CoinPostで今最も読まれています

BNBチェーン、LUNAエコシステムを誘致へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

LUNAエコシステムを誘致

BNB Chain(旧バイナンススマートチェーン)は17日、暗号資産(仮想通貨)テラ(LUNA)エコシステム上のプロジェクトの誘致を目的に、資金・インフラ面でサポートしていく方針を打ち出した。

BNB Chainは、Terraブロックチェーンから移行してくるプロジェクト専用のサポート体制を設けている。これには、コミュニティへのコネクション、マーケティング、ビジネス開発、トークン設計への助言の他、1,000億円規模のBNB成長ファンドからの出資も含まれる。

5月7日以後、アルゴリズム型ステーブルコイン「TerraUSD(UST)」のドル・ペグ(固定)崩壊をきっかけに、裏付け資産となるテラ(LUNA)の価値が99.99%下落。これにより、Terraチェーンは2度の停止を余儀なくされ、ネットワーク上の資産の預入総量を表すTVLは以前の4兆円規模から400億円規模に縮小している。

BNB ChainのGwendolyn Regina投資ディレクターはリリースで、「市場の大勢にとって困難な時期に、BNB Chainのエコシステムに新たなコミュニティを受け入れたい」として、以下のように述べている。

ユーザー数と取引規模で世界で最も使用されているブロックチェーン上への移行を検討しているプロジェクトは是非声をかけてほしい。革新的なdAppsの次のムーブメントを形成するために協力したい。

関連:バイナンス、1,000億円規模のBSCファンドを発表

BNBChainにリキッドステーキング

17日付のリリースによると、Terraエコシステムの主要なステーキング・デリバティブである「Stader Labs」が、まもなくBNBChain上で稼働するという。Stader Labsは現在4つのブロックチェーン上で「リキッド(流動的)ステーキング」ソリューションを提供しており、新たにBNBChainにも対応する格好だ。

リキッドステーキングとは、仮想通貨のステーキング利回りを得ながらその代替資産(ステーキング証明トークン)を運用できる仕組み。今後、Staderを通じてBNBのステーキング利回りを受け取りながら、「デリバティブBNB」をレンディングの担保としたりDEX(分散型取引所)等で運用できるようになる。

BNBChainは、EVM互換のスマートコントラクトプラットフォーム。デイリーアクティブユーザー数は100万人強、TVLは約1兆円(87億ドル)を誇る。Staking Rewardsによると、BNBトークンの時価総額は6.5兆円(490億ドル)そのうち約7,000億円(56億ドル)相当のBNBがステークされている(執筆時点)。

Stader LabsのAmitej Gajjala CEOは、「ロックされていたBNBの流動性が市場に流入し、BNB Chain上のDeFiエコシステムを活性化できる」と強調している。

EVMとは

EVM(イーサリアム仮想マシン)とは、イーサリアムのスマートコントラクトのコントラクトコードを実行するための「翻訳機」として機能するもの。

▶️仮想通貨用語集

テラ(LUNA)の暴落を受けて、テラ・エコシステム上のdApps(分散型アプリ)の争奪戦が始まっている。ポリゴン(MATIC)やファントム(FTM)といったブロックチェーンプロジェクトが、Terraチェーン上のNFT(非代替性トークン)およびDeFi(分散型金融)関連プロジェクトの誘致戦略を強化している。

一方、テラの開発を手動するTerraformLabs社のDo Kwon共同創設者は、エコシステムの優れた人材とリソースを引き留めようと「リバイバルプラン(復興)プラン」を17日に提案。コミュニティ投票を控えているところだ。

関連:ポリゴンやファントム、LUNAエコシステム争奪戦に

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
05/30 火曜日
15:15
bitFlyer、トラベルルール導入に伴う対応内容を発表
国内大手の仮想通貨取引所であるbitFlyerは、「トラベルルール」の導入に伴う対応策を公表した。MetaMaskなどの仮想通貨ウォレットは今後も利用が可能だが、国内で送金や預入が可能な暗号資産交換業者としては、Coincheckだけという状況が生じる格好だ。
15:07
群馬県沼田市、歴史文化保全のためNFTアート返礼品の「ふるさと納税」受付開始
群馬県沼田市は、ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営するトラストバンクやCoinBestと提携し、「ガバメントクラウドファンディング」を利用したNFTを返礼品とする寄付金の受付を開始した。
13:50
米債務上限合意で仮想通貨業界に朗報 マイニング増税案は見送り
バイデン米大統領と共和党のマッカーシー下院議長は、連邦政府の債務上限引き上げで最終合意に達し、米国政府によるデフォルトが回避される運びとなった。合意を反映した法案では、マイニング企業に対する新たな課税提案は阻止され、仮想通貨業界にとっては朗報となった。
13:20
BNBチェーンNFT市場Tabiが14億円を調達
BNBチェーンに注目したNFTマーケットプレイスであるTabiは、大手Web3企業Animoca Brandsが主導するエンジェルラウンドで約14億円の資金調達を果たしたと発表した。また、コミュニティ向けの報酬プランを5月29日からスタートさせている。
12:29
ソーシャルとライフスタイルの融合「BOOOST」 旅行先でトークンを貯めて大切な人に会いに行こう
徒歩や車移動といった日常生活とソーシャルアプリを融合させたweb3アプリ「BOOOST」利用のメリットを初心者向けに解説。 旅行先で暗号資産(仮想通貨)トークンを貯めて、友達と交流を図ることができます。
12:28
ビットコインは上昇一服、米債務上限法案の行く末見守る
米債務上限問題を巡り基本合意に達したとの報道を受け買われたビットコインは30日までに上昇を一服した。議会で可決するまで史上初のデフォルトリスクが燻っており、米債務上限法案の行く末を見守るため様子見基調が根強いか。
12:05
Geminiら、米SEC提訴の棄却を求める申し立て
米国の仮想通貨取引所であるGeminiと、融資企業の Global Capitalが米証券取引委員会が起こした訴訟の却下申立書を提出したことが、裁判所の公開文書を通じて明らかになった。訴訟の却下申立書が認められた場合は、訴訟は棄却される。
11:35
Bybit、カザフスタンで仮想通貨事業の原則的な承認を取得
ビットコインなどを扱う仮想通貨取引所Bybitは、カザフスタンで事業について原則的な承認を得たと発表。規制整備の進む同国から旧ソ諸国へサービスを展開していきたいと述べた。
10:50
エヌビディア、AI向けのスパコン発表
エヌビディアは、AIのためのスーパーコンピューターDGX GH200を発表。ゲーム領域などでの活用を想定しており、Google Cloud、メタ、マイクロソフトといった大手企業も利用する予定だという。
10:03
オアシス(OAS)、SBI VCトレードに上場へ
ゲーム専用ブロックチェーンプラットフォーム「Oasys」のネイティブトークン「オアシス(OAS)」の上場が、国内の暗号資産取引所SBI VCトレードにて確定したことが明らかとなった。予定上場日は5月31日、OASトークンの国内での取り扱いは、bitbankに次いで2つ目の取引所となる。
10:00
ロシア、国営仮想通貨取引所の設立計画を取り下げ=報道
ロシアは国営の仮想通貨取引所を設立する計画を取り下げたと伝えられる。その代わりに民間の仮想通貨取引所規制などに関する実験的な法的体制を導入することを検討している。
07:30
デジタル円、日銀がパイロット実験
日銀は、CBDCに関する実証実験の概念実証フェーズ2の結果報告書を公開。概念実証では、分散型台帳技術との連携も想定している。一般的に分散型台帳技術には、ブロックチェーンが含まれる。
05/29 月曜日
14:35
JPモルガン、金融系AI(人工知能)「IndexGPT」の商標登録を申請
米JPモルガンは金融システムに活かすための人工知能「IndexGPT」の商標登録を申請した。株指数の作成や投資コンサルティングなど様々な金融サービスに使うことを念頭に置いている。
13:25
JPモルガンのアナリスト、ビットコインが45000ドルに達する可能性を指摘
JPモルガンのアナリストは顧客向けの相場予想で、暗号資産(仮想通貨)ビットコインが45000ドル(630万円)に到達する可能性を示唆した。
12:31
中国北京市、Web3産業の政策支援強化へ 年20億円以上の投資計画 
中国北京市の科学技術委員会は、Web3イノベーションの開発をテーマとした白書を発表。北京市がWeb3産業育成のため政策支援を行っていくと述べた。朝陽区は毎年20億円以上を投資する計画だ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア