はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ジャック・ドーシーCEO、米民主党議員らに仮想通貨講義を提供

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドーシー氏を専門家として招聘

米下院金融委員会の民主党議員らは31日、ブロック(旧スクエア)社のジャック・ドーシーCEOを招聘し、暗号資産(仮想通貨)やビットコイン(BTC)に関する質疑応答を行なった。関係筋の話として、CoinPost提携メディアのThe Blockが報じた。

ドーシー氏は非公開な形式で、米国の民主党議員らに説明会(ブリーフィング)を実施。ビットコインのエネルギー消費や、資金洗浄における利用リスク、供給量が定められている点が決済手段としての欠点になり得る可能性などについて有識者としての意見を提供した。

ドーシー氏はビットコインのようなマイニングを要するPoW(プルーフ・オブ・ワーク)ネットワークにおけるエネルギー源は変化している点やブロックチェーン技術の提供する透明性が捜査当局にとって有意義なものであると説明。また、仮想通貨を決済手段として利用するユーザー数は後進国で拡大していると語った。

また、関係者によれば、議員らは決済企業ブロック社がなぜビットコイン決済に特化した理由についても関心を示し、ドーシー氏は以下のように説明したという。

我々はビザやマスターカードとは違うサービスを提供したい。世界中の誰でも利用できるオープンな媒体でありたい。

米議員からは、過去にもこのような懸念は挙げられてきたが、公聴会ではなく非公開のフォーマットで説明会が発生しているという点は珍しい事例だと言える。

民主党からも関心高まる

2月にも民主党はSEC(証券取引委員会)のゲリー・ゲンスラー委員長を招聘。ゲンスラー氏から直接、仮想通貨に対する方針を伺う場を設けていた経緯がある。

この際、同氏は大半の仮想通貨が有価証券に該当すると述べ、仮想通貨規制が「恣意的な(法的)抜け道」を作るべきではないと厳しい見方を示していた。

関連: 米SEC委員長、ビットコイン現物ETFについて見解示す

過去数年間は共和党の一部議員がブロックチェーン党員集会を結成するなど、米議会における仮想通貨への関心は低かった傾向があった。米政府からは一貫性のある仮想通貨規制は提供されておらず、SECやCFTCが異なるアプローチの下、取り締まりを行なっていた。

しかし、昨夏バイデン政権の主要政策であるインフラ法案で、仮想通貨課税に関する項目が含まれた際には多数の民主党議員らも超党派で反対意見を示した。連邦政府が明確な規制方針を出す前の課税強化はイノベーションの阻害に当たる可能性がある点で民主党内からも反対を示す議員が見られた。

関連: 米議員ら、インフラ法案の修正求める 過度な仮想通貨規制に反対

また、3月上旬にはバイデン大統領が初となる仮想通貨に関する大統領令を発令。専門家はブロックチェーン業界が米国経済における重要部分を事実上認めたと見ており、大きな進展と捉えられている。

関連:反響広がる仮想通貨関連「米大統領令」、政府関係者や有識者らの見解まとめ

直近では、仮想通貨懐疑派のエリザベス・ウォーレン議員(民主党)がロシアの制裁回避手段としての仮想通貨利用を懸念して、取り締まり法案を提出。否定的な姿勢を見せ続けている反面、関係者によれば党内からはウォーレン議員の姿勢を敬遠する動きもあり、超党派で仮想通貨を支持する取り組みが見えてきた。

業界専門家のDennis Porter氏は米政府の現況について、以下のようにコメントしている。

ビットコインについてもっと知りたいと手を差し伸べている議員や立候補者の数は、圧倒的だ。アメリカは転機を迎えている。

関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー

関連自民党NFTチームのホワイトペーパーが部会で承認、NFTを「Web3の起爆剤」と定義

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧