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リップル社CEO「2021年は今までで最も好調な一年だった」

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リップル社CEOが今年を総括

米リップル社のBrad Garlinghouse最高経営責任者(CEO)は23日、2021年を「今までで最も好調な1年だった」と振り返った。

「1年前の今日、米証券取引委員会(SEC)は当社とChris Larsen共同創設者と私を有価証券問題で提訴した」と切り出した上で、日本を含めた送金網の発展などを例に、この1年間の充実ぶりを強調している。

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SECは2020年12月23日、「2013年から約7年間に渡り、SECに有価証券登録を行っていない暗号資産(仮想通貨)XRP(リップル)を販売し、1,300億円を超える資金を調達した」と主張し、リップル社らを提訴。その後、両者は和解せず、裁判は現在も継続中だ。

Garlinghouse氏は先月、訴訟から1年の節目を前に、「2022年に判決が下される可能性がある」と予測。多くの申立てを重ねて各自の論点を主張してきたものの、和解や判決の目処は立っていないようだが、裁判の進捗状況から自らの見解を示した。上記ツイートでは、SECはリップル社だけでなく、米国の仮想通貨業界にもダメージを与えたと改めて批判している。

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リップル社は裁判を進めながら、2021年も事業の拡大を図ってきた。Garlinghouse氏によれば、XRPを活用した国際送金サービス「ODL(オンデマンド・リクィディティ)」による決済は、RippleNet全体の25%を占めるようになったという。また、ODLのトランザクションは、2020年3Q(7月から9月)から25倍に増加していると説明した。

RippleNetとは

リップル社の提供する国際送金ネットワーク。送金の送り手と受け手が直接取引でき、低コストでスピーディな送金を実現する。XRPをブリッジ通貨として使用するODLも、RippleNetで使われる技術の一つ。

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さらに、日本やアラブ首長国連邦でODLの新たなネットワークが作られただけでなく、中央銀行デジタル通貨(CBDC)向けのプライベートソリューションでブータンやパラオと協業することも強調。一方で、こういった成長は米国外でのものだと述べている。

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米国の仮想通貨規制

SECのGary Gensler委員長は現在、仮想通貨を監督するため、権限の拡大を望んでいる。Garlinghouse氏は、「Gensler氏は仮想通貨に反対しているようなアプローチをとっている」と批判。こういった背景のもと、米国を脱出する企業も出始めていると指摘した。その上で「Web2.0(伝統ウェブ)は多くの米企業が構築に参加したが、Web3.0(分散型ウェブ)はどうなっていくだろう」とコメントしている。

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他にも、イーサリアム(ETH)の法律上の定義に関する質問に答えないなどとSECを批判し、ルールが不明確であるとも指摘。明確な仮想通貨規制を整備するために、自分たちが選んだ議員に働きかけようとフォロワーに呼びかけ、ツイートを結んだ。

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