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米国の金準備の監査提案がブロックチェーン採用を加速か 国家資産管理の透明性向上へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金価格前日比2%上昇

米国の金(ゴールド)準備監査提案がブロックチェーン技術採用を促進する可能性が高まっている。水曜日の金先物相場は史上最高値の2,968.5ドルをわずかに下回る水準で推移し、投資家が米国の貿易政策への懸念から安全資産を求める動きが強まった。

金価格の上昇はランド・ポールべい上院議員によるフォートノックスに保管されている米国の金準備監査要請を背景としている。ポール議員はイーロン・マスク氏率いる政府効率化省(DOGE)が審査を実施すべきだと提案し、伝統的資産とビットコインの透明性に関する議論を再燃させた。

関連:政府が長年保有するゴールド準備金は今でも実在するのか? イーロンマスクが監査を示唆

Wefi成長戦略責任者のアグネ・リンゲ氏はThe Blockに対し、「米国の金準備追跡におけるいかなる不一致が明らかになれば、ブロックチェーンのような公開アクセス可能な技術でシステムをアップグレードする正当な理由となる」と語った。「これにより、異なる保管庫の金の量をリアルタイムで追跡し、あらゆるユーザーが検証できるようになり、透明性が向上する。国家レベルでの金のトークン化の議論はまだ始まっていないが、マスク氏は財務省の業務の一部をブロックチェーン上に置く可能性を示唆している」と同氏は続けた。「効率性はトランプ政権の新たなテーマであり、ブロックチェーンは金や公的説明責任を要する重要分野でこれを実現できるダイナミックな技術だ」。

マスク氏は先日、財務監督へのブロックチェーン技術の活用を支持した経緯がある。2月初めにXで「財務省のキャリア職員は議会が可決した資金調達法に適合しない不正な支払いを承認し、毎日、毎時間法律に違反している。これは今すぐ止めなければならない!」と投稿。あるXユーザーが「このようなことが起きないよう財務省をブロックチェーン上に置くべきか」と質問すると、マスク氏は「その通り!」と答えている。

また、Bitfinexのアナリストによれば、金価格の上昇はウクライナでの戦争や米国の貿易政策への懸念など、地政学的緊張によって牽引されているという。アナリストらによると、金の強さはトランプ大統領による貿易関税の再推進に関する不確実性にも起因している。トランプ氏は就任以来、新たな関税を導入し、米国製品に対して関税を課している国々に対する報復措置の可能性を示唆してきた。Bitfinexのアナリストはこの世界貿易の混乱が経済的懸念を高め、投資家が安全資産として金に向かう要因となっていると指摘している。

関連:トランプ大統領、相互関税導入を決定 仮想通貨市場への影響は? 

アナリストらは鉄鋼とアルミニウムに課された25%の関税に続いて、金自体にも関税が課される可能性について憶測が広がっていると付け加えた。「金価格は1オンスあたり2,900ドルを大きく超えており、金自体も輸入関税の対象になるという憶測も広がる中、3,000ドルに達する可能性もある」とBitfinexのアナリストは述べている。「米国が公表している金準備を実際には保有していないという陰謀論にもかかわらず、トランプ氏が金準備の公開監査を行うとは個人的には考えていない。しかし、もしこれが証明されれば、米ドルに深刻な影響を与え、より広範な経済にもマイナスの影響を及ぼすだろう」。

一方、ロイターによると、ゴールドマン・サックスは中央銀行の強い需要と投機的ポジションの増加を理由に、年末の金価格目標を1オンスあたり3,100ドルに引き上げた。特にトランプ氏の関税に対する懸念など、政策の不確実性が高まれば、安全資産への需要が強いままであれば、年末までに金価格が3,300ドルに達する可能性があると指摘している。

関連:金価格が史上最高値2942ドル到達 その背景は

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