はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

NFT(非代替性トークン)を活用したソーシャルゲーム開発企業、Gala Gamesとは

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Gala Gamesとは

Gala Gamesはブロックチェーンを活用したゲーム開発を手がけ、プレイヤーが所有するノードエコシステムに支えられたネットワーク上でゲームプラットフォームを展開しています。

ゲーム内アイテムなどの資金について、従来の考え方を変容させることを目的とし、自社開発のゲームに加え、多数のゲームスタジオ開発によるタイトルを追加した、世界最大の分散型ゲームプラットフォームを構築しています。

Gala Gamesでは複数のゲームを運営しており、それらの中で得たアイテム等をブロックチェーン上で取引できます。アイテムはERC-1155トークンとして発行されており、仮想通貨を対価に売買することも可能です。

独自トークンであるGALAはゲーム内外で取引でき、ファウンダーズノードを運営し、Gala Gamesのネットワークに貢献することの対価としても得られます。バイナンスやコインベース、Crypto.comなどの大手取引所にも上場しています。

また、GALAトークンはイーサリアムのガス代高騰を受けFlare Networkでの導入が今年の1月に発表されており、スケーラビリティ問題の緩和に取り組んでいます。さらに、ほぼ無料で取引が可能になる自社開発のブロックチェーン開発にも取り組んでいます。

関連:仮想通貨取引所Bitrue、FlareとGala Gamesとの提携を発表

目次
  1. メンバーにゲーム開発のベテランなど起用
  2. Gala Gamesが提供するゲーム
  3. GALA Nodeについて
  4. NFT マーケットプレイスの協業
  5. 音楽分野への本格進出

メンバーにゲーム開発のベテランなど起用

ブロックチェーンゲームの中でもゲームデザインを重視しているGala Gamesですが、その創業者含めチームメンバーはブロックチェーンとゲーム両方に造詣が深く、ソーシャルゲームを開発したことのあるメンバーが目立ちます。

Zyngaの共同創業者でもあるEric Schiermeyer氏が創業し、ブロックチェーンとゲームの専門家であるJason Brink氏、John Osvald氏、Michael McCarthy氏等で構成された経営陣をもつGala Games。ゲーム開発における経験が豊富なメンバーが多いことが、顔ぶれから伺い知れます。

Gala Gamesが提供するゲーム

Gala Gamesが提供しているゲームはソーシャルゲームと言えるジャンルのものが多く、プレイヤー間での取引や協力関係の構築が避けられない種類のゲームです。この特徴は、NFTなど仮想通貨に関連する資産を取引することとのシナジーは高いといえます。

公式ウェブサイトによると、Gala Gamesが提供するゲームの数は、開発中のものも含めると10タイトル。現時点でベータ版の提供まで進んでいるプレイ可能なゲームは「タウンスター」と「スパイダータンク」です。他にもいくつかの注目ゲームをご紹介します。

タウンスター

提供:Gala Games

Town Starは農業と街づくりを楽しめる、シムシティなどに近い箱庭系シミュレーションゲームです。

WindowsやMacでのクロスプラットフォームに対応。ゲーム内に所有しているNFTを配置し、デイリーチャレンジを達成することで報酬を獲得することができます。また、コンペティションに参加し、上位に入賞することでも報酬を獲得することができます。スマホからもブラウザですぐにプレイ可能で、日本語にも対応済みです。

関連:Gala Games、NFTゲーム「Town Star」の収益化に対応開始

ミランダス

提供:Gala Games

ミランダスは現在開発中のMMORPG(大規模多人数同時参加型オンラインRPG)です。

プレイヤーは冒険をしたり、特定の派閥の騎士として活動したり、宿や酒場の経営をしたりと、様々な楽しみ方ができます。アイテムや土地はNFTとして扱われており、購入したNFTは2次流通市場で自由に取引することができます。

レジェンダリーNFTとして扱われているNFT「Citadel」は大口購入されたことで話題にもなり、Polient Games社により80万ドル(約9千万円)で、匿名の購入者に160万ドル(約1.7億円)で、そしてFlare Networkにより350万ドル(約3.5億円)で購入されています。

レガシー

出典:Gala Games

レガシーは、「ポピュラス」「ダンジョンキーパー」「ブラック&ホワイト」「フェイブル」といった人気タイトルを手がけたイギリスの著名ゲームデザイナー、ピーター・モリニュー氏によるゲームです。

プレイヤーの目的はゲーム内でビジネスを成長・発展させ、取引や競争を通してERC20規格の仮想通貨「レガシーコイン(LEGACY)」を獲得することです。独自製品やデザインを生産し、市場で販売や取引をしながら利益の最大化を目指します。

開催される様々なイベントやアワードに応募し、他のプレイヤーとギルドを組み、賞金としてのレガシーコインを目指して競い合います。

ウォーキング・デッド:エンパイア

出典:Gala Games

ウォーキング・デッド:エンパイアは、アメリカのテレビチャンネルAMCが制作した番組「ウォーキング・デッド(The Walking Dead)」の危険な世界を舞台としたMMORPGです。

ゲームの目的は「建設・戦闘・収益化」で、プレイヤーは土地を確保し、材料を集めて基地を建設し、ウォーカー(ゾンビ)などを撃退することで収益を生み出すことができます。

ドラマのウォーキング・デッドはこれまで映画やゲームなどの様々なスピンオフ作品が生まれており、Gala Gamesからも今後の注目タイトルの一つとして、21年12月のGalaverseイベントで初公表されました。AMCとEmber Entertainment(エンバー・エンターテイメント)によって開発が進んでおり、22年後半のリリースを予定しています。

また、4月にはVOXシリーズ第3弾として、ウォーキング・デッドVOXがリリースされ、発売後数分で完売しています。ウォーキング・デッド:エンパイアのゲーム内効果についての詳細は今後発表される予定となっています。

関連:Gala Games、『ウォーキング・デッド』など新作タイトル発表

GALA Nodeについて

Gala Gamesは分散型のゲームプラットフォームを目指しており、最終的には保存領域を含めブロックチェーンで管理する予定です。

Gala Gamesが提供する、ファウンダーズノードライセンスはノード運営者の提供する資源に対してGALAや、TOWN、今後追加されるすべてのゲーム別トークン、そしてGala Gamesプラットフォームに追加されるすべてのNFTの一部が報酬として与えられます。

NFTのノードドロップは、ランダム分配アルゴリズムにより決定されています。5万限定ライセンスのファウンダーズノードは値段改定が数回行われ、現在の販売価格は96,000ドル、販売数は42,000個を超えており、100個販売につき1,500ドル価格が上昇する段階価格設定が用いられています。

ゲーム専用ノードがリリース

21年11月、Gala Gamesのノードエコシステムが大幅にアップデートされ、以前予定されていた無料ノード、レンタルノードの代わりに、特定のゲームの成長を促進させるゲーム専用ノードのリリースが発表されました。

初のゲーム専用ノードとして発売されたタウンスターノードは、販売後わずか数分で完売。タウンスターゲームのDAU(デイリー・アクティブ・ユーザー)数次第で、今後の追加販売も予定されています。

NFT マーケットプレイスの協業

Gala Gamesは、Concept Art Houseとの協業とNFTマーケットプレイス「Crypto Art House」の設立を21年4月に発表。

その後9月には、「シン・シティ(Sin City)」シリーズや「バットマン:ダークナイト・リターンズ」などのアメリカン・コミックの原作者、フランク・ミラー氏のNFTをConcept Art Houseとともに制作販売し、1点物のオークションが840,000ドル(約1億円)で落札されたことでも話題となりました。

また、21年8月にはアーティストが運営するNFTマーケットプレイス「888 The New World」を、公式プラットフォームおよびテクノロジーパートナーとして発表。その後12月、ラスベガスで開催された「-into the galaverse」イベントにて、888 Inner Circleとのブランディングパートナーシップ「ガーディアンレルム」が発表され、翌年2月にはGala Gamesのコミュニティメンバーシップトークンとして、Blue Realmトークンをリリース。8,888個が販売開始後30分未満で販売完了しています。

関連:Gala Games、NFTマーケットプレイスと提携 著名アーティストが運営に参画

関連:Binance上場で勢いを増すGala Gamesエコシステム概要

音楽分野への本格進出

出典:Gala Music

Gala Gamesは22年2月、NFT音楽分野に特化したプラットフォーム「Gala Music」をローンチしました。ゲームの開発に加え、現在は音楽事業も行っています。

グローバルトークンメンバーシップを提供する「888 Inner Circle」や、著名EDMミュージシャンのBT氏と提携し、ジェネレーティブビジュアル(常に新たなビジュアルが生成され続ける)・オーディオアートの発売やエアドロップの実施スケジュールなどを公式に発表。

また同時に、米有名ラッパーで仮想通貨ビジネスに積極的に携わっていることで知られるSnoop Doggとコラボし、最新アルバム「B. O. D. R(Bacc On Death Row)」の音楽NFTが含まれる「スタッシュボックス」が2月10日から発売されました。

関連:Gala GamesがSnoop Doggとコラボ、音楽NFTプラットフォームを開設

音楽NFTの中には、Gala Gamesが手掛けるゲームで活用可能になる予定のものもあります。Galaの新たな分散型ノードネットワークは、アーティストやクリエイターへの報酬を向上させ、ファンはその成功を共有できるようになります。

Gala Musicユーザーは、将来的に好きなアーティストの音楽を分散型ノードネットワークで配信したり、聴くだけで収益を生み出すことができるようになる予定です。

関連:Gala Musicが音楽NFTプラットフォームをローンチ

関連:Gala Musicが目指す、音楽業界の変革|Gala Games寄稿

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/15 木曜日
17:44
リミックスポイントが決算発表、経常赤字5.4億円に 来期の暗号資産は強気シナリオ想定
リミックスポイントが25年3月期の決算を発表。暗号資産(仮想通貨)評価損が影響し、5.4億円の経常赤字となった。一方、来期はビットコインETF資金流入やトランプ政権政策を背景に、業績の大幅回復を見込んだ。
17:16
NXPCとは|MapleStory N対応の仮想通貨を解説|買い方・将来性
Nexon発のMapleStory Nで使用される仮想通貨「NXPC」の仕組みや買い方を初心者向けに解説。メイプルストーリーのWeb3版ゲームの経済システムからウォレット設定まで徹底ガイド。
14:00
「イーサリアムにおける重要な転機」BTCS社、ETH保有増やすために最大84億円調達へ
ナスダック上場のBTCS Inc.が84億円規模の転換社債発行で仮想通貨イーサリアム購入戦略を強化。第一弾の調達ではバリデーターノード運用拡大とステーキング収益増加を目指す。
13:15
米民主党、トランプ一族の仮想通貨事業に関する「疑わしい活動報告」提出を財務省に要請
米下院の民主党幹部が財務省に対し、トランプ一族のDeFi事業「WLF」とミームコイン「TRUMP」に関する疑わしい活動報告(SAR)の提出を要請した。民主党は、要請の根拠として「贈収賄、汚職、利益相反」への懸念を挙げた。
13:00
パンテラCEO、ビットコインが米株式市場を凌駕する理由を解説
仮想通貨VC大手パンテラキャピタルの創設者がToken2049で講演。米政権の好意的な政策や市場の割安感から、ビットコインが株式市場を上回る成長をいずれは遂げると分析。
12:00
JPモルガン・Ondoなど、RWAトークン化のクロスチェーン決済実験に成功
チェーンリンク、JPモルガン、Ondo Financeが共同でトークン化米国債ファンドのクロスチェーン決済テストを実施した。DvP取引の効率化とリスク低減を実現するとしている。
11:53
アジア富裕層が仮想通貨投資を拡大、アルトコイン市場は節目を超える
暗号資産(仮想通貨)ビットコインは10万ドル台を堅持し、過去最高値まであとあと6%の位置に迫る。アルトコイン市場も840億ドルの抵抗線を突破し、底打ち反転のシグナルも。UBSの調査ではアジアの富裕層が従来の資産から仮想通貨へ資金を移している現状が指摘された。
11:20
ウクライナ、国家のビットコイン準備金創設へ=報道
ウクライナが国家戦略としてビットコイン準備金創設を進める模様。トルコでのロシア・ウクライナ首脳会談の動きと併せて解説。
11:15
カルダノ創設者ホスキンソン、3700万ウォレットに仮想通貨エアドロップ計画を発表
チャールズ・ホスキンソン氏がConsensus 2025で8つのブロックチェーンをまたぐ「Glacier Drop」を発表。ベンチャーキャピタル排除の新エアドロップ戦略で仮想通貨コミュニティの統合を目指す。
10:30
セイラーのストラテジー社、「ビットコイン戦略でナンバーワンの上場企業へ」=アナリスト
アナリストのジェフ・ウォルトン氏はFTの特集で、ストラテジー社が仮想通貨ビットコインを基盤に市場で最強の企業になると予測。
09:50
リミックスポイント、ビットコインを追加購入 暗号資産保有総額は111億円超に
リミックスポイントがビットコインを5億円分追加購入。イーサリアムやリップルなども含めた暗号資産(仮想通貨)の総保有額は111億円を突破。Web3領域の投資事業を加速。
09:45
イーサリアム価格急騰の3つの要因とは、資産運用会社が分析
仮想通貨イーサリアムの価格急騰の背景には、ステーブルコインとトークン化、Layer 2の進展、投資家のショートポジション解消などが影響。市場動向と成長要因を詳しく解説。
09:31
BTC以外の仮想通貨に分散投資するメリット、Bitwise幹部が考察
ビットコイン以外の仮想通貨にも分散投資を行うメリットをBitwise幹部が考察。インターネット業界の株価の歴史を例に挙げ、大多数の投資家がアルトコインも保有すべきだと主張している。
09:25
メタプラネット1Q決算、ビットコイン投資で135億円の含み益
メタプラネットが2025年第1四半期決算を報告。5月時点で保有ビットコイン量が6,796BTCに到達し含み益へ転換している。株主数も増加中だ。ビットコイン財務戦略の最新状況を解説する。
08:41
テザー社、AI開発プラットフォーム「QVAC」を発表 ビットコインとUSDT決済も対応
テザー社が分散型AI開発プラットフォーム「QVAC」を発表。ユーザーのデバイス上でAIが動作し、クラウド接続不要。AIエージェントがビットコインやUSDTで自律取引が可能。2025年第3四半期リリース予定。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧