Baseが成長を継続
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースが支援するL2チェーン「Base」は、現在も成長を続けている。
L2とは
「レイヤー2」の略で、「2層目」のネットワークのこと。全ての取引をメインチェーンで処理すると負荷が大きくなり、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。取引の一部をL2で行うことで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度の向上を期待できる。
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まず、「The Block」のデータによると、現在もトランザクションの数が増加基調を継続。それを示しているのが以下のグラフで、1日当たりのトランザクション数(7日平均)を、Baseと同様に「Optimistic Rollup」の技術を基盤にするL2チェーンと比較している。
緑の線がBaseを表しており、最近は継続して1日に約800万トランザクションを処理していて、他のチェーンと差が開いてきた。特に、2024年3月以降に着実に増加していることがわかる。
また、以下のグラフは「DefiLlama」のデータで、Base上で運用のためにロックされた資産の総価値「TVL(Total Value Locked)」を示している。このグラフから、トランザクション数と同様にTVLが増加していることもわかる。
L1チェーンも含めた全ブロックチェーンのTVLのシェアは以下の通り。BaseはL2チェーンの中ではトップである。
成長の要因
Baseはこれまでも、コインベースからトークンを移動しやすくDeFi(分散型金融)に参加するハードルが低いこと、ミームコインの人気が若いユーザーの間で高まったことなどを背景に成長してきた。
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最近の成長の要因には、仮想通貨領域でも注目度が高まっている「AIエージェント」に関する需要があるとみられる。
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AIエージェントプロジェクトとして注目を集めるVirtuals Protocolは現在、イーサリアム(ETH)とBaseに対応。Virtuals Protocolは公式サイトに「Baseの公共財」であると書いている。
Virtuals Protocolは注目度が高まっているプロジェクトで、独自トークンの「VIRTUAL」の価格は前月比で290%超上昇。時価総額は仮想通貨全体で51位、AIエージェント銘柄では2位である。(CoinGecko参照)。
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AIエージェントは2025年のトレンドの1つになると予想されていることから、これからもBaseの成長に寄与する可能性がある。
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