はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン以外の仮想通貨に分散投資するメリット、Bitwise最高投資責任者が考察

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の分散投資

暗号資産(仮想通貨)運用企業Bitwiseのマット・ホーガン最高投資責任者は13日、ビットコイン(BTC)以外の銘柄にも分散投資を行うメリットを考察した。

仮想通貨の中ではビットコインが「キング(王様)」であるとの見方を示しつつも、インターネット企業の株価の歴史が分散投資のメリットを証明していると指摘。全ての投資家に当てはまるわけではないが、大多数の投資家がアルトコインも保有すべきだと主張している。

アルトコインとは

「Alternative Coin(代替のコイン)」の略。ビットコイン以外の仮想通貨を指す。

ホーガン氏が今回の考察を行った背景には、イーサリアム(ETH)価格の最近の反騰があるようだ。「ペクトラ」アップグレードの成功や市場全体に広がるリスクオンの姿勢などが、イーサリアムの価格を支えていると冒頭で説明している。

関連:ビットコイン大台の10万ドル奪還、低迷していたイーサリアム高騰の背景は?

この反騰を受けて、「ビットコイン以外にも分散投資すべきか」と疑問を持つ投資家が増えているとホーガン氏は述べた。

汎用技術への投資

この疑問に答えるためにホーガン氏が引き合いに出しているのが、2004年時点におけるインターネット業界への投資。当時、インターネットの事業は検索が主流で、グーグル(アルファベット)が現在のビットコインのようにキングだったと指摘している。

一方で、ホーガン氏はインターネットは検索に使われるだけではなく、小売りや動画など汎用的なユースケースを持つと説明。この点からグーグルだけではなく、それぞれの領域のリーダーとなったアマゾンやネットフリックスなどにも投資しておくことで、投資の利益を増やすことができた可能性があると指摘した。

ホーガン氏は以下のチャートを掲載し、画像内の4社の中では、グーグルのパフォーマンスも非常に良いが、2004年を起点にすると株価が最も上昇したのはネットフリックスだったと説明。この結果は2004年の時点では不確かだったとした。

出典:Bitwise

ブロックチェーンも汎用技術

そして、ホーガン氏はブロックチェーンも汎用技術だと指摘。法定通貨に不満があるのであればビットコインだけを購入すれば良いと推奨しつつも、ブロックチェーンにはRWA(現実資産)のトークン化やDeFi(分散型金融)、DePIN(分散型物理インフラネットワーク)、ミドルウェアなど様々な領域があると説明している。

DePINとは

「Decentralized Physical Infrastructure Networks」の略称。物理デバイス(ルーターやセンサーなど)をネットワーク上で分散型に統合し、管理するシステムを指す。

関連:「ビットコイン投資は企業の購買力を守る最高の戦略」フィデリティ提唱

そして、仮想通貨やブロックチェーンは変化が速くて規模が大きく、将来の予想が困難でもあるため、分散投資を行うメリットはあると主張。以下の画像のように、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ(SOL)、チェーンリンク(LINK)の年ごとのパフォーマンスを比較して、リターンが時期によって変化しうると指摘した。

出典:Bitwise

ホーガン氏は最後に、「過去20年間の内の97%の期間で、米株のアクティブ運用のファンドは、パフォーマンスがベンチマークの指数を下回っていた」というデータを引用している。

関連:分散投資のすすめ 複数の取引所を口座開設するメリット

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/30 月曜日
15:52
仮想通貨は「やめとけ」って本当?損失回避のカギとなる4つのリスクと対策を紹介
仮想通貨=危険という印象の背景 「暗号資産(仮想通貨)=危険」という先入観は依然として根強く残っています。激しい価格変動やセキュリティ事故などのネガティブなニュースが注目を集め…
14:26
『ビットコイン財務戦略の成功は少数企業に限られる』Breedレポート、ストラテジー社の先行事例に注目
仮想通貨VCのBreedがビットコイン財務戦略企業についての記事を発表。弱気相場が到来した場合、株価プレミアムを維持できる企業は少数だとの見解を示した。
12:54
メタプラネット、1,005BTC追加購入 ビットコイン保有量は上場企業5位に
156億円分を追加購入 株式会社メタプラネットは6月30日、ビットコイントレジャリー事業の一環として、1,005BTCを追加購入したと発表した。平均購入価格は1BTCあたり1,…
12:16
暗号資産とは?広がりと注目の背景を初心者向けに解説
ビットコインや暗号資産はなぜ今、国家や企業から注目されているのか?世界的な広がりとその背景を、初心者にもわかりやすく解説します。
11:30
仮想通貨にまつわる5つの誤解|“しくみ”と考え方を整理する
仮想通貨に対する5つの誤解を、初心者向けにわかりやすく解説。簡単な答えと詳細な背景で正しい理解をサポートします。
11:21
堅調推移のビットコイン過去最高値に迫る、米株指数上昇で強気ムード継続
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.1%の1BTC=108,590ドルに。 過去最高値は、今年5月に記録した112,000ドル。 先…
09:23
米タイム誌『最も影響力のある企業100選』にコインベース、仮想通貨業界の政策牽引で選出
米TIME誌が発表した「最も影響力のある企業100選」に米国の仮想通貨取引所最大手であるコインベースが選出された。株価は先週最高値を更新した。
06/29 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、リップルによるSEC相手の控訴取り下げやソラナ財務企業の株価暴落など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:28
BTCイールドとは?一株あたりのビットコイン量で企業価値を測る理由
BTCイールドはマイクロストラテジーが提唱し、メタプラネットも採用する“一株あたりのビットコイン保有量”で企業価値を捉える新指標。株式希薄化リスクやメリット、実際の数値をわかりやすく解説します。
11:30
ビットコイン下降チャネル上限届かず、PCE発表控え押し目形成の可能性に注意|bitbankアナリスト寄稿
今週の週次レポート 国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が、今週の暗号資産(仮想通貨)ビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。 目次 ビットコイン・オン…
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メキシコ大富豪のBTC価格上昇予測に高い関心
今週はメキシコ大富豪のビットコイン価格上昇予測、米テキサス州のビットコイン準備金設立法案成立、金融庁の仮想通貨規制審議に関するニュースが最も関心を集めた。
06/28 土曜日
14:00
仮想通貨配分を4割まで推奨、米著名金融アドバイザー「従来60-40モデルは時代遅れ」と見解
著名金融アドバイザーのリック・エデルマン氏は最新見解で仮想通貨ポートフォリオ配分を従来の1%から最大40%へ大幅引き上げを推奨。
13:15
米上場Genius Group、ビットコイン買い増し構想 勝訴した際の損害賠償で
NYSE上場のGenius Groupが、訴訟勝利の場合に得られる推定10億ドルの50%をビットコイン購入に充当する計画を発表した。昨年よりビットコイン財務戦略を採用している。
11:26
イーサリアム取引量史上3位、価格低迷でもネットワーク急増
イーサリアムが6月25日に175万件の取引を記録し史上3位を達成。価格は低迷するもネットワーク活動は活発化、従来のアルトシーズン理論に変化の兆しになるか。
10:25
イスラエル当局、仮想通貨報酬によるスパイ容疑で3人逮捕=レポート
イスラエル当局がイラン諜報機関の工作員3人を逮捕。仮想通貨で報酬を受け取り、9000万ドル被害のノビテックス攻撃との時期的関連が注目されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧