ブロックチェーンを活用
国内通信大手NTTドコモのWeb3子会社であるNTT Digitalは22日、ブロックチェーンを活用して円滑な企業連携を目指すプロジェクト「web3 Jam(ウェブスリージャム)」の立ち上げを発表した。
22日時点で14社がこのプロジェクトに賛同。これから賛同企業とともに、ブロックチェーン技術を活用して、社会テーマにおける共創の方法を検討・実施する。
14社の賛同企業は上記画像の通りで、これからも募集は継続。プロジェクトの運営とサポートは、NTT Digitalと博報堂キースリーが担当する。
web3 Jamを立ち上げた背景についてNTT Digitalは、現代の社会では企業は利益創出だけではなく、社会的責任を果たすことも期待されていると説明。その上で、様々な企業が連携することで、経済合理性を保ちながら社会的価値を創出することができやすくなるのではないかと提案した。
一方で、企業が連携する際には、独自のデータベースが存在するなど、連携が断片的になってしまうことがあると問題を指摘。そこにweb3 Jamでは、ブロックチェーンやNFT(非代替性トークン)を活用するとした。以下の画像が施策のイメージである。
NTT Digitalは、web3 Jamの構想や企業連携のサポート、実行に必要なweb3技術を活用したツールの検討・提供を実施。ツールを活用して、企業横断でのNFTの配布・受け取り・活用・効果測定を行えるようにするとした。
NFTとは
「Non-Fungible Token」の略で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ゲームや音楽、アート作品、各種証明書など幅広く技術が活用されている。
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今後の計画
これからweb3 Jamは、取り組みたい社会テーマを決め、そのテーマごとに企業グループを形成し、企業連携の可能性を探っていくという。現時点では、以下の3つのテーマを検討しているとした。
- 地域のポテンシャルを掘り起こす:商品や店をアピールして地域の価値を実体化する
- 健康を「遊びながら」手に入れる:ゲームなどを導入する
- 本当に大切なモノや人とつながる:推し活でやりがいや喜びを見つける人を増やす
計画としては今月からテーマと実施内容を検討。そして、24年度内には実証実験を開始すると説明している。
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NTTドコモの取り組み
NTTドコモは22年11月、web3に本格進出することが明らかになった。この時、専門会社を新設し5〜6年間で5,000億〜6,000億円を投資する方針であることが報じられた。その後23年7月には、web3を推進する子会社の名称をNTT Digitalとしたことを発表している。
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今回のweb3 Jamがどのブロックチェーンを基盤とするかは発表には書かれていないが、NTTドコモは22年10月、アスターネットワークを手掛けるStake Technologiesと、web3の普及に向けて基本合意を締結したことも発表している。
また、web3 Jamに参加する博報堂キースリーは、アスターネットワークのファウンダー渡辺創太氏と博報堂が創設した企業。今回のweb3 Jamの発表を受け、渡辺氏はアスターネットワークの採用を呼びかけた。
Astarの採用お願いします🙏 https://t.co/bBxmH8D96L
— 渡辺創太 @スターテイル•ラボ (@Sota_Web3) May 22, 2024
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