コインベースがAcalaに出資
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースのベンチャー投資部門Coinbase Venturesが、DeFi(分散型金融)プロジェクト「Acala」への出資を発表した。
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Acalaは、異なるブロックチェーンの相互運用性を実現するPolkadot(ポルカドット)上で、DeFiサービスを提供することを計画するプロジェクト。DeFiのハブ(中心)になることを目指しており、今回の出資を活用し、最終的にPolkadotに接続できるよう開発を継続する。なお、出資金額などの詳細は明らかにされていない。
AcalaはDeFiに最適化したレイヤー1のブロックチェーンを開発しており、そのネットワークはイーサリアム(ETH)の仮想マシン(EVM)と互換性を持つ。中心となるプロダクトは以下の4つだ。
- ステーブルコイン「Acala Dollar(aUSD)」
- AMM型の分散型取引所「Acala DEX」
- 仮想通貨DOTのステーキングサービス
- 分散型のファンド「dSWF」
Polkadotには、「イトコ」と称される「Kusama」というネットワークが存在する。これはPolkadotに類似した構造を持つネットワークで、Polkadotと比較してアップデートが高速で行える点などから、新しいアイディアの実験などに活用される。
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Acalaは今後、まずはKusama上にDeFiのハブとして「Karura」というネットワークの構築を目指す。KaruraはAcalaとほとんど同じコードで書かれたネットワークで、Coinbase VenturesはこのKaruraも経済的にサポートするという。以下はKaruraの画面だ。
最終的にPolkadotに接続されるためには、オークションで「Slot(スロット)」と呼ばれる枠を獲得する必要がある。Acalaは先月、Polkadotのテストネットで最も早くSlotを獲得したが、ハブになるためにできるだけ早くメインネットに接続することを目指し、今後も開発を進める。
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Coinbase Venturesの出資
Coinbase Venturesはこれまで多くの仮想通貨・ブロックチェーンのプロジェクトに出資を行なってきた。
最近では分散型デリバティブ取引プロトコルのVegaの出資に参加。Vegaはその際、合計500万ドル(約5.5億円)の資金調達に成功している。
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他にはDeFiで貸借サービスを提供するCompound、分散型取引所DODO、仮想通貨の納税に関するソフトウェアを開発するTaxBit、インドの仮想通貨取引所CoinDCXらにも出資を行なった。