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日銀のデジタル通貨検証、次フェーズへ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

周辺機能を付加

日本銀行(日銀)は25日、現在実施されている中央銀行デジタル通貨(CBDC)の実証実験を、4月からフェーズ2に移行することを発表した。

CBDCは、既存の中央銀行預金のシステムとは異なり、法定通貨建の電子通貨を(中央銀行の債務として)を発行し、活用するシステムの総称だ。

関連:日本銀行、一般利用型の中銀デジタル通貨(CBDC)について方針を公表

同銀行は、20年10月に中央銀行デジタル通貨に関する日本銀行の取り組み方針」を発表。昨年4月から、実証試験のフェーズ1を行っていた。

同フェーズでは、システム的な実験環境を構築し、CBDCの基本機能(発行、流通、還収)に関する検証が行われた。日銀は21年10月に公開されたレポートでは、総論として「デジタル社会にふさわしい決済システムのあり方について、幅広い関係者とともに考えていく必要」があると論じている。

CBDCとは

「Central Bank Digital Currency」の略。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは中央銀行が発行する法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

公式発表によると、実証試験のフェーズ2では、「様々な『周辺機能』を付加して、その実現可能性や課題を検証する」という。具体的には「仲介機関間・外部システムとの連携」や「決済の利便性向上」などが研究される予定だ。

また、ウォレットアプリを接続し、技術的な課題やユーザビリティを検証することも検討されている。なお、フェーズ1は3月中に終了する予定となっている。

財務省は人員強化

日本政府は現在、CBDCへの注力を強めていると見られる。1月には日銀の黒田総裁が衆議院の予算委員会で「デジタル円の可否判断は、2026年までに下す方針」とコメント。2月には、財務省が、CBDCに携わる人員を強化することが報じられた。

CBDCの研究・実証実験は、世界各国でも実施中だ。中国は、中国人民銀行(中央銀行)を中心に、各地でCBDCを「紅包(金銭的な贈り物)」という形式で配布する実証実験を行っている。2月に行われた北京五輪でも利用が推奨されていた。

米国も、CBDCに注目しており、1月下旬には、FRBがCBDC発行に関するメリットとリスクを洗い出す協議書を発行。2月には、同組織のラエル・ブレイナード理事がセミナーにて、「米国がCBDCに関する研究と政策開発の最前線に立つことが不可欠」と発言している。

関連:米連銀副議長、CBDCの研究・政策立案は「不可欠」

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