はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン前日比15%高で反転の兆し、コインチェックなど国内市場も攻勢強める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市場とBTC(ビットコイン)

14日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン(BTC)価格は、前日比+15%の390万円(37,500ドル)と大幅反発した。

11日〜13日にかけて現物の大量投げなど強い売り圧力が発生していたが、懸念されていた3万ドルの重要サポートを割り込むことなく、下値を切り上げた二番底を付けると、明け方にかけて大幅反騰した。

大幅調整直後で下落トレンド転換が危惧されるなど予断の許さない局面であるが、デリバティブ市場で積まれていた未決済建玉(OI)や調達金利を含め、足元の過熱感は幾分解消されており、早くも反転の兆しをみせている。

関連:ビットコインに強い売り圧力、二番底を探る展開に

米国時間のビットコイン反騰に伴う市場心理(センチメント)改善により、買い戻しの動きが相次いだ。時価総額2位のイーサリアム(ETH)が前日比10.7%高となったほか、ライトコインが前日比14%高、ネムが前日比9.3%高となるなど、国内上場のアルト銘柄も全面高となっている。

コインチェック銘柄(11:30時点)

CryptoQuantのKi Young Ju(@ki_young_ju)CEOは、「直近の暴落局面において、3万ドル〜3万2千ドルの押し目で購入した機関投資家の多く、ビットコイン市場は、新たなラインで”リスタート”を切った可能性がある」と指摘。

CryptoQuantのデータを基に、「米大手コインベースからの資金流出値は1月2日に過去最高水準に達しており、機関投資家の思惑水準は意識されやすい」などと言及した。

関連:ビットコインの「くじら」、過去最多に──価格下落時に買い増しか

オンチェーン・アナリストのRafael Schultze-Kraft氏は12日、アクティブアドレスやマイニングの採掘速度、大口投資家(クジラ)の数、非流動的な供給などの観点から、いずれも過去最高を更新しており、短期的な値動きは意に介すべきではないとした。

米経済番組CNBCのインタビューを受けた、みずほフィナンシャルグループのアナリストであるDan Dolev氏によれば、米決済大手のスクエアとペイパルは、激しい価格変動の最中にも、出来高急増による多大な恩恵を享受している。

仮想通貨バブルとされた3年前(2017年)の下落局面でも、Squareにおける決済手数料などの収益が伸び続けていたことが背景にある。主な理由として、CashAppのアプリでビットコイン取引するユーザーが大幅に増えていること、ユーザーあたりのトランザクション数が増加していることを挙げた。

仮想通貨市場のマネーフローは

潤沢な資金力を有する機関投資家の参入が相次ぐなか、欧米勢の動向は注目に値する。

乱高下するBTC市場であるが、coinlibにて興味深いデータが示された。

出典:coinlib

coinlibでは、日本円や米ドルなどの法定通貨やステーブルコインのテザー(USDT)から、どの通貨に流れているかのマネーフローをわかりやすく可視化したデータを取り扱っている。

24時間流入数では、グローバル規模でマルチ通貨対応取引を行う英国拠点のHitBTCが最大手バイナンスのシェア36.2%に次ぐ18.4%と大きなシェアを占めていることがわかった。香港、シンガポールに拠点を置く中華系取引所のBit-Zが第3位に付けており、ステーブルコインのUSDT(テザー)を介した中華圏からの資金流入も示唆している。

法定通貨を含む仮想通貨流入データを参照すると、米ドル(USD)10.5%に対し、日本円(JPY)比率は3%程度に留まる。

18年1月末に発生した仮想通貨の大規模不正流出事件と、それに伴う金融庁の大幅な規制強化もあり、グローバルでの日本市場の存在感はすっかり消え失せたが、かつて日本円の市場シェアは、米ドルを大幅に上回る比率を誇っていた時期もある。

大手取引所コインチェックは13日、満を持してCMの再開を発表した。17年末の強気相場では国内仮想通貨ブームの火付け役となったとの指摘もあり、昨年6月にCMを再開したbitFlyerに続き、ポジティブな影響が考えられる。

30年ぶり水準まで高騰している日経平均株価(株式市場)など、国内でも金融緩和マネーの恩恵は計り知れない。海外に一歩遅れる形で仮想通貨市場への資金循環が起こり得るかを含め、その機微に注目したい。

関連:仮想通貨取引所コインチェック、約3年ぶりのテレビCM放映へ

関連:仮想通貨取引所bitFlyerが新テレビCM放映 乃木坂46 齋藤飛鳥がイメージキャラクターに

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧