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SBI Ripple Asia、タイの大手銀行と提携 リップルネットの国際送金網を拡大へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SBI Ripple Asiaがタイの銀行と提携

米リップル社とSBIホールディングスが設立した「SBI Ripple Asia」は8日、タイの大手「アユタヤ銀行」と提携したことを発表した。

今回の提携を通じて、タイと米国・欧州間で分散型台帳技術(DLT)を活用した送金事業を開始したことを報告。SBIホールディングスの北尾代表取締役社長は「RippleNet技術の活用が増え、アユタヤ銀行とそのパートナー企業であるNIUMとの接続によって、タイから米国・欧州向けにより速く、より安価で、より安全な金融取引を提供できることを嬉しく思う」と述べた。

RippleNet(リップルネット)とは

米リップル社が提供する、国際送金を効率的に行うためのソリューション、またはそのソリューションを活用したネットワークを指す。

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アユタヤ銀行は2018年にリップル社と提携。これまでもRippleNetを活用し、タイとラオス間においてリアルタイム送金を実現してきた。アユタヤ銀行を含めた「Krungsri」は、資産や融資、預金の面で、タイで第5位に位置する大手金融グループ。Krungsriは三菱UFJフィナンシャルグループ(MUFG)の戦略的メンバーであり、タイで76年の歴史を持つ、国内システムにおいて重要な6銀行のうちの1行だという。

今回の発表でアユタヤ銀行の幹部は、以下のようにコメントを寄せた。

 

当行はタイの大手銀行として、世界中に送金ビジネスを拡大し、長年に渡って最先端のリアルタイム国際送金サービスを提供してきた。

 

今回のパートナーシップを通じて、最高の金融テクノロジーエクスペリエンスを提供できることを期待している。

アユタヤ銀行は今後、シンガポールのNIUMとともに、RippleNetを活用した国際送金取引を世界に拡大していくと説明。また、SBI Ripple Asiaも「今後もアジア地域でのネットワーク拡大を図り、RippleNetをはじめとする最先端技術を活用して、安価で安全、かつ利便性の高い金融サービスを開発をしていきたい」と意欲を見せた。

リップル社の送金ネットワークの動向

RippleNetについては先月、アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする国際送金企業「アル・アンサリ・エクスチェンジ」が加入したことを発表。同月にはカタール国立銀行も加入を表明しており、中東地域からの新たな参加機関が続く事例となった。

アル・アンサリ・エクスチェンジは、マレーシアの大手送金テクノロジー企業MoneyMatchと連携し、クラウドベースの金融ネットワーク技術「RippleNet Cloud」を通じて、マレーシアへの即日送金を提供できるようになるという。

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また、先月にはリップル社が、中東地域のブロックチェーン企業Pyypl社が、暗号資産(仮想通貨)XRP(リップル)を利用するODL(オンデマンド・リクィディティ)を導入することを発表。まずは、UAEでの国際送金で利用するとした。

ODLもリップル社が提供するプロダクトの1つ。従来の国際送金では現地通貨を事前に保管しておく必要があるが、XRPをブリッジ通貨として利用することで、送金のコスト削減や時間短縮などにつながるというメリットを持つ。

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