CoinPostで今最も読まれています

直木賞作品『宝島』映画へ小口投資可能、Securitize Japanがセキュリティトークンを発行へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

『宝島』実写映画に出資するSTを発行

Securitize Japan株式会社(セキュリタイズジャパン)は12日、直木賞受賞作『宝島』の実写化映画に関するセキュリティトークン(ST)を発行すると発表した。フィリップ証券が小口販売するものだ。

このセキュリティトークンは、妻夫木聡、広瀬すずらが出演する映画『宝島』の映画製作委員会への出資で得られる権利を小口化(一口=10万円)したものとなる。Securitize Japanによると、映画に関する権利のST化は日本初だ。

このデジタル証券への出資は、7月24日から3週間かけて募集し運用期間は3年となる。投資家には、配当に加えて、投資規模に応じ、特典映像や劇場用宣伝ポスターなどのグッズ、試写会など限定イベントへの参加、エンドロールへのクレジット表示など様々な特典が付与される。マーケティングとしても機能する形だ。

配当に関しては、興行収入の半分以上は映画館などに支払われるが、興行収入が30億円規模になると、投資家に配当は発生する見通しだ。しかし、興行収入が振るわなければ元本割れするリスクもある。

また、映画の総製作費は約13.7億円。その約75%は東映とソニー・ピクチャーズエンタテインメントなどが製作委員会をつくって集め、残りの約3.7億円はSTを通して個人投資家から集める形だ。

セキュリティトークンの発行・管理は、Securitize PF(セキュリタイズ・プラットフォーム)を利用する。特に、今回の取り組みでは証券会社販売型STO(セキュリティトークン・オファリング)に対応した機能を用いる。

Securitize Japanは、6月よりフィリップ証券にSecuritize PFを提供開始した。

フィリップ証券は今後、多様な権利や資産をトークン化することを検討しており、ST化対象アセットを限定しない汎用性の高いプラットフォームとして、Securitize PFを選択した。

Securitize Japanは、日本で自己募集型STO、銀行販売型STO、証券会社販売型STOなど、様々な販売スキームに対応してきた実績を持つ。

また、発行先のブロックチェーンとしては、プライベートチェーンであるQuorumや、パブリックチェーンであるイーサリアム、ポリゴン、アバランチなどから案件ごとに選択可能となっている。

関連Securitize Japan とSBINFT、Web3時代の新しいデジタル証券「特典NFT付きST」のサービス提供に向け、業務提携を発表

関連現実資産トークン化に投資家の関心が集まる理由、リアルワールドアセット(RWA)とは

セキュリティトークンとは

「Real セキュリティトークンは、「有価証券をトークン化してブロックチェーン上でやり取りするもの」である。有価証券は保有している資産を証明するものでなけれならず、その価値が法定通貨などで担保されることに基づき、セキュリティトークンとは「ブロックチェーン上で管理する、株式や債権など」と言い換えられる。

▶️仮想通貨用語集

ブラックロックと提携強化

Securitize Japanは、2017年に米国で設立された大手デジタル証券会社Securitizeの日本法人だ。

Securitizeは、金融大手ブラックロックが立ち上げた米国債トークン化ファンド「BUIDL」で、ファンドの発行を担当している。BUIDLには、4か月で800億円の資金が流入しているところだ。

関連: ブラックロックの米国債RWAファンド、4ヶ月で800億円の資金流入

なお、5月には、ブラックロックが主導する戦略的資金調達ラウンドで73億円を調達している。

関連ブラックロック、RWAトークン化企業Securitizeの73億円調達を主導

関連ONDOの買い方 米国債ファンドを担保に発行するステーブルコインUSDYの将来性

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/08 金曜日
15:45
ソラナのリキッドステーキング大手Jito、10月のDeFi収益ランキングでトップに
ソラナの大手リキッドステーキングJitoは、10月に手数料として過去最高となる7,892万ドルの収益を上げ、LidoやUniswapなど分散型金融大手の収益を上回った。
13:30
イタリア、仮想通貨キャピタルゲインへの42%課税案を見直しか
イタリアの経済財務大臣がビットコインなど仮想通貨への増税案見直しを示唆。党内からも、戦略的な資産クラスになり得ると反対意見が上がっていた。
13:20
トランプ新政権、SEC委員長候補を物色 ロビンフッドCLOが有力に
アメリカの次期SEC委員長候補として、ロビンフッドのダン・ギャラガー氏や元SEC委員のポール・アトキンス氏が浮上し、トランプ政権下での規制緩和が期待されている。
10:35
イーサリアム、新テストネット「Mekong」をローンチ
仮想通貨イーサリアムは、次期大型アップグレードPectraのためのテストネットMekongをローンチ。イーサリアム財団がローンチの目的を説明している。
09:50
トランプ氏大統領再選でビットコイン政策はどう変わる? CoinShares分析
トランプ氏の大統領再選がビットコイン市場に与える影響をCoinSharesが分析。BTCの国家準備資産化や規制緩和の可能性を解説している。
07:50
ポリマーケットのクジラ、トランプ氏勝利で130億円超の利益か
ブロックチェーン分析企業Chainalysisはポリマーケットを分析し、米大統領選のトランプ氏の勝利に賭けていたTheo4というユーザーが合計で130億円超の利益を得ている可能性があると公表した。
07:30
米デトロイト市、仮想通貨での税金支払いを2025年開始へ
米ミシガン州のデトロイト市は7日、2025年半ばから市民がビットコインなどの仮想通貨を使って税金やその他の市の手数料を支払えるようになると発表した。
07:15
ビットバンク、ビットコインなど3銘柄で信用取引開始へ 現物市場の流動性強化
ビットコインなど3銘柄の信用取引 国内暗号資産(仮想通貨)取引所ビットバンクは7日、2024年11月11日より信用取引サービスの提供を開始すると発表した。開始当初はビットコイン…
06:40
イーサリアム初期投資家が8年ぶりに動く、58億円相当のETHを売却
8年以上の長期間にわたり休眠状態だったイーサリアムのクジラ投資家はトランプ当選後の上昇を受けETHを大量に売却し始めた。
06:05
トランプ氏当選後初のFOMC、2会合連続利下げ 0.25ポイント 
仮想通貨ビットコインは利下げ決定を受け上昇を続け、新たに最高値を更新し、76,999ドルまで到達した。
11/07 木曜日
15:00
バイナンス、2種類の仮想通貨取引ペアを取扱い中止
海外の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスは2種類の現物通貨ペアの取扱いを中止した。流動性向上を目的とした戦略の一環で、他の通貨ペアは引き続き利用可能。
13:50
ビットコイン、トランプ氏大統領就任前に10万ドル到達の可能性 米CNBC
米大統領選でのトランプ氏勝利を受け、ビットコインが最高値を更新。SEC委員長解任の可能性や仮想通貨規制緩和への期待から、トランプ氏の大統領就任前に10万ドル到達を予想する声が上がっている。
13:15
ルミス議員、米国のビットコイン準備金を改めて呼びかけ トランプ氏勝利受け
トランプ氏の大統領選勝利を受け、ルミス議員が戦略的ビットコイン備蓄を改めて主張した。実現した場合の影響をRiverが分析している。
10:00
JPモルガン、Onyxを「Kinexys」に改称 オンチェーンFX機能を実装へ
JPモルガンのブロックチェーンプラットフォームが「Kinexys」へと改称。オンチェーンFX機能の実装計画も発表された。
08:25
アバランチ財団、破綻したテラからAVAX買い戻し完了
アバランチ財団は5日の声明で、破綻したルナ・ファウンデーション・ガード(LFG)から仮想通貨AVAXの買い戻しを完了したと発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧