CoinPostで今最も読まれています

韓国大手銀、へデラの技術でステーブルコインを使った国際送金を検証

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国際メガバンクと共同で実施

韓国の大手銀行である新韓銀行は11月30日、へデラ・ネットワーク上に構築されたステーブルコインを活用し、グローバルメガバンクとの間で国際送金に特化した概念実証(PoC)を完了したと発表。

今回の概念実証では、ヘデラ・トークンサービス(HTS)とヘデラ・コンセンサスサービス(HCS)を利用し、ステーブルコインの発行および流通の実現可能性が検証された。

今後、新韓銀行は韓国ウォンを裏付けとしたステーブルコインを発行する予定で、提携銀行はそれぞれの国の通貨を裏付けとしたステーブルコインで対応することとなる。これによって、一般的に高額とされる国際送金の手数料や受け取りまでの長い待ち時間、追跡機能のないサービスといった現状の問題を解決するという。

ステーブルコインとは

ステーブルコインとは、価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。

仮想通貨用語集

日本でも、3メガバンクやNTTグループ、自治体などを含む74の主体で構成される「デジタル通貨フォーラム」において、日本円のデジタル通貨「DCJPY」の概念実証が本年度中に開始されることが11月25日に発表されていたばかりだ。

関連:日本円のデジタル通貨、今年度内に概念実証開始へ

国際送金の問題点を解消

現在の金融システムでは、個人や組織が国境を越えて送金する場合、顧客は高い仲介銀行コストを負担することになる。また、取引が完了するまでに通常3日〜7日かかる上、顧客は取引中に自らの送金を追跡することもできないという問題点がある。

だが、銀行が発行したステーブルコインを使えば、個人や組織は低い手数料で、現地通貨建てのステーブルコインで通貨を送受金することができる。

ユーザーは、新韓銀行が発行する韓国ウォン建てのステーブルコインを購入し、提携銀行の口座に送付することができるようになる。また受取人は、現地で発行されたステーブルコインで資金を受け取り、現地通貨と交換することが可能となる。

関連:米バイデン政権、ステーブルコインに銀行規制の適用を検討か=報道

関係者コメント

へデラ・ハッシュグラフのCEO兼共同創業者であるMance Harmon(マンス・ハーモン)氏は今回の発表について、次のようにコメントしている。

国際送金は、2020年には7,020億ドルの巨大市場となり、そのうち5,390億ドルが低・中所得国に送られます。

中間業者を排除すれば、このプロセスを劇的に効率化し、費用対効果を高めて、緊急にお金を必要としている人々にできるだけ多くのお金を届けることのできる大きなチャンスがあります。

    

また新韓銀行は、今回の発表に際して下記のコメントを発表した。

今春、へデラ運営審議会に参加したことで、他のグローバルな業界リーダーとの連携を大幅に加速させ、へデラの高速・公正かつグリーンな公開分散型台帳のパワーを活用することができました。

スピードと低コストを提供するへデラ・ネットワーク上にサービスを構築することで、コストパフォーマンスに優れた効率的な国際送金が実現します。

私たちは、次世代の金融と金融包摂を推進するソリューションをいち早く提供するために、大手グローバル銀行のパートナーたちと協力して参ります。

    

新韓銀行はブロックチェーン技術の活用を進めた韓国初の銀行であり、今年4月にへデラ・ハッシュグラフの運営審議会への参加も発表していた。その際には、ヘデラのネットワークをインフラとして活用することによる業務プロセスの効率化や、「次世代の金融を支えるソリューション」の開発を表明していた。

関連:韓国大手銀行の新韓銀行、ヘデラ・ハッシュグラフの運営審議会に参加

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
03/27 月曜日
17:37
人類vsゾンビのサバイバル・ブロックチェーンゲーム「Undeads Metaverse」とは
Undeads Metaverse(アンデッドメタバース)は、ゾンビ軍と人類軍の衝突をストーリーに持つブロックチェーンゲームです。プレイヤーはゾンビ軍または人類軍に所属し、資源の収集や装備品作成を行いながら勢力を拡大していきます。
15:10
IEOを発表した国内の暗号資産取引所「coinbook」とは|口座開設キャンペーンも実施
暗号資産取引所「coinbook(コインブック)」がIEOの実施や口座開設キャンペーン等の開催を発表しました。新たに取引サービスをはじめたcoinbookの概要やサービス内容、予定されるイベントについて紹介します。
14:43
ソニー、ゲームプラットフォーム間のNFT送信に関する特許を出願
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは世界知的所有権機関にNFT関連の特許出願を行った。様々なゲームプラットフォームで使えるNFTの枠組みを申請している。
13:07
コインベースの L2「Base」、重点的に取り組むべき4分野で開発呼びかけ
米大手仮想通貨コインベースが開発を主導するイーサリアムの独自L2ネットワーク「Base」は、「開発者への要望」と題し、重点的に取り組んでもらいたい四つの分野を発表した。
12:48
米商業銀行の銀行預金、金融不安の影響で前週比13兆円減
米国の銀行預金は、3月前半の一週間で大きく減少している。一方、仮想通貨ビットコインの価格は上昇傾向にあり、特に米国の機関投資家が購入していると見られる。
12:32
ビットコイン横ばい、ハッシュレートは過去最高値の350 EH/s水準へ
ドイツ銀行株が急落するなどクレディスイスに続き金融不安が台頭する中、暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコインのハッシュレート(採掘速度)が過去最高値の350 EH/s水準に達した。
09:00
「GM Radio」 次回は分散型AIプロジェクト「SingularityNET」が参加
グローバル版CoinPostによる第16回GM Radioは、3月28日の12:30からツイッタースペースで配信予定。ゲストに分散型AIプロジェクトSingularityNETを招待する。
03/26 日曜日
11:30
ビットコインは「三役好転」の示現で上昇余地ありか|bitbankアナリスト寄稿
国内大手取引所bitbankのアナリストが、9ヶ月ぶりに380万円を記録した今週のビットコインチャートを図解し今後の展望を読み解く。ビットコイン・オンチェーンデータも掲載。
11:00
週刊ニュース|米SECのコインベースへの警告に注目集まる
今週は、米仮想通貨取引所コインベースが、米SECからウェルズ通知を受け取ったニュースが最も多く読まれた。このほか、テラのDo Kwon共同創設者の追跡など、一週間分の情報をお届けする。
03/25 土曜日
17:00
金融庁、NFTの暗号資産該当性など訊ねるパブリックコメントに回答
金融庁は、各種トークンの暗号資産該当性を巡る見解や、買収された暗号資産交換業者への監督対応等に関するパブリックコメントに対して、回答を公開した。NFTをはじめ、トークンが多様化する中で、資金決済法上の暗号資産の解釈の明確化に取り組んでいる。
13:00
仮想通貨ウォレットMetaMask、EIP-4361を実装
仮想通貨の自己管理型ウォレット「MetaMask」は、EIP-4361を実装したことを発表した。Gmailなどの中央集権的なIDに代わり、自己管理型のIDとしてウォレットアドレスを使用可能になった。
12:00
米ナスダック、仮想通貨カストディサービスを間もなく開始へ
米証券取引所大手ナスダックは、2023年の第2四半期(4~6月)に、機関投資家向け仮想通貨カストディサービスの開始を目指している。ビットコインとイーサリアムの保管から始める予定だ。
11:00
米OpenAI、ChatGPTプラグイン対応開始へ
米OpenAIは、AI言語モデル「ChatGPT」にプラグイン機能の実装に向けた試験プロセスを開始したことを発表した。プラグインを使用可能になることで、最新の情報を使用するためにインターネットにアクセスできるようになる。
10:10
エルサルバドル大統領、イノベーションに免税する法案提出へ
仮想通貨ビットコインの政策を進めるエルサルバドルのブケレ大統領は、「ソフトウェアとハードウェアの技術革新」に対する税金を免除する法案を提出予定だと述べた。
09:00
ドイツ銀行株急落 米国株式市場は上昇、バイナンスのシステム障害を受けビットコイン下落
本日のNYダウは小幅に続伸し+132ドルで取引を終えた。ドイツの金融最大手ドイツ銀行の株価は一時14%急落し、金融機関への信用不安を高めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2023/04/13 00:00 ~ 23:59
東京 神田明神ホール
2023/04/13 00:00 ~ 23:59
東京 神田明神ホール
重要指標
一覧
新着指標
一覧