暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ
前週比の騰落率(11/24〜11/30)
時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。
時価総額1位:ビットコイン(BTC)
今週、ビットコイン(BTC)の相場は10万ドルに到達する直前に反落し、一時90,000ドル台まで急落した。トランプ氏が当選してから相場は加熱していたが、直近二週間にわたって長期投資家による利確が進むことを受け調整段階に入った。
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一方、相場のボラティリティが高まったにも関わらず、企業による追加購入・買い増しは加速している。以下が今週ビットコインを購入した企業とそのBTC数の表だ。
- マイクロストラテジー:55,500 BTC買い増し
- マラソン・デジタル(MARA):11月に6,474 BTC買い増し
- SOSリミテッド:最大75億円相当のBTC購入計画
- メタプラネット:約91億円相当のBTC購入計画
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時価総額2位:イーサリアム(ETH)
イーサリアム(ETH)は今週、ビットコインの下落に対し、相場相関性で乖離を見せBTCをアウトパフォームした。
ビットコインが過去7日で-2.2%に対し、イーサリアムは+7.3%値上がりした。
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一方、ETHに関する大量売却への懸念も浮上した。イーサリアム共同創設者のJeffrey Wilcke氏が28日に取引所Krakenのウォレットに20,000ETH(約108億円)を送金したことがブロックチェーン分析企業Arkhamによって明らかになった。
最近、イーサリアム財団の継続的売却も投資家の関心を高めている。
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時価総額6位:XRP
XRPは今月のトランプ氏当選確実や、ゲンスラーSEC委員長の退任確定を受け大幅に上昇し、過去30日間で232.9%の上昇率を記録。
また、トランプ次期大統領の就任後に未だに係争中のリップル裁判がようやく取り下げられそうだ。米商品先物取引委員会(CFTC)の元委員長であるクリス・ジャンカルロ氏が26日に新政権下の米SECがリップル社への提訴を取り下げるかもしれないとの見方を示した。
ゲンスラー氏が退任後の新生SECがこれまでの負け裁判から撤退し、費用をカットする可能性が高いと見られている。
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時価総額11位:アバランチ(AVAX)
アバランチ(AVAX)について、今週25日にテストネットで大型アップグレード「Avalanche9000」が立ち上げられた。
「Avalanche9000」は、チェーンの導入コストを99.9%削減し、カスタマイズを簡素化するなど、経済効率の良いレイヤー1起動を可能にするものだ。
アバランチのテストネットとメインネットでは、すでに500を超えるレイヤー1プロジェクトが開発されている。今回はテストネット立ち上げに伴い、助成金プログラム「Retro9000」も開始し最大4,000万ドルを遡及的に開発者コミュニティに支給していく。
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L1の年初来上昇率
仮想通貨データサイトCoinGeckoが27日に公開した11月までのレイヤー1(L1)ブロックチェーン銘柄の年初来騰落率によると、RWA専門チェーンのMantra(マントラ)は年初来7,035%の上昇で首位に進出。ビットコイン、ソラナ、トンコインといった主要銘柄も堅実な上昇率を記録した。
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