マクロ経済と金融市場
ビットコイン(BTC)が過去最高値を再び更新したことを受け、米国株の暗号資産(仮想通貨)関連銘柄では、マラホールディングスが前日比+8.05%の24.5ドル、ライオットプラットフォームが前日比+8%の14ドルとマイニング関連株が買われた。
With the additional proceeds from Riot’s upsized $594 million, 0.75% coupon convertible bond issue, the Company has acquired 667 BTC at an average price of $101,135 per BTC. As a result, Riot has increased its holdings to 17,429 BTC, currently valued at $1.8 billion based on the… pic.twitter.com/t68Uy8nbHU
— Riot Platforms, Inc. (@RiotPlatforms) December 16, 2024
ビットコインマイニング大手のライオットは、2030年満期の転換社債の発行により5億9440万ドル(約600億円)を調達し、このうちの一部で667BTCを購入した。購入価格は1BTCあたり10万1,135ドルだった。
この購入により、同社の総ビットコイン保有量は17,429BTCとなった。現在の市場価格で換算で保有額は約18億ドル(約1.8兆円)規模に達している。
同社は、今回のビットコイン購入と採掘事業により、収益率が年初来で37.2%、四半期ベースで36.7%を記録したと報告した。アナリストらは、これらの施策により2024年の収益成長率は32%に達すると予測している。
今回の大規模な資金調達は、暗号資産のマイニングセクターにおける直近で最大規模の資金調達の一つとなり、同社のビジネスモデルに対する機関投資家からの強い信頼を示す結果となった。
日本株では、米ナスダック上場を果たした国内大手取引所コインチェックを傘下に擁するマネックスや、国内取引所ビットポイントジャパンを完全小会社化したリミックスが反落した。
一方、ビットコインが過去最高値を更新するなど上昇が続いていることに伴い、ビットコインを大量保有するメタプラネットが前週末から週明けにかけて大幅続伸。先週金曜には前日比+20%近く高騰したほか、本日前場時点で前日比+4.0%の4,140円となり、時価総額1500億円台に達した。
足元の過熱感や割高感を指摘する声も少なくなく、市場価格の急調整およびボラティリティ(価格変動性)リスクが懸念されるものの、米株式市場でマイクロストラテジーやコインベースが高騰する中、日本ではビットコインETF(上場投資信託)が上場していないこともあり、BTC現物より税率に優位性のある仮想通貨関連株に個人投資家の関心が集まっているとの見立てもある。
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仮想通貨市況
暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+1.71%の1BTC=106,410ドルに。
ビットコイン価格は史上初めて10万ドルを突破し、上値追いを見せている。先日の調整局面に入ろうかという場面でも下値は底堅く、ドナルド・トランプ次期政権を念頭に、アルトコインと比較して押し目買い意欲が旺盛であることが確認された。
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また、25年1月にかけて、22年11月に破綻したFTXの債権者への弁済が実施される予定だ。弁済が暗号資産(仮想通貨)ではなく現金で行われることは買い戻し圧力となるため、マーケット的にはポジティブだろう。先日のマウントゴックス(Mt.Gox)の弁済の時は、10年越しのビットコイン弁済だったため、市場の売り圧力として懸念が高まっていた。
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なお、年末に向けては長期休暇に向けた機関投資家の持ち高(ポジション)調整売りのほか、来年の確定申告に向けた年末調整売りが想定される。これは、確定申告期限の来年3月の納税売りとは異なり、今年末に確定する税額に備えて手元資金を確保するための売却を指す。
他の投資利益と相殺するため、含み損のある銘柄を売却する損失確定売りも発生し得る。日本の場合、暗号資産の利益は「雑所得」として総合課税の対象となるため、利益額に応じて最大45%の税率が適用されるため、大きな利益を出している投資家は、相応の税金支払いに備える必要があり、この時期に売却の動きが出やすくなる傾向がある。
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2024/10/12
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2024/11/16
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2024/11/30
アルトコイン相場
コインマーケットキャップ時価総額上位の主要アルトコインでは、イーサリアム(ETH)が前日比+1.1%の4020ドルに。
coinglassのデータによると、米国のイーサリアム現物ETFは先週、純流入の連続記録を15日間に伸ばし、過去最高の8億1,880万ドルの純流入を記録した。
ブラックロックやフィデリティの流入が牽引する中、注目すべきは、グレースケールの投資信託であるETHEがローンチ以来初めて流入額がプラスに転じ、純流入額720万ドルを記録したことだ。これはひとつの転換点となる可能性がある。
ETH ETFを通じた機関投資家の強気な感情が続いているにもかかわらず、イーサリアム取引所の準備金は過去4日間で上昇傾向にある。準備金は約10万ETH(約4億ドル)まで増加し、売り圧力を受ける可能性があることを示唆している。
ステーキングされたETHの総量は、ステーキングプロトコル全体の流出の増加により、過去1か月で49万ETH以上減少しているという。
16日には、トロンの創業者であるジャスティン・サン氏が、分散型ステーキングプロトコルのLido Financeから52,905ETHの引き出しを申請したことが明らかになった。
Justin Sun (@justinsuntron) applied to withdraw 52,905 $ETH (now $209M) from #LidoFinance an hour ago.
— Spot On Chain (@spotonchain) December 16, 2024
This is part of the net 392,474 $ETH he allegedly bought at ~$3,027 ($1.19B) via 3 wallets from Feb-Aug, now having an est. total profit of $349M (+29%).
Note that on Oct 4,… https://t.co/r5z7l8YSUq pic.twitter.com/GAalq1imjO
この引き出しは、今年2月〜8月にかけて複数のウォレットで購入したとされる392,474ETHの一部と見られる。
23年10月には、ジャスティン・サン氏がLidoから80,251ETHをアンステーキングし、その後数日以内にバイナンスに送金していた際には、10月中旬までにETH価格は約5%下落している。
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— CoinPost(仮想通貨メディア) (@coin_post) September 27, 2024
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