はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨トレーダーに最適な取引価格を提供するOpenOcean、Hecoに対応

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Hecoに対応

主要DEX(分散型取引所)およびCEX(中央集権型取引所)の流動性を一ヶ所に集約させ、ユーザーにとって最良のレートを低スリッページかつ低い手数料で提供するOpenOceanが、フォビ(Huobi)の独自ブロックチェーン「Huobi Eco Chain(Heco)」に対応したことを発表した。

OpenOceanは世界で初めてDeFiとCeFiの両領域をカバーするアグリゲーターとして、Hecoを7つめのパブリックチェーンとしてサービスに追加した。DEXやCEXの対応取引所としては、34取引所に対応したことになる。

リリースによると、DeFiエコシステムは過去に例を見ないほどのスピード感で拡大している一方で、イーサリアムチェーンなどのスケーラビリティ問題などを契機に手数料が高騰している。そのため、様々なパブリックチェーンの検討が行われているという。

OpenOceanとしては、Hecoもこれらを需要を受け入れる重要なパブリックチェーンのひとつになると見ている。DeFiなどを主眼において開発されたファイナリティまでの速度や、低い手数料、また規格・仕様の異なるブロックチェーン同士で接続するクロスチェーンに対応する仕組みなど、Hecoには複数の強みがある。これらの点はDeFiにおいて非常に重要であると考えるOpenOceanは、仮想通貨トレーダーの利便性を向上させるため、Hecoとの統合を決めたとCoinPostに回答した。

クロスチェーン

クロスチェーンとは、規格・仕様の異なるブロックチェーン同士を跨ぐこと、及びそれらを接続する技術を指す。

仮想通貨用語集

トレーダーに最適レートを提示

グローバルに広がる仮想通貨(暗号資産)市場では、各通貨の取引価格も差が生じることがあるが、OpenOceanは流動性をまとめることで投資家に最適なレートの取引を提供している。

トレーダーは、アルゴリズムで計算された最良レートを、CEXで提供されているレートと比較した後、DEXまたはCEXのどちらでトレードを実行するか選択可能になるメリットがある。OpenOceanには一般版とPro版があるが、Pro版ではスプレッド情報をもとに、元々のトランザクション実行にかかるガス代や手数料のみでアービトラージ取引等の取引にも活用することができる。

今回、Hecoに新たに対応したように、OpenOceanは様々なパブリックチェーンへの対応を順次進めてきている。Hecoの他には、Ethereum、Ethereum Layer 2 (Loopring)、Binance Smart Chain、Solana、Polygon、Ontology、TRONとの流動性の接続が完了している。

今後は、DeFiとCeFiの双方でデリバティブ、イールドファーミング、レンディング、保険商品などのサービス統合を実施する予定で、独自の複合マージン商品やウェルスマネジメントサービス(資産管理)の開始も予定するなど、暗号資産市場で広がる新たな金融市場のアグリゲーターとして注目が集まっている。

関連:アグリゲーターのOpenOcean、ポリゴン(MATIC)を統合

関連:Ethereumのレイヤー2に初対応、アグリゲーターOpenOceanがLoopringを統合

Hecoについて

Hecoは、開発者のイノベーション促進を目的に、20年12月にHuobiが主導でローンチした比較的新しいプロダクトだ。

Hecoチェーンで最も特徴的なサービスが、「メタトランザクション(Meta Transaction)」と呼ばれる機能。メタトランザクションでは、HT保有量に応じてユーザーを7つのグレードに分け、グレード毎に課されるガス代(トランザクション手数料)が異なる仕組みだ。HT保有量が多ければ多いほど、支払うガス代が少なる。ユーザーが支払わなかった分のガス代は、Hecoが負担する。HT保有者であれば、他のユーザーよりも低コストで、Heco上のサービスを利用できる優遇措置を採用している。

OpenOceanによると、Hecoはトランザクションの高速処理や、イーサリアムブロックチェーンを基盤にした設計であるためスマートコントラクトの実行が可能な点、クロスチェーン(異なるチェーン間)のトランザクションもサポートしている点にも強みがある。

トランザクションの高速処理については、公式資料によると、Hecoのブロック生成時間(間隔)は平均3秒で、TPS(Transaction Per Second/1秒間当たりに処理できるトランザクション数)は500を超える。この数字は、HPoSと呼ばれるHeco独自のPoS(Proof-of-Stake)コンセンサスアルゴリズムを採用し、バリデーターの数を最大で21ノードに限定することで実現しているという。

関連:大手仮想通貨取引所HuobiのHTトークン、月次バーン量が過去最高に

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
06:25
ストラテジーが約1500億円でビットコイン押し目買い、7月以来の規模に
マイケル・セイラー率いるストラテジーが先週約10億ドルで10624BTCを追加購入した。7月以来の大口購入となった。
06:02
リップルの780億円資金調達、異例の年10%リターン保証で株式売却 投資家ヘッジに応じて=報道
ブルームバーグによると、リップルが11月に実施した5億ドルの株式売却で、投資家に3〜4年後に最低10%の年間リターン保証で未上場株式を売却する権利を提供していた。企業価値は400億ドルと評価されている。
05:35
ブラックロックもステーキング商品提供へ、イーサリアム現物ETFで
世界最大の資産運用会社ブラックロックがステーキング機能を備えたイーサリアムETFの登録届出書をSECに提出した。グレースケールやフィデリティなど他の発行体も仮想通貨ETFにステーキング機能を追加している。
12/08 月曜日
16:57
マクロン仏大統領、米仮想通貨規制緩和に警鐘 「金融不安定化のリスク」と指摘
フランスのマクロン大統領が米国のステーブルコイン規制緩和について警告を発し、金融不安定化のリスクを指摘。欧州中央銀行に金融政策の見直しを求め、欧州の金融主権維持を主張。ステーブルコイン市場は3000億ドル超に急拡大。
16:42
決済データDePINのSyFu、Finverseと提携しアジア5カ国のオープンバンキング展開へ
決済データ活用プロジェクトSyFuが、オープンバンキングプラットフォームFinverseと提携。香港、シンガポールなどアジア5カ国の約40金融機関と接続し、日常の支払いデータをトークンやNFTに変換できる仕組みを構築。欧州とアジアで世界規模のネットワークを確立。
14:58
トランプ大統領支援者所有の米Monet Bank、仮想通貨サービス事業に参入
トランプ大統領支援者アンディ・ビール氏所有のモネ銀行が仮想通貨特化型金融サービスに参入する。トランプ政権下での規制緩和により、エレボール銀行やN3XTなど仮想通貨対応銀行が相次いで誕生する中、資産60億ドルの小規模地域銀行がデジタル資産の保管・融資を提供開始する。
14:23
トランプ政権の国家安全保障戦略、仮想通貨に言及せず AI・量子技術を優先
トランプ政権が発表した最新の国家安全保障戦略で仮想通貨への言及がゼロ。AI・量子技術を重視する一方、「仮想通貨大統領」を公言してきた経緯との整合性をめぐり議論が起きている。
11:44
FOMC控え不安定な展開続くビットコイン、前週末は大口の協調売りか
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが一時9万ドル割れで3.4億ドル規模の大量清算発生。クジラによる協調売りの可能性が浮上し、週末の薄い板で2000ドルの乱高下が見られた。一方でマイナー降伏を示すハッシュリボン反転で底打ちサインも。FOMC利下げ観測と円キャリー巻き戻しが市場を揺さぶる。
11:30
ソラナDEX「ジュピター」の再担保に関する議論 「伝染リスクゼロ」主張を疑問視
仮想通貨ソラナ基盤のジュピターが「伝染リスクゼロ」と主張したことについて、競合Kaminoなどが再担保の実施を指摘し批判した。ソラナ財団プレジデントは両者に協力を呼びかけている。
09:11
フランスの大手銀行BPCE、仮想通貨4銘柄の取引サービス開始
フランスの大手銀行BPCEが約200万人の顧客向けに仮想通貨取引サービスを開始する。ビットコインなど4銘柄が銀行アプリで売買可能になる。
08:54
韓国、取引所に無過失損害賠償責任を導入へ アップビットのハッキング事件を受け
韓国金融当局が仮想通貨取引所に無過失損害賠償責任を導入へ。アップビットの445億ウォン不正アクセス事件を受け、2段階立法で規制強化。課徴金も売上高3%まで引き上げの方針。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧