はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインバブルはいつバブルであると決まるのか?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2010年から見るビットコインの価格推移
毎回、「バブル崩壊」と大きく取り上げられていながら、結局大きく上昇を続けています。
人々がビットコインをバブルと呼ぶときは価値がないことを暗示している
世間のビットコイン信念度は高くなるにつれ、ビットコインの価格は上がっています。

ビットコインの歴史を追いながら紹介いたします。(1ドル=113円計算)

2010年7月、ビットコインの価格は0.05ドル(5.6円)あまりしかありませんでした。そして約半年後2011年の2月には1.10ドル(124円)となり、2,100%をたった7ヶ月で記録しました。このチャートはその時のチャートです。

このチャートをみて最初に浮かぶ言葉は何でしょうか?「バブル」という言葉を思い浮かべた方が多いのではないでしょうか?実際に「ビットコイン価格は50%減少し2ヶ月後にはこのバブルが崩壊するのだろう」と誰もが思ったはずです。

しかし、実際に2ヶ月後の2011年4月には下の図のように価格が変動しました。ビットコイン価格はバブル崩壊を迎えることなく、2,801%を記録し、2011年2月には31.91ドル(3605円)を記録。

また、この記録を機にビットコインに関するメディア投稿が増えていきました。

その後、ビットコインメディアでは、ビットコインは2011年の6月のピーク後-94%ほどの暴落を記録。メディアは「仮想通貨の価格上昇はバブルの崩壊と言えるだろう。」と事後報告をしました。

しかし、それから2013年4月に減った分の94%UPを記録し266ドル(30058円)まで到達。さらに前回のピーク時(2011年4月)から734%の上昇を記録しました。

この上昇から、またメディアではバブル崩壊に関する投稿が増えてきます。CNNなどのメインメディアも仮想通貨を取り上げるようになり、巨大なバブル崩壊が進むだろうと投稿していました。

その後、価格は63.84ドル(7213円)まで大幅減少。メディア老舗 The Atlanticからも「バブル崩壊」と大きく取り上げられています。また、「なぜ皆がビットコインを欲しがるのかが未だ不明瞭だ」とコメントも残されています。

しかし、またバブル崩壊と言われた数ヶ月後、大幅な価格上昇が起こりました。-76%も価格を落としたビットコインですが、76%価格を伸ばしたのち、さらに338%も価格上昇を記録しました。そしてピーク時の価格は2013年11月には1166ドル(131,758円)となりました。

メディアの記事では「人類での一番大きなバブルだ」と表現するなど、人々は混乱している。これはもはや「バブル」ではないのではないかという人々の意見も増えだしました。

その後、2015年1月には-85%となり、ピーク時では170ドル(19210円)まで下落し世間では「バブル崩壊/ネズミ講」などと言われるようになりました。

そして、下落した85%を取り戻し、さらに419%の上昇、そして現在の2017年7月以降6050ドル(683,650円)以上を記録しています。

結局、ビットコインはバブルなのか?

実際にたくさんの人が未だにバブルであると警告しています。海外の要人ではRay Dalio、 Howard Marks、 Robert Shiller、Ken Rogoff、Jamie Dimon、 Peter Schiff、 そしてWarren Buffettなど。また、多くの経済学者や投資家などがビットコインをバブル、ネズミ講や詐欺などと述べています。

また、筆者が実際に行った興味深いアンケート「ビットコインはバブル」かどうかについて5504人の結果は下記のようになっています。

価格5300ドル(598900円)はバブルか?

  • 過小評価(33%)
  • フェア評価 (11%)
  • 過大評価 (17%)
  • バブル (39%)

また、数ヶ月前に筆者が行なった価格アンケートでは下記のような結果でした。

価格2200ドル(248600円)はバブルか?

  • 過小評価(15%)
  • フェア評価 (9%)
  • 過大評価 (25%)
  • バブル (51%)

この結果からわかることは、価格が上昇した今、バブルと考えている人の数が減り逆に未だに過小評価されていると考える人々が増えてきていることがわかります。

心理学的にビットコインバブルを解説

どのようにしてより多くの人々が低い価格の時に「ビットコインバブル」と呼ぶのかまた、どのようにして多くの人々が高い価格の時に「ビットコインは過小評価されている」と言っているのかについて解説いたします。

心理学的に考えた場合、ビットコインの価格が高くなればなるほど、それはますます注目を集め、ビットコインへの需要が増えます。自分がビットコインを所有していたり​​、ビットコインを所有しようと考えたり、またビットコインを所有している人を知っているなら、おそらくそれをバブルと呼ぶ傾向は減るでしょう。つまり、ビットコインが上昇し続ければ続けるほど、バブルとみなす人が減ってくる傾向があります。

ビットコインのバブルとは一体何?

我々が見てきたように、ビットコインは1ドル(113円)で2011年にバブルのように見えました。それは200ドル(22600円)で2013年にバブルのように見えました。今日は6,000ドル(678000円)でバブルのように見えます。

バブルの正しい開始日はいつになるのでしょうか?また、バブルは実際にないのでしょうか? 私たちがこの答えを見つけるのは数十年後なのかもしれません。今は誰もバブルの始まりを告げる鐘を鳴らしてくれないのです。

今、バブルだと仮定したとしても、過去の7年間のように何度も下落しては下落幅を上回る上昇を記録してきました。

人々がビットコインをバブルと呼ぶとき、彼らは価値がないことを暗示しています。つまり人々は、泡が爆発すると0になると仮定しているのです。しかし、この7年間のビットコインの価格推移から、また、NasdaqとHousingの株が下落してまた、大幅回復したことからも必ずしも当てはまるわけではないことがわかります。

極論、私たちが今、バブルを特定することはできません。なぜなら、バブルを表す定義や式は存在しないからです。

もし、今言える最高のことは、数年後あなたが考える将来のお金は今見ているお金とは違っているということです。お金を含め全てが進化しているでしょう。

結論として、言えることは、ビットコインに価値があると信じている限り、ビットコインには価値があるということです。一日の市場価格は世界中の取引者、企業の信念の結果です。そのように考えると、世間のビットコイン信念度はかなり高くなっていいると言えるでしょう

When Does a Bubble Become a Bubble?

October 22, 2017 by Charlie Bilello

参考記事はこちらから

CoinPostの考察

たくさんの要人や、経済学者がビットコインの危険性について発言をしてます。以前に比べ、現在は政府からの規制も入ることが、今後の暴落の原因として挙げられていますが依然、価格は伸び続けています。CoinPostからもビットコインバブルの危険性やそしてバブルではない理由など合わせて読みたい記事を参考にして見てください。

2017年はビットコインの年である
ビットコインの認識の変化が起き始め、各メディア、規制者、公衆がビットコインを真剣にとらえるようになり、ビットコンのアクセスの選択肢が増え、ヘッジファンド、デリバティブ取引、資産運用など人々はさらにビットコインへ投資することになります。
ナスダック掲載:ビットコインがバブルではない5つの理由
ビットコインはバブルではなく、ビットコインの成長はむしろここからだという意見を紹介します。ビットコインの法定通貨としての受け入れ傾向、ビットコイン支払い加盟店の増加等ビットコインが今後も成長していくであろう理由を5つにまとめています。
ビットコインバブルの問題点と価格急落による危険性
仮想通貨市場には多くの分野が関係しているため、市場の動向にも影響を受けやすいです。つまり、ビットコインバブルが崩壊し、価格が急落すると、仮想通貨に投資している人のみならず、あらゆる人に影響を及ぼす危険性があります。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧