はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

現金支払いは時代遅れ?世界のキャッシュレス国ランキングTOP10

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

現金以外での支払いが盛んな国、キャッシュレス国のランキングトップ10
1位はカナダで、電子マネーによる決済率57%という数値を示しています。仮想通貨業界において存在感のある国では、5位のアメリカ、6位の中国、9位の日本、10位のロシアが挙げられます。それぞれの仮想通貨に対する姿勢についても解説します。

世界で加速する「キャッシュレス革命」、日常生活に現金を必要としないキャッシュレス社会が進展しています。

日本ではまだまだ現金主義が多く、未だクレジットカード決済が対応していない店舗も少ないですが、世界各国では現金では支払いができない店舗も増えてきているのが現状です。

また、仮想通貨とキャッシュレスは密接に関係していると考えることが出来るため、今回の統計結果を元に今後仮想通貨に与えるキャッシュレス化についても解説していきたいと思います。

今回はそうしたキャッシュレス社会が浸透している世界のTOP10の国を紹介致します。

世界のキャッシュレス国ランキングTOP10
  1. カナダ
  2. スウェーデン
  3. イギリス
  4. フランス
  5. アメリカ
  6. 中国
  7. オーストラリア
  8. ドイツ
  9. 日本
  10. ロシア

以下の6つのカテゴリーを元にランキング付けされています。

  1. 1人当たりのクレジットカードの保有数
  2. 1人当たりのデビットカードの保有数
  3. コンタクトレス機能を持つカード普及率
  4. 5年間のキャッシュレス決済成長率
  5. 電子マネーによる決済率
  6. モバイル(スマホ)決済の認知度

※先進国TOP20ヶ国からTOP10を選んでいます。

1. カナダ

評価:6.48/10

総合第1位はカナダです。電子マネーによる決済率も57%と高く、気候的理由や、広大な国土を持つことからATM設置が難しいという国柄もキャッシュレス化に繋がっていると考えられます。

また、アメリカに続きクレジットカード保有数が全体2位と高い結果となっています。仮想通貨ではカナダ・ブリティッシュコロンビア証券委員会(BCSC)が、First Block Capital Inc.(ファースト・ブロック・キャピタル・インコーポレーテッド)の最初のBitcoin登録を承認するなど、世界的にも仮想通貨に対して積極的な国の一つであると言えるでしょう。

ただしカナダ中央銀行は仮想通貨よりもデジタル通貨の発行よりもブロックチェーン技術についての理解を深める方が先決で、「実用的な利用は概念実証を重ね、有益性とリスクを慎重に検討したうえで決定する」という意向は示しています。

2. スウェーデン

評価:6.47/10

ヨーロッパにて最もキャシュレス化が広がる国としてスウェーデンが2位にランクイン。

電子マネーによる決済率59%とトップの数値です。スウェーデンでは現金支払いができない店舗があるなど非常にキャシュレス化が進んでいる国です。

中でも「Swish(スウィッシュ)」などのスマホのモバイル決済アプリがもっとも人気の決済手段です。「Swish」はスウェーデンの6つの主要銀行が共同開発した決済システムで、携帯電話の番号と個人認証だけで自分の銀行口座から直接買い物や飲食などの支払いが可能で、口座間の送金も簡単に出来ます。

面倒な口座番号は不要で、利用金額は即座に銀行口座に反映されます。2012年のサービス開始から5年で今や国民の半数以上が「Swish」を利用しているといいます。

このキャッシュレスを推し進めることによる弊害は、銀行口座や携帯電話を所有していない人を除け者にしてしまうことがありますが、ビットコインであれば、ユーザーに銀行口座を持たせる必要もないので、その弊害に関しては多少解決できます。

そして、ビットコインは完全に匿名ではないにしても、既存の現金のような匿名性を保てるのであれば、購買意欲を減少させずに済むでしょう。

スウェーデンがビットコインを通じてキャッシュレス社会をリード
スウェーデン・スカンディナヴィア諸国では国民の現金離れが進んでいます。将来的には現金を廃止し、デジタル通貨を使用するという検討案が出されていて、ビットコインもその有力候補です。

また、10月12日よりビットコインで債務が払えそのビットコインはオークションに出されさらに売却されるなど、仮想通貨でも先進国なスウェーデンです。

3. イギリス

評価:6.42/10

約47%の人がスマートフォン決算について認知があり、非常に52%の人が電子決済を行う国イギリスが3位にランクイン。

金融立国であるイギリスが3位に君臨するのは納得がいく結果でしょう。

日本では硬貨が6種類ありますが、なんとイギリスでは12種類もあります。財布には硬貨だらけになってしまうことを考えたらキャシュレス化が好まれるのもわかるでしょう。

仮想通貨に関しては、2017年9月にFinancial Conduct Authority(FCA)がICOについて警告を発しているが、実際に仮想通貨に関するイギリスからの情報は先進国にしては少ない状況が続いています。

4. フランス

評価:6.25/10

電子マネーによる決済率が59%とスウェーデンと同率1位を記録したフランスが総合ランキングにて4位にランクイン。

日本の電子マネー決算率が14%であることと比べるとどれほどキャッシュレス化が進んでいるかがわかるかと思います。フランス政府はICOを規制する方針を計画中ですが、仮想通貨は推進する立場を取っています。

5. アメリカ

評価:5.87/10

visaやマスターカードのような代表的カード会社が生まれたアメリカは全体5位にランクイン。

1人あたり3枚のクレジットカードを所持し、10ヶ国中1番クレジットカード保有数が多い国となりました。過疎通貨ではウォール街の米大手銀行が仮想通貨について賛否両論の意見を繰り広げています。

ビットコインをめぐるウォール・ストリートの大分裂
ウォール・ストリートでビットコイン等の仮想通貨に関する意見が対立しています。賛成派は新たなプラットホームの研究を進め、反対派は「いい結果には終わらない」と発言しています。

世界金融の中心地と呼ばれるウォール街においても、仮想通貨市場の拡大を無視できない状況になってきていることは間違い無く言えるでしょう。

ウォール街の投資銀行で動かしている資金が仮想通貨市場に流入する事による、市場への影響は世界中で予想されており、ウォール街の動向は仮想通貨をトレードする上でもとても重要となるでしょう。

また、アメリカ政府は9月末をもって仮想通貨通貨関連企業、また取引プラットホームを提供する取引所に対し、国の銀行業としてのステータスを付与し統合させることを発表。その計画により仮想通貨投資家はアメリカ財務省通貨監査局が取り締まる監視下に正式に置かれることになります。

【アメリカ】仮想通貨に関する法整備を発表。取引所と銀行の統合を検討
アメリカでは暗号通貨会社と銀行の統合が考えられている 将来的に仮想通貨投資家は、アメリカ財務省通貨監査...

6. 中国

評価:5.17/10

キャシュレス化が急速に行われた中国が6位にランクイン。

国土もあり、世界一の人口を誇る中国では日本のように現金をおろせるATMを設置するにはお金も時間も莫大にかかってしまいます。

こうした背景が元にWechatなどのスマホアプリを利用したモバイル決済が普及しています。

モバイル決済認知度も10カ国でダントツ1位です。中国のネット人口は7億人以上で、都市部でのスマホの普及率はほぼ100%に近いとも言われており、スマホ決済が極めて日常な国となっております。

現在ICO禁止や取引所閉鎖で政府が今後どのように仮想通貨を取り扱うのか検討中である現在ですが、もし今後仮想通貨決済が可能となる社会が中国で広がるならばこれほどモバイル決済が当たり前の国では仮想通貨決済も抵抗なく行われるでしょう。

【中国】ICO取引所禁止を経てビットコインを含む仮想通貨を「仮想資産」と制定
10月1日から禁止令が本格化される予定であった 本来、9月までに全仮想通貨取引は活動を廃止する予定であり、...
中国が仮想通貨の規制をして、裏では自国での仮想通貨発行を推し進めている理由とは?
中国はブロックチェーン技術など最新の技術を用いて国際的経済国家の先頭に立とうとしています。しかしICOやビットコインの規制など、今の閉鎖的な社会の体勢をのままだとそれは叶わないでしょう。

7. オーストラリア

評価:4.92/10

国民一人当たり1.75枚のデビットカードを持っており、デビットカードが普及しています。

6つのカテゴリー別ランキングでも平均的に真ん中のランキングを維持し7位にランクインしました。

仮想通貨では2017年7月1日より、仮想通貨の購入には一般消費税が課税されなくなり、実際のお金と同じように扱われるようになりました。

今までは消費税を2回、仮想通貨購入時と商品、サービスを仮想通貨で購入時それぞれに消費税が課税されていたのですが、仮想通貨フレンドリーへと一歩近づきました。

8. ドイツ

評価:4.14/10

欧州中央銀行(ECB)は2016年5月4日の理事会で、500ユーロ(約6万1千円)紙幣の廃止を決め、2018年末で発行を停止する予定です。

ユーロ国でも紙幣の廃止を含めキャッシュレス化が進んでおりますが現在ドイツでのクレジットカード保有率は一人当たり0.06枚で最下位、日本の0.67枚と比べても大幅に少ない数字となっています。

先進国の中でも日本同様現金主義の国の1国と言えるでしょう。

仮想通貨に対しては、ドイツ中央銀行が「ビットコインなどのデジタル通貨は将来、壊滅的な金融危機をもたらす可能性がある」と2017年6月に発言しています。

それと共にドイツ中央銀行は、ドイツ政府公式のデジタル通貨を作成するという案も出しています。

9. 日本

評価:3.12/10

日本のランキングは9位。日本は先進国の中でも特に現金主義的であると言えるでしょう。

政府は2014年6月に閣議決定した「日本再興戦略」で、「2020年に向けたキャッシュレス決済の普及による決済の利便性・効率性向上」を掲げてはいます。

しかし依然他の国々に比べて低い評価です。仮想通貨、特にビットコイン市場では世界のリーダーとも言われる日本ですが、高齢化が進む日本、高齢者のほうがお金を持っているので、普及が余計に遅くなる側面があるでしょう。

また、治安が安定していることや、24時間営業のコンビニがあり、お金がいつでも下ろすことが出来る状況がキャッシュレスの普及を遅らせている原因でもあるでしょう。

ビットコインなどの仮想通貨がどこの市場で使える環境を作るには、現金主義からキャシュレス社会(モバイル決済化)へと変貌を遂げる必要があります。

また、日本のモバイル決済の認知度は10ヶ国中最下位です。

仮想通貨支払いとなるとスマホでQRコードを読み取る決済等が必要となりますので、「現金>カード>モバイル決済」の流れを「モバイル決済>カード>現金」へと今後改善する必要性が出てくるでしょう。

仮想通貨支払いを扱う店舗は日に日に増えてきていますが、現在仮想通貨は支払いに利用するのではなく、投機目的として保有している人が多い現状です。

仮想通貨の未来を明るくするためには、保有から消費を促す社会を作っていく必要があります。

10. ロシア

評価:1.95/10

先進国の中でロシアが10位にランクインしました。

ロシアでは2016年から、給料は現金ではなく電子マネーで支払うようにする提案が出されるなど、電子マネー化が加速しています。

仮想通貨市場では10月10日頃、公式にロシアが仮想通貨規制そしてマイニング規制を始めるという声明が出されましたが、依然仮想通貨には危険視しながらも推進していく姿勢が見られます。

また天然資源に頼る国家としても新たな経済成長が必要となるロシアですが、広大な大地と安価な電気代を利用したマイニング事業が政府がらみで水面下で進められている可能性は高いでしょう。

非常にメディア規制が厳しい国の一つでもあり、突然新たな政策が持ち出されることもある国ですので、今後も政府発表のニュースに注目していく必要があります。

ロシア知事、マイニングファーム発足のためマイナーをサンクトペテルブルク(レニングラード)に招待
ロシアがビットコインを含む仮想通貨マイニングの工業団地を発足させようとしています。ロシア知事がサンクトペテルブルク付近のソスノヴィ・ボールにマイナーを招待しました。
ロシアが国民に仮想通貨教育を始める
ロシア政府は仮想通貨に特化した教育プログラムを計画中です。ロシアは原子力発電所を使いマイニングを始める計画など、仮想通貨に対して積極的な活動をしています。

THE WORLD’S MOST CASHLESS COUNTRIES

Oct 09,2017 by Forexbonuses.org

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/19 火曜日
14:05
仮想通貨モネロへ攻撃を仕掛けたQubic 、次のターゲットは?
AIブロックチェーンプロジェクトQubicがモネロ(XMR)への51%攻撃に成功したと発表した。次なる動きとして、コミュニティ投票でドージコインを次のターゲットに選定した。注目を集めたQubicの動機を背景について詳しく解説する。
13:50
著名投資家パリハピティヤ、370億円の新SPAC設立でDeFiやAI投資へ
「SPAC王」と呼ばれたチャマス・パリハピティヤ氏が、分散型金融(DeFi)やAI分野に特化した新たなSPACを設立。370億円調達を目指す。
13:00
「宇宙から届ける分散型インターネット」Spacecoin創業者が語る、衛星通信で実現するWeb3|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、Spacecoin創業者Tae Oh氏独占インタビュー。衛星通信で実現する分散型インターネットとWebX 2025出展について話を伺った。
11:45
2025年末のビットコイン価格予想18万ドル維持、ヴァンエック最新市場レポート
ヴァンエックが最新市場分析で2025年末ビットコイン価格予想18万ドルを維持している。先物需要の回復や、ビットコイントレジャリー企業の動向についても言及した。
11:25
仏上場キャピタルB、アダム・バックから約3.8億円調達でビットコイン戦略加速
欧州初のビットコイントレジャリー企業キャピタルBが、暗号学者アダム・バック氏から220万ユーロの資金調達を実施。追加17BTC取得でビットコイン保有量拡大へ。
10:25
イーサジラ、イーサリアム財務戦略を正式開始
米ナスダック上場企業イーサジラは、企業の新ブランドを正式にローンチし、仮想通貨イーサリアムの財務戦略を遂行すると発表。発表時点で620億円相当のイーサリアムを保有している。
09:45
ストラテジー社、株式発行の基準を緩和 ビットコイン買い増しは76億円相当
米ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを430枚追加購入し、保有量は62.9万BTCに達した。株式発行の自主基準も緩和しており、資金調達の柔軟性を向上させている。
08:30
中国大手銀招商銀行傘下のCMB、香港で仮想通貨取引サービス開始
招商銀行傘下の招銀国際証券が18日、香港で仮想通貨取引サービスを正式開始。ビットコイン、イーサリアム、テザーの24時間取引を提供。中国系銀行系証券会社として初の仮想通貨取引ライセンス取得企業となった。
07:10
国民民主党の玉木代表、ステーブルコインの支援を表明
国民民主党の玉木代表は、日本円ステーブルコインJPYCが発行のための登録を取得したことなどを受け、ステーブルコインの取り組みが促進されるように政策面でサポートしていくと表明した。
06:50
米財務省、ジーニアス法に基づく不正活動対策でパブリックコメント募集開始
米財務省が18日、ステーブルコイン規制のジーニアス法に基づき仮想通貨の不正活動検出手法についてパブリックコメントを募集。AI、ブロックチェーン技術、デジタル身元確認などの革新的手法に関する意見を10月17日まで受付。
06:10
米SEC、複数の仮想通貨ETFの承認判断を延期
米証券取引委員会が、トランプメディア運営のトゥルースソーシャルが申請したビットコイン・イーサリアムETFの承認判断を再延期。コインシェアーズのライトコインETFやXRP ETFも同時に延期決定。
05:50
ビットマイン、ストラテジーに次ぐ最大の仮想通貨保有企業に
ナスダック上場のビットマインが66億ドル相当のイーサリアム保有を発表し、マイケル・セイラー氏のストラテジーに次ぐ世界第2位のデジタル資産保有(DAT)企業となった。
05:30
米上場BTCS、世界初のイーサリアム配当を発表
ナスダック上場のブロックチェーン企業BTCSが18日、世界初のイーサリアム配当「ビビデンド(Bividend,)」を発表。1株当たり0.05ドルのETH配当と0.35ドルのロイヤルティ支払いで計0.4ドル相当を株主に提供。
08/18 月曜日
17:00
Tezos ecosystem at WebX 2025:RWA最新動向から日本限定グッズ、体験型コンテンツまで一挙公開
テゾス(Tezos)は、ハードフォークなしでアップグレードできる独自の仕組みを持つブロックチェーンプラットフォームです。2014年にArthur Breitman氏とKathl…
15:50
NewLo、リワードプログラム上のポイントを暗号資産に交換できる新機能をリリース
Web3マーケティング企業のNewLoは8月18日、「NewLo Quest」でポイントを暗号資産ETHに交換できる機能を開始。企業向けサービスも展開し、既存ポイントプログラムのブロックチェーン拡張を支援。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧