CoinPostで今最も読まれています

調整相場が続くビットコイン次の大きな流れは近いか、今後の展望について解説|仮想通貨市況(タキオン)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

調整相場が続くビットコイン次の大きな流れは近いか 今後の展望について解説|仮想通貨市況(タキオン)
7月初頭から調整が続くビットコインだが、9000ドル付近まで下落した後10900ドル付近まで回復。 相場周期を考えても次の大きな流れは近く、今後1週間ほどで大きな流れが訪れる可能性が高い。ポイントは11000ドルの突破でダブルボトム成立なるか。

ビットコイン市況の振り返り

7月初頭から調整が続くビットコインだが、9000ドル付近まで下落した後10900ドル付近まで回復。 相場周期を考えても次の大きな流れは近く、今後1週間ほどで大きな流れが訪れる可能性が高い。ポイントは11000ドルの突破でダブルボトム成立なるか。

テクニカル分析

13900ドルを頂点として7月10日の13200ドルで二番天井をつけて、ダブルトップが意識される展開。9800ドルのネックラインを割り込んでダブルトップは成立したもののその後11000ドルまで回復。ダブルトップ後の下落は大きく起こらず、結果として騙しだったと言える。出来高は減少を続けており、日足レベルでは下降トレンドではなくレンジ相場というのが妥当な解釈であろう。レンジの下限は9000ドル、上限は11000ドル、13000ドルの二箇所が想定される。100日線のタッチはしていないものの、近いところまでの調整は十分な調整を行ったと解釈する人が多いラインと言える。

アノマリー

4月以来約一ヶ月ほどの調整サイクル後に大きな上昇が訪れている。ボリンジャーバンドもスクイーズしており、レンジ相場が煮詰まっていることを現れしている。時間的な調整は済んでおり、いつ大きな動きになっても不思議ない状況である。値幅も13900ドルから35%の下落をこなしており、値幅的な調整もこなしたと解釈するのが妥当であろう。

ボリンジャーバンドのスクイーズ

ボリンジャーバンドのバンド幅が狭まっている状態レンジ相場に現れている。逆に広がっている状況はエクスパンションと言う。

今後の展望

テクニカル分析

上昇トレンドに返り咲くためにはダブルボトムラインである11000~11200ドルが大きく意識され、当面はこの成立が大きく注目される。成立できなかった場合は9000ドルラインまでの後退も考えられる。

9000ドルを割り込んだ場合は本格的な下落トレンドへの転換の可能性もあり、軟調な相場が更に長引くことが想定される。下落基調に転換する場合は日足100日線や200日線のライン、6月の安値付近である7400ドルあたりが目安となる。

ビットコインドミナンス

7月15日つけて69.82%を超えられるかがひとつのポイントになる。超えた場合はアルトコインからビットコインのさらなる資金集中が意識される。

米国金利

米国金利の低下は現状はビットコインの価格には有利に働くだろう。金利の低下は金利が基本的にないゴールドやビットコインへの資金流入に繋がりやすい。ビットコインへの資金流入は規模としては小さいが、ここ最近の米国金利の低下とビットコインの価格上昇には相関が見られる。利下げはビットコインにとっては追い風材料と言えよう。

総括

調整が依然として続いているが、いつ次の大きな動きにつながってもおかしくないといえる。

米国金利の状況やビットコインのドミナンスの状況を考えられるとビットコインの次の動きは現状上昇がやや優勢だ。11000ドル(117.2万円)を力強く超えることで、上昇が加速する展開に期待したい。11000ドルで跳ね返された場合は、9000ドル(96万円)付近までの後退や、調整が更に長引くシナリオが考えられる。夏枯れ相場的な退屈な動きが続いているが、ビットコインには目が離せないだろう。

寄稿者:タキオン@wing_tachyon

暗号資産トレード歴3年目。IT企業にてプロダクトマネージャーを務める傍ら、暗号資産を中心に株為替まで短期長期問わず手広くトレーダーとして活動。 アルトコインのスイングトレードをもっとも得意とする。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア