2025年の仮想通貨領域
暗号資産(仮想通貨)サービス企業ビットコインスイス(Bitcoin Suisse)は14日、2025年の仮想通貨領域の予想を公開し、ビットコイン(BTC)は来年18万ドル(約2,770万円)から20万ドル(約3,080万円)まで上昇する可能性があるとの見方を示した。
ビットコインの価格やビットコイン上の活動における相対的なリスクを評価する独自モデルなどを用いて今後の価格を予測。その上で、ビットコインは来年も新たに最高値を更新していくと分析している。
Bitcoin Suisse Predictions for 2025
— Bitcoin Suisse (@BitcoinSuisseAG) December 16, 2024
Prediction #1
Macro conditions will fundamentally ease and support a soft landing. pic.twitter.com/ZSiUxf453Q
今回のレポートを執筆したのはリサーチ部門のトップなど4名。ビットコインの価格だけでなく、マクロ経済の状況、アルトコインの相場などについて11個の予測を行った。
ビットコインについては価格予想以外にも、米国の動きを筆頭に国家レベルで準備金として保有する主要資産の1つになると予想。
財政の不確実性が高まったり、地政学的な断片化が進んだり、金融秩序が変わったりする中で、仮想通貨に肯定的だとされているトランプ政権に米国が移行して、ビットコインの需要が一層高まるとした。
他にも、ビットコインの価格変動がIT大手の株価よりも小さくなって資産として成熟すること、ビットコインのドミナンス(時価総額のマーケットシェア)が60%の水準でピークに達することも予想している。
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アルトコインの予測
ビットコインのドミナンスが下がることに関連してレポートでは、投資マネーがアルトコインに循環する「アルトシーズン」が2025年1Q(1月から3月)にピークを迎えると予測。時価総額は2025年、仮想通貨全体では5倍、アルトコインだけで見れば最大10倍になると予想した。
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個別銘柄では、イーサリアム(ETH)に言及。現在の米国のイーサリアムETFではステーキングが取り除かれているが、トランプ政権のもとでは、ステーキングを含んだETFが承認される可能性があると予測している。
ステーキングを含んだETFが誕生すれば、年間3〜4%の金利を投資家にもたらし、時価総額で調整した資金フローがビットコインETFを超えて推移していく可能性があるとの見方を示した。
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他に個別に言及している銘柄はソラナ(SOL)。2024年は、取引手数料などの経済的な価値、創設者・投資家・ユーザーからの評価といった点から、イーサリアムの強力なライバルだったと振り返っている。
そして、2025年もこういった傾向は継続し、ソラナは汎用的なスマートコントラクトプラットフォームとしての地位を強固にするだろうと予想。一方、来年はイーサリアム、他にもAptos、Sui、Monad、MegaETHなど、ライバルとなるブロックチェーンとの競争は激しくなるだろうとの見方も示した。
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その上で、2025年にソラナに最も期待しているアップグレードは、独立系バリデータ・クライアント「ファイアダンサー」のローンチだと説明。そして、ファイアダンサーでソラナがマルチクライアントネットワークとしてより強固になることを期待しているとした。
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