコイン投資は企業の購買力を守る最高の戦略」フィデリティ提唱
フィデリティ・デジタルアセッツのリサーチ責任者が企業向けカンファレンスで講演し、企業にとってのビットコイン投資の重要性を解説した。
13:50
ソラナ共同創設者、「メタブロックチェーン」を提案 複数チェーン間データを統合
仮想通貨ソラナのヤコベンコ共同創設者が、複数のブロックチェーンデータを統合する「メタブロックチェーン」構想を提案した。低コストなデータ可用性(DA)を実現するものだ。
11:45
Janover、約136ドルでソラナを大量購入 10億円以上の含み益に
ナスダック上場のDeFi Development Corpは、2025年5月12日に172,670SOLのSolanaトークンを平均価格136.81ドルで購入したことを発表した。
11:25
米当局、「ビットコインETF承認」のフェイクニュース発信者に懲役2年の求刑求める
米証券取引委員会のXアカウントを乗っ取りビットコインETFについて偽情報を流した被告に、米検察が懲役2年を求刑した。金融犯罪への厳格な姿勢を示す判断である。
10:45
ビットコインとイーサリアム、異なる強気の動き リサーチ会社が価格動向を分析
K33リサーチとQCPキャピタルの分析によると、ビットコインは100,000ドルを超え、健全な上昇を見せている。米中関税合意を背景に、BTCとETHは安定化を図りながらも新たな動きを見せ始めている模様。
10:20
VanEck、RWAトークン化ファンドを開始 イーサリアムなどに対応
資産運用大手ヴァンエックは、同社初のRWAトークン化ファンド「VBILL」をローンチ。イーサリアム、ソラナ、アバランチ、BNBチェーンのブロックチェーンに対応する。
10:00
LINE BITMAXとは|国内屈指のSNS「LINE」が提供する仮想通貨取引サービス
LINEグループ運営の仮想通貨取引所LINE BITMAXの特徴やサービスの利点について初心向けに解説。LINE BITMAXは独自仮想通貨LINKやビットコインなどを取り扱っています。
07:55
XRPの価格動向 バイナンス先物データに見る強気の兆しとは、アナリスト分析
アナリストBorisVestの分析によると、XRPはバイナンスで売り圧力が吸収され、強気シグナルが点灯。OI(建玉)の上昇と共に、価格上昇の可能性が高まる模様だ。
07:30
楽天ウォレットの特徴を徹底解説|初心者におすすめの仮想通貨取引所、
ビットコインなどを売買できる国内大手仮想通貨取引所「楽天ウォレット」の特徴と、楽天ポイントの活用など初心者投資家向けのおすすめポイントを解説
07:15
ビットコインの「実現価格」が示す強気相場継続のシグナル、Cryptoquantアナリスト分析
Crypto Daの分析によると、仮想通貨ビットコインの「実現価格」が上昇を続けており、強気市場が続くことを示唆。マイクロストラテジーや機関投資家のBTC購入が価格上昇を牽引。
07:05
タイ政府、デジタル投資トークン「G-Token」発行へ
タイのピチャイ財務相は、デジタル投資トークン「G-Token」の発行計画を発表。発行規模は200億円であることや仮想通貨ではないことなどが明らかになっている。
06:10
米SEC、ソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期
SECがグレースケールのソラナ・ライトコイン現物ETFの判断を延期。ブラックロックのビットコインETFにおける「現物償還方式」導入の是非も引き続き審査へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧