
暗号資産(仮想通貨)の材料まとめ
前週比の騰落率(2日〜8土)
時価総額上位の暗号資産(仮想通貨)銘柄を中心に、過去1週間の材料をまとめた。
時価総額1位:ビットコイン(BTC)
この1週間のビットコイン価格は、2日の84,000ドル台からスタートし、3日に一時94,000ドル台に急騰。そして、4日に82,000ドル台まで下落した後に再度上昇に転じるなど値動きが激しかった(CoinGecko参照)。
相場の材料として関心を集めたのは、米国のビットコイン準備金設立を巡る動き。最終的にトランプ大統領はビットコイン準備金設立の大統領令に署名した。
この準備金は、刑事または民事の資産没収手続きの一環として没収された、連邦政府が所有するビットコインで資金を調達するという。
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時価総額2位:イーサリアム(ETH)
次期大型アップグレード「Pectra(ペクトラ)」の二つのテストネット「Holesky」と「Sepolia」の両方で不具合が発生したことを受け、コア開発者会議が6日に開催され、今後の対応が話し合われた。イーサリアムのコア開発者らは、さらなる情報と検証が必要であるとして、メインネットでの稼働を延期することを決定した。
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時価総額6位:ソラナ(SOL)
ソラナについては、トランプ大統領が3日に「Truth Social」で仮想通貨準備金の創設を指示したと述べ、その準備金を構成する銘柄にソラナが含まれていたことが大きな注目を集めた。
一方、ソラナが実際に含まれるのか関心が高まる中、ソラナ・ラボの共同創業者アナトリー・ヤコベンコ氏は6日に、この仮想通貨戦略準備金構想に対して懐疑的な見解を示している。
ヤコベンコ氏はXで「私の準備金に関する優先順位は、1. 準備金なし。なぜなら政府がそれを担当すれば、分散化は失敗することになるからだ」と述べた。
また、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨研究部門が、イーサリアムおよびソラナ上に構築された分散型金融(DeFi)プロトコルの評価を比較した結果をまとめたニュースも注目度が高かった。
同社は、ソラナが最も広く利用され、収益性の高いプラットフォームの1つとして注目を集めており、DeFi経済において確かな礎を築きつつあると指摘している。
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時価総額8位:エイダ(ADA)
エイダ(ADA)もソラナと同様に、トランプ大統領が言及した仮想通貨準備金の構成銘柄に含まれていたことが大きな注目を集めた。この投稿を受け、価格も急騰した。
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他にも、共同創設者のチャールズ・ホスキンソン氏がホワイトハウスの仮想通貨サミットに招待されているのかどうかという話題も関心を集めた。実際、8日にサミットは開催されたが、同氏は招待されていなかった。
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