はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

Dapper LabsやChainalysis、下落相場でも相次ぐブロックチェーン企業の資金調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

資金調達事例が多数

ビットコイン(BTC)価格が21年7月以来、10ヶ月ぶりに30,000ドル台を下回るなど、下落基調が続く暗号資産(仮想通貨)市場。「仮想通貨の冬」(クリプト・ウィンター)の再来も懸念される中、複数のブロックチェーン企業が大手金融企業などから大体的な資金調達を行う事例が目立つ。

11日だけでも、大手企業を含む以下の関連企業が資金調達完了を発表した。(アルファベット順)

  • Casa
  • Co:Create
  • Chainalysis
  • Dapper Labs
  • KuCoin
  • Talos

関連:成長産業への巨額投資相次ぐ、暗号資産関連企業の資金調達事例まとめ

Casa

仮想通貨ウォレット開発企業Casaは27億円(2,100万ドル)相当のシリーズA資金調達ラウンドを21年12月に実施したことを発表。調達資金を用いて新たなウォレットAPI「Casa API」をリリースする方針を明らかにした。

資金調達にはAcrew Capitalのほか、Castle Island VenturesやAvon Venturesなどが参加した。

Casa APIは今夏、残高機能とデポジット機能を搭載した状態でクローズドβ版をローンチ予定。自己カストディ型のAPIソリューション提供を目指す。

Co:Create

新たなNFTプラットフォーム「Co:Create」は10日、シードラウンドで32億ドル(2,500万ドル)の資金調達完了を発表。出資ラウンドには著名VCのa16z crypto、VaynerFundやNot Boring Capital、NFTプラットフォームAutographなど50以上の企業や投資家が参加した。

Co:CreateはNFT(非代替性トークン)ブランドなどWeb3.0企業などにトークン発行ツールやインフラを提供する企業。長期的にはDAO(自律分散組織)化や独自トークン「CO」の発行も計画しており、現在はGesso Labs傘下に所属している。

Chainalysis

ブロックチェーン分析企業チェイナリシス社が、シリーズFの出資ラウンドで約220億円(1億7,000万ドル)の資金調達を行なっていることが明らかになった。11日に海外メディアThe Informationなどが報じた。

同社は、米国を拠点とする企業で、世界60カ国以上で政府機関、取引所、金融機関、保険・サイバーセキュリティ企業にデータ、ソフトウェア、調査などを提供。20年には、日本でも法人登録を行っている。

今回の出資は、シンガポールの政府系ファンド「GIC」が主導し、Dragoneer、Durable Capital Partners、9Yards Capital、Altimeter Capital Management、Blackstone、Sequoia Heritage、SVB Capitalなどが参加。ラウンド後の評価額は、約1.1兆円(86億ドル)規模となっている。

Dapper Labs

資金調達ラウンドとは異なるものの、「NBA Top Shot」などを手掛ける著名ブロックチェーン開発企業Dapper Labsは10日、Flowエコシステムを支援するための「Flow Ecosystem Fund」の設立を発表。同ファンドはVC大手のa16zやDigital Currency Groupなどから約950億円(7.25億ドル)相当の資金を集めた。

特定のエコシステムを支援するファンドの規模としては最大規模だと説明している。

なお、Dapper Labs自体は21年9月に9,900億円(76億ドル)の評価額で、320億円(2.5億ドル)の資金調達を実施したばかりだった。

関連:Dapper Labs、Coatue Venturesやa16zなどから270億円調達

KuCoin

また、大手仮想通貨取引所KuCoinは200億円(1.5億ドル)相当のプレシリーズBの資金調達ラウンドを実施を発表。評価額は1.3兆円(100億ドル)で行われたもので、Jump CryptoやCircle Venturesなど複数の投資ファンドも傘下した。

今回調達した資金は、取引システムのパフォーマンス向上やグローバル規制のコンプライアンスやリスク管理システムの強化に活用される。

KuCoinはCMCのデータでは、TOP5に入る大手仮想通貨取引所。シリーズAの資金調達は18年11月に行なっていた。

同取引所は4月に130億円規模のNFTファンドを設立したばかりだった。

関連:KuCoin、約130億円規模のNFTファンドをローンチ

Talos

また、機関投資家向け仮想通貨取引企業Talosは1,600億円(12.5億ドル)の評価額で約140億円(1.05億ドル)のシリーズB資金調達完了を発表した。同社にはStripesやBNY Mellon、Wells Fargoなどの大手金融機関も出資ラウンドに参加して、注目を集めた。

Talosは2018年に設立された機関投資家向けの仮想通貨プラットフォーム。トレードや取引処理などをブローカーディーラーやヘッジファンド、取引所などの幅広い顧客層に提供している。

過去にはa16zやPayPal Ventures,Fidelity VenturesやCastle Island Venturesなど有名企業が多数出資してきた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 火曜日
17:40
リミックスポイント、エネルギー事業の中期経営計画を発表 3年で営業利益3.7倍目指す
リミックスポイントが2027-2029年度の中期経営計画を発表。エネルギー・蓄電事業で売上高692億円、営業利益91億円を目指す。日本蓄電池と提携し系統用蓄電所7カ所を共同運営。同社は242億円超の仮想通貨も保有し、多角的な事業展開を推進。
15:52
補正予算の国会質疑で仮想通貨税制が議題に 国民民主党が質問、高市首相は「与党税調で検討中」と答弁
補正予算の国会質疑で暗号資産(仮想通貨)税制が議題に。国民民主党は雑所得として最高税率55%が適用される現行制度を見直し、分離課税化を要求。高市首相は税制改正大綱に基づき与党税調で検討を進めていると答弁した。
13:35
米XRP現物ETF、全期間で純流入を記録 約1459億円に到達
米XRP現物ETFが上場以来全期間で純流入を記録し、約1,459億円に到達。仮想通貨ETF史上2番目の速さで8億ドルを突破し、機関投資家の継続的な買いが続いている
13:20
カナダ税務当局、仮想通貨利用者の4割が未申告と推定
カナダ歳入庁が過去3年間で仮想通貨関連監査により1億カナダドル以上を徴収したが、2020年以降刑事告発は行われていない。同庁は仮想通貨プラットフォーム利用者の40%が未申告または高リスクだと推定している。
12:50
『ガス先物市場』、ヴィタリックがイーサリアム手数料を安定させるアイデアを披露
仮想通貨イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏がガス代先物市場を提案した。将来の手数料をヘッジ可能にする構想であり、コミュニティ内で議論が活発化している。
11:45
米大手銀行CEO、上院議員と仮想通貨市場構造法案を協議予定 ステーブルコインの利息付与に反対表明へ=報道
バンク・オブ・アメリカ、シティグループ、ウェルズ・ファーゴのCEOが9日、上院議員と会談し仮想通貨市場法案を協議する。銀行側はステーブルコインへの利息付与に反対し、仮想通貨分野での競争能力確保を求める姿勢だ。
11:23
テザーのUSDT、アブダビで「法定通貨参照トークン」認定範囲が拡大 9チェーン追加
テザーのUSDT、アブダビで法定通貨参照トークンの認定範囲を拡大。新たに9つのブロックチェーンで規制業務が可能に。USDC、USD1、RLUSDも承認済み。UAEがステーブルコイン規制拠点として台頭。
10:22
マイケル・セイラー氏、国家主導のビットコイン銀行システムを提案
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長がアブダビで、ビットコイン担保型の高利回りデジタル銀行システムを各国政府に提案。20兆〜50兆ドルの資本流入を見込むが、価格変動性への懸念も。中東の全政府系ファンドと会談を実施。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、最大約47億円規模の自社株買い実施へ
仮想通貨ハイパーリキッドの財務企業ハイパーリキッド・ストラテジーズは、最大約47億円規模の自社株買いを実施すると発表。延期や中止の可能性もあるが最大で12カ月間実施する計画である。
09:40
アルゼンチン中銀、民間銀行による仮想通貨取引の解禁を検討か=報道
ビットコイン支持のミレイ政権下で、アルゼンチン中央銀行が民間銀行による仮想通貨取引サービスの許可を検討中だと伝えられる。実現すれば普及が促進される可能性もある。
09:35
UAE初、イスラム系銀行ルヤがビットコイン投資サービスを開始
UAE拠点のイスラム銀行ルヤが8日、仮想通貨インフラプロバイダーのフューズと提携し、モバイルアプリを通じてビットコイン投資サービスを開始した。イスラム系銀行として初めて顧客にBTCの売買を可能にする。
08:15
PLUMEとJUPITERがコインベースに新規上場、機関投資家向けアクセスも提供
米コインベースが12月9日にプルームとジュピターの現物取引を開始する。RWAトークン化のプルームとソラナ系DEXアグリゲーターのジュピターが新規上場し、機関投資家向けアクセスも利用可能になる。
07:55
SECがOndoへの捜査を訴追なしで終了、トークン化証券のハードルをクリア
トークン化プラットフォームのオンド・ファイナンスが、バイデン政権下で開始されたSECの捜査が訴追なしで終了したと発表した。トークン化証券が米国資本市場の中核となる時期が到来したと同社は期待。
07:15
仮想通貨投資商品、先週は1110億円超の資金が純流入
仮想通貨投資企業CoinSharesは、デジタル資産投資商品全体の先週の資金フローは約1,116億円の純流入だったと報告。ビットコイン、XRP、チェーンリンクの投資商品の需要が高かった。
07:02
ビットコイン担保をデリバティブ市場で使用、米CFTCがトークン化パイロットプログラムを開始
米CFTCがビットコイン、イーサリアム、USDCなどのデジタル資産をデリバティブ市場で担保として使用するパイロットプログラムを開始した。トークン化担保に関する新たなガイダンスも発行している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧