はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

7万ドル弱で揉み合うビットコイン、PEPEコインは過去最高値を更新

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マクロ経済と金融市場

27日の米国株式市場はメモリアルデーのため休場。

東京株式市場では、日経平均株価(前引け)は、前日比116.7円(0.3%)安の3万8783円となった。

仮想通貨市況

暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比0.49%安の1BTC=68,640ドルに。

BTC/USD日足

イーサリアム(ETH)が1.1%安と利確売りに押された一方、調整していたソラナ(SOL)は2.6%高と反発した。

債権者向けの清算(破産)手続きを進めるFTXエステートが、残る保有資産26億ドル(4000億円)相当のソラナ(SOL)を完売したことについて市場は好意的に受け止めたか。

Pantera Capitalなどの大手VCがオークションで買い取ったソラナ(SOL)にはロックアップがかかる。2025年3月に20%がアンロックされ、4年間かけて段階的に売却可能となるため、直ちに市場の売り圧力とはならない。

関連:FTX、残り保有分のソラナ4000億円相当をディスカウントで売却完了 

イーサリアムETF

米SEC(証券取引委員会)がイーサリアム現物ETF(上場投資信託)を承認したことで、これまで焦点にあったイーサリアムの証券性(米証券法違反のリスク)は事実上否定され、商品(コモディティ)であるとの判断を示唆するとの見方が大勢を占める。

これにより、暗号資産(仮想通貨)の市場心理(センチメント)も劇的に変化した。

米規制当局は今後、世界大手の資産運用会社であるブラックロック、フィデリティ、ヴァンエックなどの発行者からのS-1フォームを審査し、イーサリアム現物ETFの証券市場上場に向けて準備を進めるものと見られる。

専門家の中には、上場書類の申請も許可されるまで「本当の意味でイーサリアムETFが承認されたとは見なされない」と慎重な見立てを示す者もいる。

データ分析会社kaikoのレポートによれば、イーサリアム現物ETFがローンチされた場合、過去3か月間に-6%〜-26%のディスカウントで取引されてきたグレイスケールの投資信託「ETHE」の償還および純流出が進み、イーサリアム相場に売り圧力がかかると予想される。

これは、ビットコイン現物ETF承認後にグレースケールのGBTC売りが加速したことからも予め想定される事象だ。

ビットコインETF取引開始後最初の1か月間のGBTC流出額は65億ドルに達したが、このサイズはローンチ直後のGBTCの運用資産残高(AUM)の内23%にあたる。

ETHEは現時点で110億ドル以上の資産を運用しており、同規模で試算すると1日あたりの平均流出額は1億1000万ドルになるという。これは、米最大手コインベースのETHの1日あたりの平均取引量の30%に相当する。

一方、過去1年間に渡ってETHのパフォーマンスに重くのしかかっていた規制上の不確実性については、その一部が取り除かれる恩恵について評価した。長期的には強気判断としている。

イーサリアムETFの急転直下の承認確率上昇を受け、デリバティブ市場ではわずか3日間で、ETH永久先物の資金調達率(オレンジ)は1年以上ぶりの最低水準から数か月ぶりの高水準に急上昇した。

未決済建玉(青)は過去最高の110億ドルに達し、力強い資本流入を示唆している。ビットコイン建のETH/BTC比率では、今年2月の高値を下回ったものの、0.044から0.055に急上昇した。

関連:ビットコインの買い方|投資メリットやリスク、おすすめ取引所は?

アルトコイン相場

BTCドミナンス低下およびアルト相場の投機熱上昇を受け、ミームトークンが勢いを増している。

カエルをテーマにしたペペコイン(PEPE)は、過去最高値を更新し、19位に位置するポリゴン(MATIC)の時価総額を上回った。

SECがイーサリアムETFを承認した20日以来89%高に。前週比では17.5%高と続伸した。

また、暗号資産業界の支持を表明したドナルド・トランプ前大統領のスローガン「Make America Great Again」の頭文字を取った「MAGA」が高騰する場面もあった。Arkhamのデータによれば、トランプ前大統領のデジタルウォレットの保有額は1000万ドル相当を超えた。MAGAトークン730万ドルが含まれるという。

関連:トランプ氏の仮想通貨ウォレット、保有資産15億円超え 

関連:米トランプ前大統領「米国は急成長する仮想通貨業界のリーダーでなければならない、2位はありえない」

ミームコインはその特性上ボラティリティ(価格変動性)が激しく、ハイリスクな取引になりやすい点には十分留意したい。

関連:イーサリアムの買い方|初心者が知るべき投資メリット、リスク、おすすめ取引所選び

関連:ステーキングや積み立てサービスに優位性、仮想通貨取引所「SBI VCトレード」のメリットを解説

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧