イーサリアム上で世界初
暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のL2プロジェクト「INTMAX(イントマックス)」は16日、決済ソリューションをパブリックテストネットにローンチしたことを発表した。
イーサリアムのL2として、ステートレスな決済ソリューションを提供するのは世界で初めてであると説明。ネットワークの負荷に関わらず0.5セント以下の安価な取引手数料を実現することなど、複数の重要機能を今回のテストで実装している。
INTMAX Testnet is LIVE!
— INTMAX priv/acc (@intmaxIO) December 16, 2024
The Ethereum Layer 2 with a stateless structure
⚡️ Unlimited scalability
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このソリューションは、イーサリアムの実験環境であるSepolia上で稼働。ローンチ直後はウィンドウズOSやmacOSの機器を使ったり、ウォレットにメタマスクを使ったりすることでテストに参加できる。
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取引手数料を安価にする機能以外にも今回のテストでは、プライバシーを保護したトランザクション処理、ステートレスの特徴を活かした上限のないスケーラビリティ、ゼロ知識証明のシステムによるセキュリティ向上を実現しようとしている。これらの内容はINTMAXの中核となる要素だ。
INTMAXのプロジェクトは17日、テスト参加者に「Bulk Transfer」という機能を試すように呼びかけた。これは、同じガスコストを維持したまま、大量の送金を1つのトランザクションで行える機能だという。
今回のテストで重要機能を導入して、INTMAXのプロジェクトは全世界を対象に、ブロックチェーンの普及を妨げる長期的な課題を解決しようと取り組んでいる。発表では「常にトランザクションのコストを安価に保ちながら処理能力を高めることによって、個人と企業の両者に技術を普及させていく」と説明した。
今後の展望
ステートレスとは、ステート(状態)がない(レス)という意味。仮想通貨では、各トランザクションの詳細やアカウントの状態をブロックチェーンに記録しないことを意味する。
イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏がステートレスの機能を重要視している点からも、L2としてステートレスな決済ソリューションをイーサリアム上で世界で初めて提供していることには価値がある。
また、今回の発表では、技術開発だけでなく、金融機関や決済サービス企業とパートナーシップを締結し、エコシステムを発展させていることも説明した。
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パートナーシップによって、INTMAXが従来の金融とブロックチェーン技術の架け橋となり、実世界、特に新興市場における決済の課題を解決していくと述べている。
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INTMAXの共同創設者である日置玲於奈氏は今回のローンチを受け、2年前に出した「INTMAX1」と比較して、非常に無制限に近いスケーラビリティを発揮できるようになっていることなど違いを説明。そして、メインネットでの展開に向けて、プロダクトを最速で安定化していくと意欲を見せた。
Testnetがでました!
— Leona priv/acc (@leo_hio) December 17, 2024
2年前に出したintmax1との最大の違いは、データだけでなくほぼ全てのzkp計算も完全にクライアントサイドなので、よりunstoppableなところです
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