CoinPostで今最も読まれています

金融庁での研究会:仮想通貨は有価証券に適用すべきとの議論|価格操作の規制に対する指摘も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨は有価証券に適用されるか
日本では平成26年3月の総理大臣「答弁書」により、「金商法の有価証券(取引)に該当しない」とされましたが、有識者からは該当させることを検討すべき、といった意見が出ました。
価格操作の規則
仮想通貨市場は流動性が十分に確保できていないこともあり、価格操作がされやすい市場であると各所で指摘されています。

金融庁で「仮想通貨交換業等に関する研究会」の第二回が開催

27日、金融庁にて「仮想通貨交換業等に関する研究会」の第二回が開催されました。

有識者からは、以下の3つを検討すべきと提案されました。

仮想通貨は有価証券に適用されるか

仮想通貨が有価証券に適応されるか否かは、各国で議論の対象となっています。

アメリカ

例えばアメリカでは、元米先物相取引委員会(以下、CFTC)会長は、ビットコインは有価証券の特徴を持っていないとし、規制を免れることができていると述べました。

一方で、時価総額2,3位の通貨については以下の様に述べています。

イーサリアムやリップルの場合は大きく事情が異なります特にXRPは規則に準拠していない有価証券の可能性も考えられます

また、米証券取引委員会(SEC)ではICO発行通貨などに対して、有価証券に含まれる通貨が多数存在することを認めています。

SECでは、有価証券に含まれる通貨を取り扱う未登録の取引所は、違法状態になると明言しています。

よって、CFTV元会長の言う通り、XRPやETHが有価証券となった場合、SECに登録されていない取引所はこれらのような証券に値する通貨を扱うことが出来なくなります

この材料が懸念されている状況です。

CoinPost関連記事

元CFTC会長「ETHやXRPは有価証券の可能性も」 米取引所で取引不可になるか
元米先物相取引委員会(以下、CFTC)会長が、仮想通貨のETHやXRPが有価証券に区分される可能性について指摘しました。有価証券との判断が下された場合、SEC未認可の米取引所では取引不可になります。現状では認可された取引所は存在していません。

日本

日本では、平成26年3月の総理大臣『答弁書』により、ビットコインは「通貨」でも「権利を表象するもの」でもないとされ、金商法の有価証券(取引)に該当しないと述べられました。

しかし今回の研究会メンバーの坂 勇一郎 弁護士の提言は、これに反するものです。

上記したように、アメリカでは懸念材料が多いとしましたが、日本では既に取引所のライセンス制が進められており、また有価証券とすることで、投資の間口が広がる、法整備が進み健全化に繋がる、などでプラス材料とする見方も存在しています。

更には、批判されることの多い仮想通貨の税制が整備されることも期待されています。

一方で、規制の度合いによっては仮想通貨・ブロックチェーン技術推進を妨げることになるのでは、という指摘もあります。

価格操作の規則

仮想通貨市場は流動性が十分に確保できていないこともあり、価格操作がされやすい市場であると各所で指摘されています。

また、風説の流布など、悪意を持って価格を変動させる行為についての規制が甘い傾向にあります。

市場健全化に向け、こういった規制も、今後は強化していくべきなのではないでしょうか。

第一回「仮想通貨交換業等に関する研究会」について

第一回では、レバレッジ規制への提言、また匿名通貨に対する規制の必要性、自主規制団体に対し第三者機関の参加を求める声などがありました。

また、仮想通貨交換業17社(コインチェックなどみなし業者含む)が初めて共同でまとめた資料が提出され、国内取引量や顧客資産額・年齢層などのデータが提出されました。

CoinPost関連記事

国内仮想通貨交換業17社:国内取引量や顧客資産額等の資料を提出
国内仮想通貨交換業17社が共同で国内取引量や顧客資産額等の資料を提出しました。平成28年度→29年度にかけて仮想通貨現物取引は約8倍になっています。また2017年12月は、1ヶ月で取引所17社への合計入金額が1兆円を越しています。
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
12/01 金曜日
14:00
「イルビウム」、eスポーツチームTeam Liquidと提携
Web3ゲームIlluviumは、世界最大級のeスポーツチーム「Team Liquid」と提携すると発表した。独自NFTのリリースやトーナメント開催を予定している。
13:21
4年越しの復帰、bitFlyerの加納CEOが“世界と戦う”ために求める人材は?
国内大手暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するbitFlyer HD加納裕三CEOに独占インタビュー。bitFlyerの強みや求める人材、ビットコインETFの影響について注目される暗号資産市場の展望について伺った。
12:52
BAYCバーチャルバンド「KINGSHIP」、大手ゲーミングプラットフォームRobloxでデビュー
高級NFTコレクションBAYC(Bored Ape Yacht Club)キャラのバーチャルバンド「KINGSHIP」をフィーチャーした「KINGSHIP Islands」が、大手ゲーミングプラットフォームRobloxでプレイ可能になった。
12:40
ビットコイン38000ドル台復帰で年初来高値更新うかがう、ビットコインETF巡る報道続く
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインETF承認期待やFOMCの金利据え置き予想を背景に、BTCが高値更新を目前にしている。日足でアセンディングトライアングルを形成しており、ブレイクすれば4万ドルの心理的節目が視野に入る。
11:26
ビットコイン先物ETF「BITO」、運用資産額が過去最高値更新
米国初のビットコイン先物ETF「BITO」が運用資産で歴史的高値を更新。今年のBITOへの純流入額は11月24日時点で4億3,800万ドルであり、特に11月10日までの2週間で2億2,400万ドルが流入した。現物ビットコインETF承認への期待が高まり、BTC市場への機関投資は9週連続で純流入を記録している。
10:45
ビットコイン取引手数料で4億円超の過払い アントプールが返却へ
アントプールは、あるユーザーが過大に支払った83ビットコインの手数料を返却すると発表した。
09:45
大和証券ら4社、イーサリアムでST発行へ
大和証券グループは、パブリックブロックチェーン上でセキュリティトークンを発行するPOCを実施すると発表。基盤には仮想通貨イーサリアムのブロックチェーンを活用する。
08:30
NYダウ今年の高値更新 10月PCEがインフレ鈍化示唆
米株指数NYダウは本日+520ドル超と大幅続伸。11月には今年の高値を更新し2022年1月以来の高値をつけた。一方、仮想通貨ビットコインの11月の上昇率は8.8%だった。
07:30
バイナンス、新たな機関投資家向けソリューション提供へ
仮想通貨取引所バイナンスは、機関投資家向けの新たなソリューショーンを発表。開発の目的やプロジェクトの現状を説明している。
07:15
韓国Upbit、仮想通貨「SPACE ID」新規上場 一時30%高
韓国最大手仮想通貨取引所Upbitは30日、銘柄SPACE ID(ID)をBTC建て通貨ペアとして新規上場した。上場ニュースを受けてIDは一時30%急騰。
06:30
米SEC、フィデリティのイーサリアムETF上場申請で審査開始
米SECは新たに、フィデリティの仮想通貨現物イーサリアム(ETH)のETF上場申請について、パブリックコメントを募集し始めた。
05:30
約6億ドル分のビットコイン買い増し、マイクロストラテジー
米マイクロストラテジーは30日夜、再びビットコインを買い増ししたことを発表した。
11/30 木曜日
18:11
トークンブリッジ「Wormhole」 330億円を調達、Web3市場で今年最大規模
ブロックチェーン間互換性技術を手掛けるWormholeが330億円を調達。Web3エコシステムにおける今年最大級の動きとなり、ブレバン・ハワードやJump Tradingなど著名投資家が参加。ハッキング被害からの回復力も示し、新たな製品投入に期待が高まる。
16:03
「DOGE-1」月探査プロジェクト、SpaceXロケットで実現へ一歩前進
暗号資産(仮想通貨)ドージコインで資金調達した「Doge-1」月探査ミッションは、SpaceXロケットでの打ち上げを年明けに予定。プロジェクトを率いるジオメトリック・エナジー・コーポレーションが、規制承認の進捗を明かした。
14:30
Web3ゲーム「Big Time」、Bithumbに新規上場
暗号資産(仮想通貨)取引所BithumbがBIGTIMEとSTMXの新規取扱を発表。BIGTIMEはWeb3ゲームで、先月に米Coinbase(コインベース)に上場を果たした。韓国市場への進出が注目されている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア