- ビットコイン現物決済のゴールドデリバティブが登場
- 英系の仮想通貨リクイディティ・プロバイダーB2C2が、ビットコイン建てのGoldデリバティブ商品をローンチした。1オンスのGoldをBTC価格で取引し、現金ではなくビットコインで現物決済する仕組みとなる。
BTC現物決済のゴールドデリバティブが登場
イギリス系の仮想通貨マーケットメーカーB2C2は、世界初となるビットコイン現物決済の「ゴールド(金)デリバティブ金融商品」をローンチした。BTC建てのデリバティブに該当する。
このゴールドデリバティブは、機関投資向けの金融商品であり、OTCデスクで取引されるという。B2C2はイギリスの金融当局FCAが規制する金融企業だ。
仕組みに関して、同社CEOは「(最小取引サイズ)1オンスのGoldをBTC価格で取引し、ビットコイン決済する。」と説明した。オンスあたりの金の現在価格は約1,500ドルとなる。
このデリバティブはいわゆる「合成デリバティブ」で、つまりトレーダーはゴールドを買わずにショートとロングのポジションをと取ることができる。さらに、同CEOは、顧客の重要に応じてこのデリバティブをローンチすることに至ったと説明し、「主にユーザーベースを持つ取引企業やマクロヘッジファンドからの需要だ」と明かした。よってビットコインに対する需要も高まると見られる。
金の価格高騰
米中貿易戦争や景気後退懸念などの状況を受け、2019年以降、セーフヘイブンとされるゴールドに資金を逃避させたことで、ゴールド価格が高騰していた経緯がある。B2C2の創設者兼CEOであるMax Boonen氏は、「金やビットコインなどの”デフレ資産”へのエクスポージャーを獲得、管理方法に対する需要が高まると予想される」との見解を示した。
清算は、ビットコインだけでなく、ステーブルコインPAXが発行するゴールド担保型通貨PAXGや他の銘柄でも可能だという。PAXGの場合、現物ゴールドと変換することもできる。
さらに同社CEOは、今後もより多くのデリバティブを提供する方針を明らかにした。現在、BTC・ETH・XRP・LTC・EOS・BCHのOTC取引サービスを提供している。
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