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「ペクトラ」の次に控える「フサカ」
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のヴィタリック・ブテリン共同創設者は2日、「ペクトラ(Pectra)」に続いて予定されるアップグレード「フサカ(Fusaka)」の実施計画について発言した。
For 2025 we need Fusaka on L1 with PeerDAS, ideally with 48/72 blob target/limit
— vitalik.eth (@VitalikButerin) March 1, 2025
Let's aim to get a Fusaka testnet with these blob parameters running the day after Pectra goes live.
2025年中に、「フサカ」をイーサリアムのメインチェーンであるL1ネットワークに、PeerDASと一緒に実装する必要があるとしている。
また、その際はイーサリアムのブロックに添付する一時的なデータパケット「ブロブ」のブロックごと処理数について目標値を48に、上限を72に設定することが理想的だと続けた。
PeerDASとは
イーサリアムにおいて、データが正しく利用できるかを調べる「データ可用性サンプリング(DAS)」メカニズムの一種。レイヤー2含め、ネットワーク全体のデータの一貫性と可用性を向上させることが期待されている。
ブテリン氏は、「ペクトラ」アップグレードを完了した後すぐに、こうしたブロブ・パラメータを適用した「フサカ」のテストネットを立ち上げようと呼びかけている。
現在、イーサリアムの開発チームは「ペクトラ」アップグレードを進めているところだ。4月中旬のメインネット・ローンチを目指しており、テストネットで作業している。「フサカ」はその次に予定されるアップグレードだ。
「フサカ」の内容についてはまだ議論されている途中であるが、スケーラビリティ、効率性、分散化を強化することが目標となる。また、ペクトラ・アップグレードでは行えなかったイーサリアム改善提案(EIP)のいくつかが組み込まれる見込みだ。
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「ペクトラ」アップグレード
現在作業が進められている「ペクトラ」では、ネットワークの効率性やユーザー体験の向上、バリデータの最大ステーク数量を現在の32ETHから2,048ETHに増やすという改善などが行われる予定だ。
イーサリアム開発者らは2025年2月24日、テストネット「ホールスキー(Holesky)」で「ペクトラ」を立ち上げており、3月5日のエポック222464までに、テストネット「セポリア」でも立ち上げる見込みである。
両方のテストネットでアップグレードが成功すれば、その次にメインネットでの立ち上げ作業が始まることになる。
イーサリアム財団の改革
ブテリン氏は1月、イーサリアム財団の組織改革を行っているところだとも明かした。イーサリアム財団の開発環境に関しては、元開発者から意思決定が迅速でないなど不満の声も上がっていた。
こうしたことも背景に、「リーダーシップ層と開発者らとのコミュニケーション改善」「実行能力とスピードの向上」「アプリ構築者へのサポートを厚くする」ことなどを達成目標として変革を進めている。
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