CoinPostで今最も読まれています

Algorand 、2021年のアップデートで処理能力46倍へ——12月マンスリーレポート|公式寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Algorand寄稿

今月は技術的なアップデートの概要やトークン供給・分配モデルなど、アルゴランドの今後の方向性に関する全体構想が発表されました。また、新たなユースケースとして、カーボン・オフセットに取り組むスペイン企業のプロジェクトや、カナダドル・ステーブルコインが、アルゴランド・ブロックチェーンを利用することを発表しました。その他、世界中で様々な取組みやイベントのニュースがありましたが、その中から特に注目のものをご紹介します。

新規ダイナミクス・モデルを発表

アルゴランド財団は、新しい長期的なアルゴ・ダイナミクス・モデルを提案しました。10年間以上、つまり2030年以降も利用されるように設計されたこの新しいガバナンスモデルは、エコシステムのサポート、コミュニティに対するインセンティブ、ならびにアルゴランド・ブロックチェーン上での意思決定、およびガバナンスの分散化を中心としたプログラムに焦点を当てています。ガバナンスの分散化は、アルゴランド・コミュニティの長年の目標でした。

これらのプログラムの中心となるのは、アルゴランド・エコシステムのガバナンスに献身的に参加する既存および将来の参加者に、利益をもたらす新しいコミュニティ報酬システムです。この新しい報酬システムでは、ガバナンス参加者は、長期に及ぶ可能性のある期間ALGOをロックすることで、ガバナンスへの貢献度を示すことができます。

詳細:新・長期アルゴ・ダイナミクス・モデル

創設者が21年の性能改善目標を発表、TPSは1,000から46,000へ

アルゴランド創設者シルビオ・ミカリが、2021年実行予定の性能アップデートにおける具体的な数字を発表しました。このアップデートでは、ブロックサイズは5,000から25,000トランザクションに拡大しますが、ブロック提案時間(チェーンに記録されるブロックの認識にかかる時間)は0.5秒のままです。また、ブロック確定時間(ファイナリティにかかる時間)は4.5秒から2.5秒に短縮され、TPSが1,000から46,000に増加する予定です。

補足:TPS(Transactions Per Second)は、秒間のトランザクション処理件数を指す単位です。

詳細:アルゴランドが2021年に実現する性能 by シルビオ・ミカリ

カナダドル・ステーブルコインがアルゴランド・ブロックチェーン上で提供開始

初のデジタル・カナダドル・ステーブルコインであるQCAD(カナダドル・ステーブルコイン)がアルゴランド上で発行されました。QCADは、カナダ企業Stablecorp(ステーブルコープ)が発行しています。同社は成長を続けるカナダのクリプト・エコシステムにおいて、高度な決済、B2B取引および決済インフラとしてアルゴランドブロックチェーンを選択しました。ステーブルコープはアルゴランド財団の助成金を受けており、アルゴランド上で法定通貨を担保にしたステーブルコインの機能を、継続的に成長させていく予定です。米ドル以外の法定通貨を担保にしたステーブルコインが、アルゴランド・ネットワーク上で発行されるのはQCADが初です。

詳細:Stablecorp(ステーブルコープ)、アルゴランド・ブロックチェーン上でQCADステーブルコインを提供開始

その他、日本・中国・韓国においてツイッター動画クイズ・キャンペーンの同時開催や、先月発表されたグローバル・パートナー・プログラムへの新たな参画者の発表など、ニュースは盛りだくさんです。日本でもいくつかの技術系企業とパートナー提携の話が進んでいます。

最新情報は日本語サイトをご覧ください。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア