52億円規模のファンド
暗号資産(仮想通貨)分野の大手ベンチャーキャピタル企業Framework Venturesは19日、52億円規模のファンを発表した。
Frameworkは発表で、ファンドの約半分の資金がWeb3.0/ブロックチェーンゲーム分野に、残り半分はDeFi(分散型金融)などのプロジェクトに投資されるものだと説明。
同社の共同創設者Michael Anderson氏は「ブロックチェーン産業の次のステージは、完全に新規ユーザーの獲得になると考えており、ゲームは圧倒的に大きなトップ・オブ・ファネルの機会だと考えている」、「P2Eの経済モデルが、実際にプレイして楽しいトリプルA級ゲームに導入されることで、この分野の爆発的な成長を遂げるだろう」と述べている。
トップオブファネルとは、消費者の購買プロセスにおける興味関心が生まれる初期の認知段階だ。
関連:ブロックチェーンゲームの稼ぎ方「Play to earn(P2E)編」|廃猫
FrameworkはこれまでもStardustというゲーミングインフラプロジェクトやトリプルA級ゲームになることを目指すIlluviumの調達ラウンドに参加した経歴を持っている。また、ポートフォリオには、AaveやRari Capital、Chainlink、YearnといったさまざまなDeFiプロジェクトも含まれている。
ブロックチェーンゲーム界隈へのVC資金の流入は昨年から大幅に増えてきている。最近は、eスポーツプラットフォームのCommunity GamingがソフトバンクグループのSB Opportunity FundやAnimoca BrandsやBinance Labsなどから約20億円を調達したことや、NFTゲームのスタートアップBattleboundがa16zなどから約5.8億円を調達した事例がある。
また、昨日はメタバース系NFTゲーム「ザ・サンドボックス(SAND)」が約510億円の資金調達を検討していることも報じられた。
関連:「新しい資本主義はWeb3.0」 Astar Network 渡辺CEOが自民党の河野太郎氏、平将明氏と対談
関連:「NFTを国の成長戦略に」自民党デジタル社会推進本部・平将明議員インタビュー