Soneium(ソニューム)メインネット公開
Sony Block Solutions Labs(Sony BSL)は14日、イーサリアムレイヤー2のブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」のメインネットを正式に公開したことを発表した。
このプラットフォームは、クリエイターの新たな可能性を引き出し、ファンとのエンゲージメントを強化することで、web3技術の革新的な活用を目指している。テストネット段階では、1,400万以上のアクティブウォレットと4,700万件を超えるトランザクションを記録しており、クリエイター向けプラットフォームとしての高い需要を示した。
Soneiumは、OP StackとOptimism Foundationが開発したSuperchainを活用し、個人やコミュニティが協力して創造性を発揮し、デジタル空間に感情を吹き込むことができる公共ブロックチェーンとして設計されている。
Sony BSLは、Soneiumを通じて「文化の違いを超え、多様な価値観を持つ人々を結びつける、境界を超えたオープンなインターネットの実現」を目指すとしている。
2024年2月にソニーグループのSNFT Inc.がリリースしたファンマーケティングプラットフォームもSoneiumに実装済み。NFTの発行機能を活用したクリエイター、ブランド、企業向けのマーケティングツールとして機能する。
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Soneiumエコシステムの展開
Sony BSLは、ソニーグループと Startale Groupの合弁会社として設立。2023年9月にブロックチェーンの計画・開発を発表し、2024年8月にSony Network Communications Labs から現社名に変更された。同社は「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」というソニーグループの企業理念に沿った展開を進めている。
Soneiumは初期フェーズとして、クリエイターのコンテンツ権利を保護し、適切な利益配分の仕組みを構築することで、デジタルと現実の両世界での活動を支援する。既に立ち上げられたインキュベーションプログラム「Soneium Spark」には1,785件の応募があり、ゲーム、NFT、ソーシャルアプリなど、様々な分野での開発が進行中だ。
Sony BSLは今後、クリエイター、ファン、コミュニティと共に、ブロックチェーンを初めて使用する人々も含めた、より広範な層への展開を目指すとしている。
また、S.BLOX Inc.が提供する暗号資産取引サービスも、「エコシステム全体の革新を推進する役割」や「クリエイター向けの新たなビジネスモデルの創出」が期待されている。
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