LFGなど支援材料にビットコイン相場8連続陽線、200日移動平均線で揉み合う

仮想通貨市況

30日の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン価格は、前日比-1.4%の576万円(47,319ドル)とやや反落した。

BTC/USD日足

足元では上昇ペースが加速し、日足レベルで8連続陽線を付けている。28日時点で200日移動平均線(200SMA)の48,311ドル付近までたどり着いた。

52,000ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)を上抜ければ強気トレンド判定を鮮明にすると考えられるが、このまま調整なしに連騰してFundingRate(資金調達率)のプラス乖離が進むような展開になれば注意が必要だろう。

FundingRate推移(bybt )

なお、25万人のTwitterフォロワーを擁するクリプトアナリストのil Capo Of Crypto(@CryptoCapo_)氏は直近のビットコイン相場について、ここ数日間は強いと認めながらも「下落シナリオは払拭できていない」として、弱気シグナルを指摘した。

根拠にあるのは、価格上昇時の出来高とOI(未決済建玉)の減少、デリバティブ(金融派生商品)市場のFundingRate(資金調達率)の上昇がある。高値圏でレバレッジをかけたロングポジションの増加は、市場のボラティリティ(価格変動性)拡大リスクに直結し得る。

Capo氏は3月1日時点でメインシナリオを弱気に据え置き、サポートライン(下値支持線)30,000ドル水準の下方ブレイクを予想していた。大量ロスカットを巻き込めば、21,000〜23,000ドル水準まで下落するおそれもあるとして警鐘を鳴らしていた。

一方、(トレンド転換を明確にする)45,000〜46,000ドルと52,000〜53,000ドルの2つのレジスタンスライン(上値抵抗線)をブレイクできた場合は「買い戻しを行う」と言及している。

ここ最近の相場上昇は、テラ(LUNA)の非営利組織である「Luna Foundation Guard(LFG)」によるビットコイン(BTC)大量買い入れも後押ししているものとみられる。

関連:ビットコイン相場トレンド転換か、LFGの大量買いなど上昇圧力に

米ドルに連動したステーブルコイン「Terra USD(UST)」の価値安定を図るにあたり、準備金として確保する。オンチェーンデータによると、1日あたり1億2500万ドル相当を蓄積。目標とする30億ドル分の調達に対し27,784BTC(約13億ドル)の買い入れを終えているとみられるが、今後も断続的に続く可能性がある。

bitaps.com

この点についてデジタル・アセット運用会社モーガンクリークデジタルの共同創業者であるPompliano氏は、ブログにて、リスクを踏まえた上での論点について概説。

「世界で最も分散化されたデジタル資産であるビットコイン(BTC)を用いてTerra USD(UST)を担保・支援することで共生関係を生み出す。」「ビットコインは、世界最大のスマートコントラクトプラットフォームの1つであるTerraにおいて、信頼できるレイヤー2を取得することになる。」などと指摘した。

アルトコイン市場の動向

ビットコイン(BTC)上昇に伴い、アルトコイン市場では個別銘柄の材料感度が上がっているようにも見受けられる。

ADA

ここ最近のADA価格は堅調で、前月比+22.2%とCoinmarketcap(CMC)時価総額トップ10銘柄の中では最も高い。

Messari

IntoTheBlockによれば、Cardanoブロックチェーンにおける100,000ドルを超えるトランザクション量は、過去3ヶ月で約50倍に増加した。

また、オンチェーンデータ分析のSantimentは、カルダノネットワーク上のクジラ(大口投資家)の数が1.7%増加したことを報告した。今月21日以降、100万〜1000万ADAを保有するアドレス数が42増えたという。

28日には計690億9000万ADAが取引されたことが確認された。いずれも、機関投資家の需要増が背景にあるものと見られる。

エイダ(ADA)は、出来高や流動性上昇のため、トランザクションの処理能力を大幅に向上させることを目的とした「Vasil」ハードフォークを22年6月に予定する。 チャールズ・ホスキンソン氏は、ハードフォークを経て、数多くのCardano dAppsがローンチするとの見解を示している。

29日には、イーサリアム(ETH)でスマートコントラクトを実行するためのEVM(Ethereum Virtual Machine)との互換性をもたらす「ミルコメダ(Milkomeda)C1サイドチェーンメインネットをローンチした。

ミルコメダはカルダノ、アルゴランド(ALGO)、テラ(LUNA)、ソラナ(SOL)といったEVM非互換のチェーンとの相互接続を可能にするプロジェクトであり、DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)に関する各プロトコルのサポートやイーサリアムのプログラム言語「Solidity」の専門知識を持った開発者の拡充などが期待される。

詳細:カルダノにEVM互換性をもたらすサイドチェーン「Milkomeda」、来週ローンチ予定

AAVE

また直近では、時価総額46位のAave(AAVE)が前日比+25.5%、前週比+37.3%と大幅続伸した。

Aaveは、DeFiの大手レンディングプロトコルで、無担保借り入れが可能なFlash Loans(フラッシュローン)や、自身の持つ与信枠を他者へ移譲するCredit Delegation(クレジットデリゲーション)といった先進的なサービスを提供する。

20年10月には、学習履歴をブロックチェーンで管理するeラーニングプラットフォーム「PoL(ポル)」を運営する株式会社techtecが、英Aaveより、日本初の企業としてシードラウンドの資金調達を実施した。

関連:techtec 田上社長 インタビュー「世界有数のDeFiプロジェクトAave、海外から資金調達を行う理由」

16日には、資本効率向上や分散化強化につながる「V3アップデート」を実行。クロスチェーン取引を促進する機能のほか、Gas Optimizationで取引手数料(Gas代)の削減をもたらした。

関連:DeFiレンディングAave、新バージョン「V3」をリリース 

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