はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

11月のトークン総アンロック量、前月比52%減の27億ドル規模に 

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

11月のトークンアンロック計画

Tokenomist(旧称:Token Unlocks)によると、11月には暗号資産(仮想通貨)アービトラムやアバランチなど様々なプロジェクトでトークンのロック解除が行われる。総額26億8,000万ドル(約4,080億円)相当となる見込みである。

Tokenomist

2024年10月トークンアンロック(ロック解除)総額は約54億ドルに達しており、前月比では52%減となっている。

トークンのロック解除は、Web3プロジェクトが一定期間ロックアップしたトークンを市場に解放するイベントだ。相応の売り圧力となり得るため、トークンの供給量が増えることで価値の稀釈化を投資家が連想し、警戒感が高まることもある。

ロック解除には、ある時期に一定量をリリースする「クリフ型(一括解除)」と、より頻繁に少量ずつリリースする「ライナー型(線形解除)」が存在。一般的には、クリフ型の方がトークン供給量が急に増えるため、投資家に警戒されやすい傾向がある。

ロクリフべスティングは、1年後に保有トークンの3割が一括でロック解除されるといったように、特定の時期に大量のトークンが一度に解放される方式だ。

一方、ライナーべスティングは、定期的に少量ずつトークンが解放される方式である。この方式では市場への影響が時間的に分散されるため、価格への急激な影響を抑制することができる。

主要なロック解除イベント

以下は、11月の主なアンロックイベントの例だ。

まず、スイ(SUI)はすでに今月1日に1.3億ドル(約198億円)に相当する6,419万トークンをライナー型でロック解除した。総供給量の2.26%にあたる。

スイはメタ社の元メンバーが開発した次世代のレイヤー1ブロックチェーンで、最近は独自のAIプロダクト開発も行っているところだ。

関連:Sui(スイ)、Web3をAIで変革 エコシステムの最新動向

高速L1ブロックチェーンのアプトス(APT)は11日、9,240万ドル(約141億円)に相当する1,131万トークンをライナー型でロック解除する予定だ。これは、総供給量の約2.18%に相当する。

関連:テザーUSDT、アプトスブロックチェーンで発行

イーサリアムのレイヤー2であるアービトラム(ARB)は11月16日に、ライナー型で約4,500万ドル(約68億円)に相当する9,265万ARBをロックを解除する。これは総供給量の約2.33%に相当する量だ。

関連:アービトラムがWeb3ゲーム市場で存在感を高める理由

dApps(分散型アプリ)開発のためのL1ブロックチェーン、アバランチ(AVAX)は11月18日、約3,900万ドル(約59億円)相当の167万トークンをライナー型でロック解除する。アバランチ財団への配布分だ。総供給量の約0.41%に相当する量となる。

関連:VanEck、アバランチ基盤ゲーム「Off The Grid」を開発するGunzilla Gamesに投資

イーサリアムL2スケーリングプロジェクトのオプティミズム(OP)は11月30日に、4,480万ドル(約68億円)相当の3,134万トークンをライナー型でロック解除する。総供給量の約2.5%に相当する量となる。

関連:グレースケールが10〜12月に期待する仮想通貨トップ20 新たにSuiやOptimismなど6銘柄がランクイン

レイヤー2(L2) とは

「2層目」のブロックチェーンのこと。全ての取引履歴をメインチェーンに書き込むと負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そこで、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることでメインチェーンへの負荷軽減や処理速度向上を期待することができる。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧