東京都議会でweb3に言及
東京都議会港区選出の入江のぶこ議員は14日、令和5年第4回東京都議会定例会で小池都知事に質問を行った。
入江議員は、東京を世界から選ばれ続ける都市にするための未来戦略として、食、芸術、分科、エンターテイメントなどの分野を強化し、継続的に特区を活性化させることで経済の好循環と都民生活の向上を目指すべきと主張。この戦略は、ウェルビーイング(幸福感)の向上にも寄与すると強調した。
また、来年4月に開催される約1ヶ月間のイベント「SusHi tech tokyo 2024」にも言及。このイベントは、Web3技術を含む先端技術の体感の場として位置づけられている。
入江議員は、ベイエリア臨海副都心の魅力向上と賑わいの創出に向けて、SusHi tech tokyoへの期待を表明。サステナブルな未来都市のビジョンを描きつつ、都民、国民、訪日外国人、観光客に最先端テクノロジーを体験させる重要性を訴えた。
さらに、入江議員はイベントの盛り上がりを支援する一環として、NFT(非代替性トークン)の制作と配布、会場間の回遊性向上のためのツール活用を提案。これは大規模イベントとして初の試みであり、知事のイベントへの熱意を問いかけた。
これに対し小池都知事は、SusHi tech tokyo 2024の重要性を強調し、持続可能な価値創出と都市課題の克服を目指すと述べた。気候変動、エネルギー不安、食糧問題などの共通課題に対し、最先端技術とアイデアで新たな価値を生み出すことが目標だと説明。世界各国からのリーダーや投資家の参加を通じて、イノベーションの創出と持続可能な未来への貢献を目指すと述べた。
デジタルコンテンツに価値を与えるNFTを初め、AI、次世代モビリティ、フードテックなどの技術を活用し、来場者に新たな気づきと行動変容を促すことで、新たな都市モデルの構築を目指す。
と言及。Sushi tech tokyoを契機に、大きなムーブメントを生み出し、世界に影響を与えることを目標に据えた。
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SusHi Tech Tokyoとは
「Sustainable High City Tech Tokyo = SusHi Tech Tokyo」は、2024年4月27日から5月26日まで東京ベイエリア(東京ビッグサイト、ホテルニューオータニ東京、有明アリーナ等)で開催される。アジア最大級の「グローバルスタートアッププログラム」として、世界40か国からの50万人以上、4000のスタートアップが参加予定。世界が直面する課題に対するテクノロジーやアイデアが集結するという。
また、東京都は、社会における革新的技術の普及を目的として、金融のデジタライゼーションを主要な構想の柱として掲げている。
先月、令和4年度の東京都議会各会計決算特別委員会で、入江議員は、Web3業界の動向を踏まえ、都は金融デジタライゼーションにどのように対応していくのかと問いかけた。この質問に対し、小池都知事は「Web3の時代が現在進行形で到来している」と述べ、新時代の金融技術への対応を強調した。
小池都知事は、セキュリティトークン(デジタル証券)の発行を支援することで、多様な資産への小口投資を可能にするフィンテックの振興と協力を後押しする意向を示した。これは、デジタル技術を活用して、より多くの人々が金融市場に参加しやすくなることを目指すものである。都としては、このような新しい金融技術の導入と推進により、東京を世界の先進的な金融都市へと発展させることを目指している。
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NFTとは
NFTは、「Non-Fungible Token」(代替不可能トークン)の略称で、固有の価値を持つデジタルトークンを指す。この技術はゲーム、音楽、アート作品、各種証明書など、多岐にわたる分野で活用されている。
今回注目されているのは、イベント参加の証明として使われるNFT。POAP(Proof of Attendance Protocol)は、この用途に適したサービスで、イベントへの出席をNFTベースのデジタルバッジで証明する。音楽フェスティバルやスポーツイベントなどでの使用が増えている。
イベントにおけるNFTの使用は、単なるデジタル記念品としての機能にとどまらず、参加者のエンゲージメントやコミュニティ形成、さらにはブランド拡張において、物理的およびデジタルな領域で多くの可能性を提供。例えば、NFTがイベント参加者専用のオンラインコミュニティへのアクセス権を兼ねるデジタルパスとして機能し、保有者向けの特別なコンテンツへのアクセスを可能にする。
運営側にとっても、NFTの流通とエンゲージメントの追跡により、参加者の好みや行動パターンを理解できる。将来のイベント企画やマーケティング戦略の策定において貴重な情報源とみなされる。
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